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シマエナガ、百人一首を覚える。

私には小学1年生の娘がいる。子どもは全部で4人いて、娘は4人きょうだいの末っ娘だ。
娘は学校のクラスで一番背が低い。
お姉さんのように大きな同級生からは「赤ちゃんみたい」と愛でられ、喜んでいる。
家では長男とは一回りも歳が離れていて、大きなお兄さん3人に囲まれている。
我が家ではよく、小鳥さんとか、ひな鳥とか呼ばれている。
そんな娘を、娘が大好きな「シマエナガ」にたとえて、娘との日常生活を綴っています。

今日は、4枚目の百人一首を早く壁に貼ってくれ、とシマエナガにせがまれた。

***
どういうことかというと、
話は正月までさかのぼる。

冬休み、カルタがしたいと言っていたシマエナガは、
カルタを求めてあちこち街を歩き回ったけれど、
見つからなかったとふてくされていた。

そこで仕方なく家にあった百人一首でカルタとり遊びをすることになった。
上の句も下の句もわからん者同士だったが、
意外にもシマエナガは反射神経がよく、
大人が手加減しなくても、勝てるくらいだった。

お正月にもらった小倉山荘のおせんべいに百人一首のカレンダーが入っていたので、ひと月に一つずつ、覚えていこうとシマエナガと話し合い、
勉強机の前の壁に貼ると、あっという間に覚えてしまい、
まだ2月なのに3月分まで覚えてしまった。

1月 田子の浦に打ち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ
2月 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける
3月 恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか

『百人一首』

ということで、
カレンダーとしての活用は完全に無視して、
小倉山荘のカレンダーがシマエナガの勉強机の壁に何枚も貼ってある、
というわけ。

忙しくてシマエナガの申し出に対応していなかったけれど、
うちのシマエナガはかなりしつこいので、
明日も言ってくることだろう。
休日なので、ゆっくり作業することとする。

********

ちなみに、
娘のことをシマエナガと呼んで日記を書いてみよう、
という発想は、小川糸さんの『ペンギンと暮らす』をパクる形で着想しました。


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