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北欧における「子どもの意見を表す権利」。

こんにちは!今日はテーマは北欧の教育です。


先日大学の講義で、ノルウェーの大学院で修士課程を修了された方がゲストでお話されました。その方は子どもの権利条約、特に第12条の「意見を表す権利」について、ノルウェーと日本を比較研究されています。

きっかけは自身の娘さんの通っていたノルウェーの幼稚園での出来事。ある日園から、『一斉のランチタイムを廃止して、自分の好きな時間に昼食をとって良いことにする、そのために新たなカフェテリアを設ける』という連絡があったそうです。

2歳児であったとしても、大人同様に扱い、自己決定を委ねる文化に驚いたそうです。


それを聞いて、私も留学時代のあるエピソードを思い出しました。

デンマークのある小学校に訪問した時、生徒代表が集まってのミーティングに参加させてもらいました。

そこで『学校が汚い』という問題が議題に。「日本ではどうしてるの?」と聞かれ、「放課後に全校生徒みんなで掃除する時間があるよ。」と答えると、「いいね!やってみようよ!」と早速取り入れられることになったんです!

生徒の意見が学校全体の改革にここまで反映されるのかと驚きました。

その後は地域からの予算(7000kr=約10万)の使い方についての話し合いへ。各クラスでアート作品を作り、地域の人に開かれた展示会をすることになりました。

お金の使い道までも、先生は口を挟むことなく生徒に全託していました。


先程のノルウェーの幼稚園の事例も、デンマークの小学校の事例も、どちらにも共通しているのは「子どもの意見を表す権利」を尊重していること。自分の生活のこと、所属するコミュニティにおいて、意思を表明することが当然であるとされています。


幼少期の「自分の意見が尊重される」という体験の積み重ねが、社会に出た際も、自分のいるコミュニティをより良くしようとする意欲や責任に繋がるのではないかと思います。


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