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秋祭り 動きではなく そのものに 彫刻の美 伝統の技

暑さがようやく終わったかと思えば、町はもう秋祭りの準備が始まっていた。主要なところには提灯が並んでいる。かつては秋の豊作を祝っていたたであろう秋祭り。今でも農家はいるが、多くの人は都会への務め人。それでも行われる秋祭りには若衆を中心に、無礼講とばかりに大声で盛り上げる。

だが、ついつい見落としなものがあった。それは町の主に若衆が曳いているものだ。鉾や山、ふとん太鼓、山車、地車などいろいろあるが、それらの多くのものをよく見ると、とても芸術的なものがある。むしろ祭りの主役で盛り上がる町衆以外、外から秋祭りを眺める場合、そんな芸術的なものにも視線を送るべきではと感じた。

普段は秋祭で動かすものだから、彫刻をじっくり眺める機会も少ない。だが今年はたまたま動かす地車を良く眺める機会があった。その時に感動する。あらゆるところに浮彫が施されていた。歴史的な有名人はいざ知れず、名もなき兵士ひとりにも細かい感情があるような表情をしている。あたかも今にも動き出しそうだ。

そして、伝統的なものだから伝説上の動物も彫られている。伝説上だから生で決して見られないが、その代わりに、彫り物としてイメージされたものが具現化して見られるのだ。それにしてもいままで、秋祭りで動きを中心に見てしまう。だけど今年の秋祭りは、彫り物という芸術、伝統の技をもっと見てみたいと思った。

秋祭り 動きではなく そのものに 彫刻の美 伝統の技
(あきまつり うごきではなく そのものに ちょうこくのび でんとうのわざ)

今日の記事「河内長野だんじりの彫刻」を参考にしました。


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