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(男性)育児休業のすすめ

半年間の育児休業の取得が決まり、早3週間が経過しました。率直な感想ですが、控えめに言って最高です。本記事では、具体的に何がよかったのか、また後半では、育児休業の取得率を上げていくためにはどうしたらよいかを考察してみました。よろしくお願いします。


家庭内の信頼関係を築くことで、幸福感がアップする

家事の大変さを身をもって理解し、妻に共感した上で、一緒に実施していくことで家庭内の信頼関係を築くことができたと思います。


例えば、これまでは出勤時にゴミを外のゴミ捨て場へ持っていって、ゴミ捨てという家事をやりきった気でいました(恥ずかしながら・・)が、それはゴミ捨てという家事の一連のプロセスのうちの1つに過ぎませんでした。

ゴミ捨て一連のプロセス
1:ゴミを各部屋から集める
2:ゴミを種類ごとに分別する
3:ゴミの収集日が来たら、そのゴミをまとめる
4:ゴミ袋を取り外し、空のゴミ箱を掃除する
5:ゴミ袋を付け替える
6:ゴミを外へ捨てに行く


ゴミ出しは一例ですが、日々の家事には目に見えないような小さな家事が多くあり、それらの大変さを理解して一緒に取り組んだり、改善したりすることから、真の意味での信頼関係構築が少しづつですができています。


細かな家事例)
・調味料、洗剤等の補充
・機器メンテナンス(フィルター掃除等)
・床や水まわり以外の掃除


また子供との外遊びも、子供のその日の気分や、それ以外の予定(買い物、手続き等)、天気などの兼ね合いから、どこの公園に行って何をするのか決めることで、子供とのより楽しい時間が取れるようになります。
子供の要望を理解して楽しい時間が過ごせるようになり、これまではママっ子だった第一子も、今ではパパっ子に変わりつつあります。



第一子出産の際は、育児休業を取得しなかったため、家族との信頼関係の土台作りが不足していたと反省しています。第一に、信頼関係の土壌を築けたのが大きいです。
また信頼関係を築く過程で、家族と一緒にいる時間が増えて、幸福感や日々の充実感が上がっています。


また、仕事の代わりは他の方に頼めますが、息子や娘の父親の代わりは外注できません。父親として、大切な家族と深く関われる良い機会となります。


仕事に活かせるスキルが身に付く(コミュニケーション能力、行動力、問題解決能力)


家事育児には上記しました通り、日々のタスクが様々にあります。その中で、家族を巻き込みながら改善を図ることでスキル(コミュニケーション能力、問題解決能力)が身に付きます。

困りごとの改善例)
困りごと:料理を作る時間を削減し、子育てや自分時間に充てたい。
夕食を作るとき、日によっては疲れて作る気力が無くなる。
料理の要件:最低限の品目数で、栄養バランスの良い食事が取れれば良いので、朝昼夕で同じメニューでも構わない。
自炊は添加物や農薬使用のない食材を選ぶことで健康につなげたり、節約のためにも続けたい。
改善内容:朝にまとめて1日分の食事を作り、品目数は絞る(ご飯、汁物、おかず、副菜のみ)。
妻に時短したい主旨や改善点を説明し、合意を得る。



また、男性育児休業を取得するプロセスも、コミュニケーション能力や行動力の向上につながるかと思います。

男性の育児休業取得事例は、社内実績が乏しいでしょうから、育児休業を取得したい旨 関係者に説明し、準備等の進め方を提案して、周囲に協力を求めることになります。
前例のないことに取り組むことが、周囲を巻き込むコミュニケーション能力や、行動力のアップにつながると思います。


以上、他にもメリットはたくさんありますが、大きいところは以上の2点となります。

1つ記事のご紹介。

男性の育児休業制度は、2019年にユニセフが発表した「先進国における家族にやさしい政策ランキング」で、男性の育児休業制度の充実は日本が世界1位だそうです

世界的に見ても恵まれた制度であるため、このチャンスを掴むべきと思います。



以下、なぜこのような恵まれた制度があるにもかかわらず、取得率が上がらないのかについて考察します。

理由1:社内に前例がなく取得に踏み切れないから

男性の育児休業制度は、国として推進(イクメンプロジェクト)しており、男性でも取得できます。

また、自社内でも女性は育児休業を取得できているのであれば、男性だと絶対にとることができないということはないはずです。


ですから、厳しいことを言うようですが、本人の意志力を発揮して周囲を巻き込みながら目的を実現していく力が足りないのかと思います。


仕事にも日常生活でも実感があると思いますが、何か新しいことをやる(=男性の育児休業取得)際、誰もが現状維持バイアス(変化を避けて現状維持を望む心理作用)が働き、周囲に反対されるのは当たり前です。


