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八ヶ岳 マインドフルネス リトリートのすすめ

マインドフルネスを実践するようになって10年以上経ち、自分の日々の実践(坐布に座って瞑想する実践から日常生活で行う様々な実践まですべて)がこれまで参加してきた数々のリトリートの体験に支えられているなと感じています。

またこれまで様々なご縁で、リトリートのスタッフをさせてもらう機会も多くあり、最近ではリトリート講師としての活動も増えてきました。

参加者として行くリトリートも、他の方の為に場を開くリトリートも、どちらも私にとっては毎回深く豊かな体験で、今自分の人生の中で最も好きで興味のある活動の一つになっています。

そんな中、去年から八ヶ岳の森の中で仲間と共に2泊3日のリトリート企画を始めました。今までたくさんの先生方から受け取ってきたリトリートのエッセンスがギュッと詰まった内容になっているので、是非多くの方にシェアできたらと思い、ここで紹介させていただきます。

主にマインドフルネスの実践の扉を開けたばかりの方や、実践を日常に定着させたいと願っている方々に向けて、朝起きてから夜眠りにつくまで、一日をゆっくりと丁寧にマインドフルに過ごす経験をすること、自分とじっくり向き合い、ありのままの自己で一期一会の出会いを味わうことを主旨として、リトリート全体を組み立てています。

リトリート会場

リトリートの会場は八ヶ岳の雄大な山々に囲まれた土地にある、深い森の中。建物だけでなく、森全体が会場になっているのがこのリトリートの特別なところだと思っています。

宿泊はその森の中にひっそりと佇むコテージ。完全紹介制というスペシャルなお宿で、ホテルのようなパリッと整った感じとは違い、オーナーさんの温もりがふんだんに感じられる、柔らかく優しい雰囲気のログハウスです。 


宿泊会場のコテージ

深い森に包まれた生命力豊かな空間に、人間はそっとお邪魔しますねという意識で入っていくと、森が優しく語りかけてくれる。そこに五感を委ねていくと、自然と呼吸が深まり、自分も森の一部であることが身体を通して感じられるようになる。そんな不思議な場所なのです。

私は自然が大好き人間なので、今まで世界中の様々な山や森に出向いてきましたが、この森は今まで体験してきた森の中でも指折りの、何かすごく特別な存在感を放っている場所だと感じています。再びこの森に戻れる事を、今からとても楽しみにしています。

プログラム

リトリート当日はメインファシリテーターである森と、地球からのメッセージと、そこに共に居合わせるメンバーが作り出す場に応じて、プログラム内容が繰り広げられて行きます。その一期一会の場に、私達講師チームが今まで自身の実践として大切に取り組んできた内容をそっと差し出していきます。

このリトリートでは身体を解すためのボディーワークをふんだんに取り入れます。ヨーガ療法で大切にされている緊張と弛緩の感覚をじっくりと味わうワークや、呼吸を感じるワークなど、普段は置き去りになりがちな身体感覚にじっくりとアクセスしていきます。

池の辺りでボディワーク

また、マインドフルネスの基本の実践である瞑想も、プログラムの中で何度も繰り返されます。初めての人にも分かりやすいように、そして自宅に戻ってからも実践を続けられるように、丁寧にガイドを入れながら誘導していきます。

さらに、非言語の表現を通して自分自身との対話を深めるワークや、心で聴き、心で話し、他者と自分のありのままの繋がりを育む関係性マインドフルネスのワークも取り入れます。

座る瞑想

座る、歩く、寝そべる、食べる、話す、聴くという、人が1日を通して行う基本の動作をすべてマインドフルネスの実践として取り組み、実践の中で参加者一人一人が、それぞれの気づきを育んでいきます。そして、その気づきが日常生活に戻った時の自分自身の支えとなるよう、講師チームがサポートしていきます。

リトリート参加の動機をコラージュで表現するワーク
非言語表現プロセスの中で自己理解が深まり、新たな気づきに出会える

リトリートのインパクト

マインドフルネスの実践の扉を開いた方にとって、リトリートはいつか体験してみたいことの一つだと思います。またすでにリトリートを経験した人にとっては、何度も何度も戻りたいと思う場になっているはずです。私もリトリートに行かない期間が長く続くと、なんだか身体中がソワソワしてきて、リトリートを求める特有の感覚がやってきます。それだけリトリートという場は特別で、インパクトの大きいものなのだと思います。

