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街クジラ 真逆の地で 七月に クラフトビール 名産に向け

街クジラとは真逆の世界だな。
クジラが好きでホエールウォッチングのために全国を旅する友達が、七月になったこの日、僕の住んでいる河内長野に遊びに来て、いきなり発した言葉だ。

友達は神戸に住んでいる。海が好きな友達は港町にあこがれを持っている。神戸は六甲山という山が迫っていて、海までのわずかなところに、建物がひしめきあっている街だ。もちろん神戸にクジラが来ることはないが、友達にとっては海を介してクジラとつながっている街という印象があるという。

「山に囲まれた場所もたまには良くないか?」僕はそう言って友達を楽しませようとするが、あまり芳しい表情をしてくれない。
駅前から続く商店街を歩く、すると新しいクラフトビールの発売記念をしているという看板を見つけた。

「へえ、河内長野にもクラフトビールがあるんだ」友達の目が輝いた。友達はクラフトビールが好きである。友達に言わせれば普通のビールは味が同じでつまらないと思うらしく、全国にあるクラフトビールを手に入れては飲んでいるほどだ。

さっそく有料試飲会をしているということで、河内長野のクラフトビールを飲む。「へえ、ベルギーのホワイトビールを意識したスタイルのビールなのか、なかなかいいなあ」試飲した友達は上機嫌にそういった。

僕はあまり飲みなれていないので、良くわからないが、友達が喜んでいるのだからよいのだろう。ビールを味わいながら僕は友達の表情を見ながら心の中で次のような短歌を詠んだ。

街クジラ 真逆の地で 七月に クラフトビール 名産に向け
(まちくじら まぎゃくのちで しちがつに くらふとびーる めいさんにむけ)

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今日は、こちら小牧幸助さんのシロクマ文芸部という企画に参加しました。

こちらの本日の記事をモチーフに創作しています。

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