私は取得予定日の3ヶ月前くらいから周囲に宣言し、やり方を相談しながら引き継ぎを進めました。
業務を心配する声もいただきましたが、意外に上司や同僚も前向きに捉えていただけて、応援の言葉をかけてもらいました。業務は誰に引き継ぐのか、マンパワー的に継続が難しいため中止・ペンドするのか等の具体的な進め方について話し合うことができました。


人手不足が叫ばれる昨今で、かつ前例がない取り組みのため大変かと思いますが、応援してくれる方も出てくるはずです。諦めずに取得する意思を伝え、取得に向けた進め方を提案して、周囲に協力を求めていきましょう。



理由2:育児休業(仕事を休業すること)は人生の停滞と考えているから

若い一時期を仕事の第一線から離れることに、不安を抱える人もいるのかと思います。これに対しては、私もそのように思うこともありましたが、下記のように考えました。


・前述の通り、家事育児や育休取得を通じて職務能力アップにつながる。
・前述の通り、家庭内の信頼関係構築により、仕事に安心して取り組めるようになる。
・育休中に時間をつくることで、資格取得等のスキルアップもできる。
・30代の数ヶ月を休業しても、人生100年時代となった今、人生全体で見たらほんの一部にすぎない。
・復職時に新たなスキルを求められても、30代なら新しいことを勉強する余力・体力も残っており、また学び直せば良い。


スキルの学び直しにかける時間、お金が無い場合はミニマリズムを通じて捻出できます。本Noteの別記事もぜひご参照ください。


理由3:育児休業給付金だけでは生活費が足りないから

これは下記の固定費を見直すだけでも、ほとんどの方が実現できるかと思います。

①家賃を下げる(社宅利用、引越等)
②車を手放す
③医療保険を解約する
④格安SIMに乗り換える


家は、最も大きな支出です。持ち家でなければ家賃を下げることを考えましょう。
車については、地方在住等でどうしても必要な場合は、維持費の安い車(小さい車、軽自動車等)に乗り換えを検討ください。
医療保険は、日本では高額医療費制度が充実しており、任意で加入する保険は不要です。

固定費を見直すことは、見直したらその後は効果がずっと続きます。
最初のひと手間だけなので、ぜひご検討ください。



次に、欲望に優先順位をつけます。
何もかも節約したのでは、生きる意味を見失うため、何は譲れないのかを明確にします。
参考ですが、私の優先度が高いものは投資につながることです。
・価値や時間を生み出すモノ(PC・スマホ、時短家電、書籍)
・健康(食材、寝具)
・経験(旅行)

どれも、消費ではなく投資につながるものと考えています。欲望に優先順位をつけることは、金持ちと貧しき者の壁を教えてくれる名著「バビロン大富豪の教え」に記載があります。



欲望に優先順位をつけたら、優先度の低いものは、徹底的に節約してください。
そのために、家計簿をつけましょう。


まとめ

・男性の育児休業は、控えめに言って最高。メリット2点。
 1:家族との信頼関係が構築できる
 2:仕事のスキルアップにつながる

・男性育休取得率が上がらない理由と対策
 1:社内に前例がなく取得に踏み切れない
  →諦めずに取得する意思を伝え、取得に向けた進め方を提案して、周囲に協力を求める。
 2:育児休業(仕事を休業すること)は人生の停滞と考えているから
  →メリットで述べた通り、スキルアップにつながるため取得したほうが良い
 3:育児休業給付金だけではお金が足りないから
  →固定費を見直し、欲望に優先順位をつけ、家計簿を始める。


皆様の参考となれば幸いです!今後もミニマルライフ全般を発信していきますので、ぜひフォローをお願いします!

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