私のマインドフルネスの恩師達は、事あるごとに「リトリートに行きなさい」と言います。その昔、「参加費少しサポートするから行ってらっしゃい!!」と彼らに無理やり(笑)行かされたこともあります。(今となっては、感謝しきれませんが。。)
それだけマインドフルネスの実践者にとって、リトリートに参加することには大きな意味があるのだと思います。

また、私が修了したプログラムを含め、多くのマインドフルネス指導者養成プログラムには、リトリート参加経験が募集項目に入っており、養成プログラム自体にもリトリートが組み込まれています。さらには、修了資格継続の為に毎年リトリートに参加する事が義務付けられているものもあります。つまり、マインドフルネスを指導する者にとってのリトリートとは、指導者としてのクオリティを維持するためというもう一つの意味合いがあり、マインドフルネスを伝える役割を果たすための重要な要素となっているのです。今回のリトリートは特に指導者を対象としているわけではありませんが、マインドフルネスを伝える立場にいらっしゃる方にとっても、ビギナーズマインドに立ち返ることができる場になるのではないかと思っています。

去年リトリートに参加してくださった方々は、こんなふうに感想を表現してくださいました。

◎ほんとうに良い時間をすごすことができました自分の心が開いて無防備になっても優しく皆さんが受け止めてくださったので泣きそうになりました 静かな時間が背中をそっとさすってくれていて、自己肯定感がふんわりと少しひろがりましたありがとうございました

◎マインドフルネスのおかげで、普段感じることの少ない感情(食事の美味しさ、人間の美しさ、もちろん自然の美しさも)と出逢えたり、非日常だからこそ気付けることがあったり(喋りすぎる、手を出しすぎる)、学びの多いリトリートに大満足でした。どっしりと受け止めて下さり、ありがとうございました!

◎辛い不安定な時期が長く心の学びを始めていました。学びの最終でこのリトリートに参加できたことは、とても私の中で大きな変化のきっかけになり、ひとりで行けたことで自信と自由な自分が取り戻せることができた気がします。

◎雨や霧の八ヶ岳も体験でき、湧き水、神社、そして炎を見つめることなど、とても貴重な体験の中でのマインドフルネス。美味しいものや温泉などもご配慮いただき、楽しく参加させていただきました。自分に向き合う練習ができました。ありがとうございました。

◎本当に参加して良かった。とても心が安定しました。人生の道に迷っていたのが、ようやく道を見出せた気がしています。瞑想のガイドがとても丁寧で且つ、マインドフルネスの価値観を一つ一つの動作で伝えてもらい、準備してくださった環境・雰囲気の暖かさに包まれて、ヨーガで自分の身体と対話する世界を知り、やっとマインドフルネスが自分の身体に染み入ってきた感じがしました。

2022年八ヶ岳マインドフルネスリトリートより

一期一会の出会いをお待ちしています

リトリートに参加するということは、ある程度の覚悟が必要だと思います。今回は平日を含む3日間なので、スケジュール調整を強いられる方もいるかもしれません。少しまとまった出費を要するし、家族と過ごしたり、仕事や趣味の時間を犠牲にしなければならないかもしれません。

そんな様々なハードルを超えながら、「えい!」と物理的に日常から離れ、このリトリートに身を委ねてみる覚悟をしてくださった方々と、3日間スペシャルな場で共に過ごす一期一会の時間を今から心待ちにしています。

空と森と大地を感じるワーク

このnoteを綴っている今も、去年のリトリートで感じた森に包まれる感覚、雨の音を聴きながら場を共にした皆さんと一緒に瞑想をした時の心の静けさが蘇ってきています。

今回も、ご縁のある方々と再びあの森で場を共にできることが、心から楽しみで仕方ありません。皆様からのお申し込みお待ちしています。


湧水を汲む


「八ヶ岳 マインドフルネス リトリート」 参加募集中
2023年9月22日(金)~9月24日(日) 2泊3日
長野県富士見町 富士見高原の森にて
定員10名 (女性限定) 

詳細、お申し込み、お問い合わせはHPより


いただいたサポートは海外研修の参加費や経費に充てさせていただき、学んだことを日本の10代の子ども達のサポートシステム構築へと発展させていきたいと思っております。ご支援よろしくお願いいたします。