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「土地をしっかり選べば、天変地異の大半は無効化できる(2)」

(*お約束です。
以下は筆者の個人的な意見です。自己責任にてご判断下さい)

不動産を見る時。まずその土地の由来を調べましょう。

①「危険な地名」
②昔から人が住んでいた場所
③こんな地名は見る価値あり

①「危険な地名」
前稿でも「地名は大事な情報源」と書きましたが、

『地名は災害を警告する』の著者、遠藤宏之さんもこう言っています。
「災害の歴史を調べると、同じ場所で繰り返し発生しているケースが多く、
その災害や、土地が持つ特性についてのメッセージを、私たちの祖先は地名として残してきた」

ですから、物件探しではまず「どんな地名か」を調べましょう。
このステップを踏むだけで、買うべきでない物件の8割くらいを
見た瞬間に対象から外せます。

〈水は敵〉
建物の立っている場所が、もし「水属性」の土地ならば。
A. ハザードマップで「浸水地域」になっている、
B. 「地下水の水位」が高い(=地表近く、浅いところに流れている)、
C. よって「液状化現象」や土地の「不同沈下」等が起きる
可能性が高く、程度によっては住めなくなることも…。

「水属性」で典型的な地名は、例えば下記:

「氵(さんずい)」系の地名
●水、川/河や洲、津、窪(=久保)、沼、沖、湖、沢、江、渕、湯…

水にまつわる地形
●谷、田、井、泉、島、岸、浜、潟、野、釜、衾…
●落合=河川が落ち合う、袋=浸水し溜まる、曲=河川の蛇行

水辺の植生、鳥類・生き物、水にまつわる建物・構造物・乗り物名:
●草、蒲(がま)、柳、蓮、芦/葦、菅、荻…
●鶴、亀、貝、鴨、大鳥(白鳥)、牛、鹿…
●橋、港、舟/船…

他にも「ウメ(埋め)」系の地名
●梅、馬、宇目…
「崩れ」系の地名
●葛、楠、崩、灘(傾)、蛇、猿、柿(カケル)、桜(サケル)

上記ほんの一例ですが、当てられた「漢字のイメージ」と併せて「発音」からの連想が大事ですね。

②昔から人が住んでいた場所:
今度は「選ぶべき地名」です。代表的なのは
●〇〇街道沿いの「○○宿(=宿場町)」「陣屋」「茶屋」…
●「城(城下町)」「城東(西南北)」「城址(=城跡)」…
●「参道」「宮」「伊勢」「門前」「森(=鎮守の森)」…
●「本町」「中央」「大手町」…

物件の周囲を地図で見て、神社仏閣が多い土地も好印象です。
なぜならお寺は過去に、今の市役所の働き(戸籍管理、国勢調査、旅券/手形発行)をしていました。古い大きな神社が立ち並ぶ場所には自然、人の生活と往来があったのです。

市政や経済の中心であり、永きに渡り「人が住んで来た」のは、すなわち
「数百~千年単位で自然災害から逃れた、安全な場所だったから」
と言う仮説が成り立つでしょう。

③こんな地名は見る価値あり
(「水属性」の反対)「土属性」の地名は評価できるかも知れません。
●「山」「台」「岩」「丘/岡」「岳」…
また立地上の●「高」…

もちろん「土には土の注意点」があります。
それは次回で解説しましょう。

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