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毛遊び

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川柳、狂歌、ときどき琉歌集。 「もうあしび」と読みます。 若者がビーチで歌い踊り語らいまぐわいます。 やなすけべーぐわが詠みました。
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#短歌

NewJeansを「にゅうちいちゅう」と言いながらYouTubeで踊るもうすぐ二歳

https://open.spotify.com/artist/6HvZYsbFfjnjFrWF950C9d?si=WTwnbst-TQKsReyz6uMaTg

立冬

立冬

・立冬にアシナガバチがいるお庭
(温暖化)
・治療後の歯沁み疼く朝の水
・皿洗い温水に変え立冬の候
・初褞袍初炬燵にて初御田
(11月中旬、どてら、こたつを出し、おでんを食す)
・木枯らしに洗濯物が舞い踊り
・冬朝日くすんだ街を白く染め
・立ちションの後のブルルに冬感ず
・冷え込みに身もペンデレも縮む朝
(pendere=垂れ下がった、ラテン語)

・行き果てて仕末の紙に届かぬ手 繋がったまま横移

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初体験

初体験

・ドッキドキ文学フリマ初体験
・設営の椅子と机を飄々と運ぶ女子らの頼もしさ
(撤収においても。ボランティアから参加しました)

・来場者拍手で迎え「さあ売るぞ」
・会場を流れる人のずっと途切れず
・外ピューピュー内ムンムンの流通センター
・我がブース素通りしないで寄ってって
・「これください」「はい!(やった!売れた!)」初めての喜びくれた彼女に感謝
・お隣の「完売」横目に我が本の減らぬ平積み恥ず

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虎を詠む 2023年④ CS激闘編

虎を詠む 2023年④ CS激闘編

・全国の夜にこだます六甲おろし
・三日月も虎に微笑む甲子園
・船橋の花火も祝う初戦V
(10月18日、初戦タ4-1か、CS突破へあと2勝、この日、船橋市では4年ぶりの花火大会)

・サヨナラだ!鉄腕強打にわく聖地
・「明日決まる」恐怖の8番大予言
・聖地にて聖也がサヨナラ決めたから聖夜になった十月十九日
(10月19日、第二戦タ2-1か、CS突破へ王手)

・「あと一人」「あと一球」歓喜渦巻く甲子

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勝っていたら…

勝っていたら…

・玉音に泣き疲れしあと皆笑顔

・負けたからあなたも我もここにいる

・負けたから持てた「9条」平和憲法

・大日本負けて得たりや平和主義人権尊重主権在民

・勝ってたら軍人政治屋特高が威張り散らして嗚呼生き地獄

・負けたこと心底喜ぶ敗戦忌

・砲弾の着弾点にある地獄飛び散る手足人肉ミンチ

・「艦砲ぬ喰え残さーさ」と丸太言い…

・ウチナーの地中いまだある遺骨辺野古に捨てられ二度殺(くる)さる

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敗戦の夏

敗戦の夏

・青芝に白球弾み夏終わる
(高校野球地方予選、サヨナラ負け)

・初鳴きのセミで目覚める午前四時半
(2023年7月18日)

・朝四時半鳴き出すセミの律儀さよ

・青い鳥消えて代わりに✖️(ぺけ)が来た囧
(2023年7月下旬、ツイッターが「X」変わる)

・原爆忌「ゲン」消す首相の出身地
(2023年、広島市教委が平和教材から「はだしのゲン」排除)

・原爆忌 被爆人形いま何処
(2017年、

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あ、への字

あ、への字

・「あ、への字」幼子の指す壁時計八時二十分早や猛暑

・日陰でも暑い月曜午前九時
(熱中症警戒アラート初発令2023年7月10日)

・梅雨寒を失きものにする温暖化

・亜熱帯線状降水帯逃げ出したい

・夏草をむしり見上げる柚子緑

・さされると滅茶苦茶痛い極太で硬くて長い柚子の木の棘

・炎天下日傘男子の影絵濃く

・暑さ増す日傘男子と相合傘

・この火照り三ツ矢サイダーで癒すのだ

・左手に日

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