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コンサート 春周年 楽しみに ダンサーの事 蒸し返し無し
友達からコンサートの誘いが来た。地元の推しのミュージシャンがこの春に周年記念のコンサートをするということだったので誘われたのだ。
だが迷った。実は最近は音楽のコンサートなど行かない。いや、いけないのだ。思わず頭を抱えた。かつてのトラウマがよみがりかける。
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かつて偶然に入った部活を通じてダンスが好きになった。本気でプロになるつもりはなかったが、アマチュアで踊る機会があればと思っていたのだ。あの日までは。
あの日、屈辱的な目に遭った。何があったのか?言いたくもないし、思い出したくもない。だがあの日を境にダンスをきっぱりやめる。
やめるどころか踊るシーンを極力見ない。確か過去に見たときだ、忘れていたのに、記憶が蒸し返してダンサーにキレかけたことがあった。
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「せっかくの誘いだけど無理だ」コンサートのミュージシャンは素晴らしい。この人の歌がうまいことは知っている。だがもし、コンサートにバックダンサーがいたらどうだろう。
「また過去のトラウマがよみがえり感情が高ぶって」バックダンサーに「き、記憶があ!蒸し返し ダンサー、ゴリャ!」と罪もないダンサーに食って掛からないかと心配なのだ。
友達が好きなミュージシャンに対しても迷惑がかかるし、警察沙汰になったらシャレにならない。と思っていたら友達からの着信だ。
「あ、念のために言うけど、ダンサーは出ないから。その代わりバンドメンバーが豪華なんだ」
それを見たとき、瞬時に行くことに決めた。
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コンサート 春周年 楽しみに ダンサーの事 蒸し返し無し
(こんさーと はるしゅうねん たのしみに だんさーのこと むしかえしなし)
今回は、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:蒸し返しダンサーに)
今日の記事「河内長野在住ミュージシャン、雪月花Reiさんのコンサート10周年」を参考にしました。
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