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道路は希望だって、田中角栄と雪道を見て思う。


2024年2月6日(火)

昨日、映像の世紀を見た。
田中角栄の回だった。
世代ではないので(娘の田中真紀子世代なので馴染みはあるけど)、毀誉褒貶の激しい人という印象ばかりがあった。
演説とかちゃんと見たことなかったんだけども、魅力的で驚いた。
この人ならやってくれそう、賭けてみたいって思ってしまうなぁ。
今から見れば既視感のある部分もあるけども、それは後の政治家が田中角栄を参考にしたからなのかもしれない。
色んな面で、今へと続く影響を残した人だったんだろう。

演説よりもっと明らかな影響の例が、道路だ。
日本列島改造論と称して、地方と中央の格差を解消すべく、道路の建設と地方の開発を推し進めた田中角栄。
当時は革命的な出来事だったことだろう。
でも僕世代にとっては、自民党の道路建設と聞くと、ネガティブな印象の方が強い。
いわゆる「道路族」。
建設業界等からの利権を受けて、自分の選挙区に道路を作る自民党の重鎮議員たちの姿が思い出される。
子ども心に、ムダな道路を作ったりして、なんだかとにかく悪いことをしている人たち、という印象を持っていた気がする。

でも本当は、道路は希望だったんだろう。
まぁ実際、大阪に住んでいた僕は、和歌山に高速ができた恩恵を受けていた。
親が和歌山へ旅行に連れて行ってくれたのは、車で行きやすくなった影響も大きかったと思う。
そして高速ができたのは、道路族で、和歌山の選挙区選出の二階俊博のお陰のはずだ。
子どもの頃は、高速は御坊までだった記憶がある。
今調べたら、二階俊博は御坊市出身だった。
おぉ・・・。
利権のヤバさが頭に浮かびまくるけど、それはそれとして、大阪側にいた僕でも嬉しかったんだから、和歌山の人にとってはどれ程の希望だったことだろうと思う。

今朝は前日からの積雪の影響で、自転車に乗るのは厳しいかもなぁと思いながら出発した。
でもいざ道路に出てみると、前夜雪で覆われていた所は、車が通り、多くの人が雪かきをしてくれ、道が拓けていた。
感動した。
日本列島改造に比べたらほんの些細なことだ。
でも確かに、道路は希望だった。

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