どれだけ愛する人でも私は自分の時間を犠牲にすることはできない。

　皆さんはパラサイトー半地下の家族ーを覚えているだろうか。そう。アカデミー賞を受賞し、世界を圧巻させたあの映画。もちろん私も映画館で鑑賞させていただいた。もし分からない人がいたらぜひHPにでもお邪魔してみてください。今すぐレンタルショップに行きたくなりますよ。

映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

　　さあ、昨今は『2gether the movie』等も公開し、韓国映画は日本でもとても人気がある。大手動画配信サービス「Amazon Prime Video」でも多くの韓国映画が配信されている。そんな中、ある人におすすめされ、先日映画を鑑賞した。それは

「隠された時間」

　皆さんはご存じだろうか。予告を貼っておくのでぜひご拝見あれ。

　私だったら、どれだけ愛する人がいても、自分の時間を人生の半分以上をも犠牲にしてまで守ることができないと思う。ましてや彼に関しては、彼女と過ごした時間はほんのわずか。それなのに恋に落ちてしまった二人の姿には、恋には時間は関係ないということを伝えてくれている気がした。好きになるにはある程度時間を要するときもあるだろう。昨今の若者はそうではないかもしれない。だから一概にも言えないが、この二人は幼いながらにも確かに互いを信じ、恋に落ちたと思っている。男の子が何年もの時間を過ごし、それでも女の子を忘れられないで好きでい続けられたという点においては、長い時間をかけて愛を育んだと言えるのかもしれない。

　もし自分だけ動くことができて、他の人の時間が止まった世界に足を踏み入れることになったらしたいこと。

まずは頑張って好きなアーティストのところに会いに行くだろう。そして握手したい。スマホが使えていたら、一緒に写真も撮っておきたいな。あとは食べたいだけ食べ物を食べる。この映画でも、時間自体が止まっていたので、何年たっても食べものが腐ることはなかった。あとはねディズニーに行きたいし、普通免許しか持っていないから無免許運転になってしまうけど、トラックや大型バスを運転してみたい。誰もいない線路も歩きたいな。少し非日常的なことをしてみたいなととても思う。

　でもきっとこんなことは数日で飽きてしまうんだろうな。まだ仲の良い友達と一緒にいることができればよい。しかしながら、知らない人や自分一人だけだったら。私は怖がりなので一歩の動くことができないと思う。

「夢だ、絶対夢だ。覚めろ覚めろ覚めろ」

と、千と千尋並みに叫び続けるだろう。もしかしたら耐えられなくなって…ということも無きにしも非ずだ。

　こんな恐怖体験をしたのにも関わらず、彼はまたしても彼女を守るために、この時間の止まった世界になんと一人でいることになるのだ。そして生き続ける。素晴らしい愛の形だと思わないか。この事実を信じる彼女の清くて優しい心にもとても感動だ。もしも、自分の目の前に大好きだった男の子だとなる青年が現れたら、それはさぞかし怖いだろう。しかし彼女は信じた。それはあの暗号の日記帳のおかげでもあるかもしれないが、あの青年が持つ清らかで美しい瞳に引き寄せられたこともあるだろう。

 私もこんなに素敵な瞳を持つ青年に出会ってみたいものだ。自分自身をここまで愛して、何年たっても何年一人で過ごしても自分を忘れないでずっと覚えていてくれる、そんな素敵な人に出会ってみたい。2度目の再会は、全力で探して私が見つけに行く。どれだけ歳が離れてしまっていても、どれだけ青年が大人になっていても、心はまだ青い心を持つ少年なのだ。見た目は大人でもまだまだ小さかったあの頃に夢抱いている少年なのだ。少女と夢見る少年が愛し合い、お互いが求めあう世界へ。生まれ変わっても2人には再び出会ってほしい。

そんな二人の素敵な未来へ。私はあの石を探しに行く。