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Week 3-5 思考と感情

「思考→感情」?

「感情→思考」?

何かについて考える時、その思考に反応して感情が生まれるのか?

それとも、感情が先に発生し、それに伴い思考をするのか?

何らかの感情を感じた場合、

その感情が引き金となって、その時の感情に関連するような思考が浮かび上がることがあります。

思考から感情へ、そしてまた感情から思考へと注意が行ったり来たりするように感じられることがあります。

しかも、この思考と感情は、身体にも影響をおよぼします

人間の営みとして、身体は反応してしまうのです。

マインドフルネスのプラクティスの一つの側面は、今に注意を注ぎ、気づくことです。

従って、プラクティスを続けていくと今の思考や感情に「気づき」、一旦、高次の視点から状況を観察することが出来るようになります。

結果的に感情と思考がグルグル巡るという経験が減少していきます。
 
例えば、ストレスを感じるような状況、怒りさえ感じるような出来事、またはストレスに感じている人のこと、、、などを考えた時です。

考えれば考えるほど感情は強まります。

感情が強まると、異常なほどにその事柄や人に対する考えが起こってきます。

その人はここにおらず、その事柄は今起こっていないにも関わらず、私たちの思考や想像は非常に強力ですから、想像するだけで、あたかもここにいる、または起こっているかのように感情や思考が反応するのです。

そして、同時に身体の生理的な反応も加わってきます。心拍が早まり、血圧が上昇し、筋肉が強張ってきます。
 
このような経験が、思考と感情によって永続的に繰り返されていたのです。

マインドフルネスを知らなければ、頭の中で繰り返されるグルグルストーリーに、容易に縛られてしまうのです。

もちろん、現実の問題解決も必要です。

一旦、このストーリーから抜け出し、とらわれた感情での価値判断をせずに、現実的な問題解決を目指しましょう。

こういった際の「注意」の注ぎ方として、

「自分の内部で起こっていること」への注意

「自分の外側で起こっていること」への注意

明確に区別することを目標にしてみてください。

こうすることで、自分の「思考や感情」を、客観的にメタ認知できるようになります。

まず、いつものように呼吸に注意を向けます。

次に、自分の内部を観察します。

身体(感覚)、心(感情)、頭(思考)がどのような状態か?

「ただ観ます」

次に、自分の外側で起こっていることを観察します。

仕事のこと、家庭のこと、過去のこと、未来のこと、、、

注意はさまようかもしれません。。

起こっていることを、「ただ観ます」

そして、それに気づいたら、また、自分の内部に戻ってきます。

今の自分の、身体(感覚)、心(感情)、頭(思考)はどのような状態か?

「ただ観ます」

すると、感覚、感情、思考は「ただ反応している」だけであることに気づくはずです。

この「気づき」を大切にして下さい。

すると、不思議なくらいに心やからだは落ち着き冷静な行動の選択や意思決定が出来るようになるのです。

自然と自分周辺の「様々な状況」も良い方向に進んでいくにちがいありません。​


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