作物を 荒らす猪 夏の難 狙撃の腕に 喜びの朝
「またヤラレタ、くそッ!」ここは大阪府の河内長野市の山の傍にある農家だ。試行錯誤を繰り返して様々な農作物を育てていながらも、常に様々な外敵との戦いに明け暮れている。
それは天候や害虫など色々いるが、最も脅威なのはイノシシなのだ。「鍋にして食いたいくらいだが、まあ臭いしな。とにかく山から消えてくれないか」農家の憤りは頂点に達していた。先月くらいからしつこいやつがいるのか2.3日に一度は畑をぐちゃぐちゃにする。
罠を仕掛けているが、賢いのか引っかかる気配がない。
「だが、あの方に依頼した。これで奴は倒せる」農家はそう言って心の中で笑う。そして夕暮れ時に農家の言うあの方が現れた。近隣の猟銃会のメンバーで最も腕がたつという男だ。
「俺が来れば奴を一撃で急所を突く」そう言って猟銃を持つ男、自称害獣スナイパーの目が光る。
そして翌朝、スナイパーが一言「仕事が終わりました」その前には息絶えたイノシシが横たわっていた。
それを見た農家は喜びのあまり思わず短歌を詠む
作物を 荒らす猪 夏の難 狙撃の腕に 喜びの朝
(さくもつを あらすいのしし なつのなん そげきのうでに よろこびのあさ)
今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:スナイパーの意外な使い方)
そしてテーマは本日投稿した記事「カワバタファーム」さんをモチーフにしています。本文にも書いていますが、作物を荒らすイノシシとの格闘が大変なのだそうです。
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