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選ぶ、ということ /MinamiDesign

こんにちは!
新年明けまして、あっという間に1ヶ月が経ちますね。
今年もよろしくお願いします!

僕は結局、12月31日まで仕事をしていましたが、三が日はゆっくりと過ごすことができました。
みなさま、正月はゆっくり休めましたか?ちなみに、正月は1月のことを言うようです。「月」ですもんね。
ということで、来月から正月明け、節分もあるし、切り替えていきたいなとおもいます!


新年早々、ネパール研修

(僕が外国に行ったわけではないのですが)
今月、JICAの事業でネパールの方にロゴ研修をさせていただきました。
数年前に海士町にブータンの方がまちづくりの研修に来た時にさせてもらったロゴ研修ですが、それをもとに今回も研修させてもらいました。

なんで、まちづくりでロゴ研修?とおもうと思うのですが、ロゴを考えるというプロセスが、その対象の本質を考えることだからです。

ロゴは団体や商品などを1つのシンボルであらわすものです。
団体や商品などにはたくさんの特徴や言いたいことがあると思います。その思いや構成や、こだわりの材料やこだわり、などなど。でも、それを全部言っても特徴が出せないし、伝わりません。

そこで、数ある特徴の中で「どれが1番言いたいか」を「選んで」もらいます。悩んで「選んだ」ものがその対象の本質の部分にもなるし、それを選んだ人の視点にもなります。そしてそれをシンプルにユニークに表現するのがロゴです。

そのように、日須賀や御波など、海士町で作った地区ロゴの例も具体的に挙げながら研修をして、ネパールの皆さんにネパールの新ロゴを考えてもらいました。

たくさんあるネパールの特徴の中から、各地域の違いを楽しみながら考えてもらう趣旨でいましたが、それがなかなか難しかったです。


ネパール内でたくさんの地区から集まっているので、バラバラの地区でチーム分けをして地域性を出して、多様な視点で違いを楽しみ合うロゴ制作にしたかったのですが、、みなさん「ヒマラヤ」という一択。
山から遠い地域もあるのですが、やっぱり、ヒマラヤ。
世界一の山ですもんね。

でも、それはそれで国のイメージが一致していていいんだろうなと思いました。世界一があるわけですからね。

聞くところによると、ネパールの教育は、昔の日本のように記憶型の方針のようで、「これは、こう!」というのを覚えることが主流で、個性を出して創造するというのはほとんどないということでした。
なるほどー。。と思いましたが、それはそのお国柄でユニークなんだな、と思いました。

この研修を通じて、「日本の地方ではそんなふうに考えてるんだな、自分の地区でもそうして考えてみようかな」と思って何か違いを楽しんで作っていくキッカケになってもらえれば、今までにない何かが生まれるかもしれないし、地域の課題がそれで少しでも改善すれば嬉しいなと思いました。



終わってみて、次回あったら改善しようと思ったのですが、
まずはヒマラヤ(など)の誰もが考えるメジャーなシンボルををかたどったフレームを作って、その中身を自分の地域の特徴を考えて作ってもらう。

そこには、違う地域からの視点で、うちはこれが特産だとか、これは獲れないからこうしてるとか、海士町のサザエカレーのような視点で、違いをユニークに考えてもらう。

そして、最後にそのフレームを抜いて、その中の地域の特徴が1番に表れたロゴが完成。
というふうにしたら考えやすいかもなと。

選択肢をある程度絞った形で考えてもらう方が、初めてデザインに触れる方にはいいかなと思い、僕も勉強になりました!



今年はカルチャーを考えようと思います


去年末の前号にも書きましたが、もう一回。

「カルチャー」こそが「今の日本に1番必要な部分なんじゃないかな」と、年末に思いました。

例えば外国人からしたら円安で給料も安く、物価も高くて、英語も通じない日本に住む/来るのは、やっぱりそこの文化が好きだからだと思います。(じゃないとアジアだったら香港とかにみんないきますよね)

もし「カルチャー」がなくなってしまったら、そこはきっと無機質な場所になってしまい、魅力が減ってしまいます。
日本食や日本建築などの形の文化などもありますが、伝統や芸能、コミュニティのような物質的ではない文化もそれを支えているんじゃないかなと。

それは、
ここ海士町では日本文化がしっかり残っていて、年末に神社清掃をし、お供えの準備をし、元旦の朝から神社でお祀りがあります。そこから地区の人と直会(飲み会)です。
こういう地域の文化行事に参加して、「あー日本人だなー」と改めて思ったのがきっかけです。

本気で、きちんと、文化を掘って磨くこと。
ここ、海士町のかかげる「ないものはない」というのも、ここにつながるなと、改めて思いました。(本気で、きちんと作ったものは、やっぱりずっと残りますからね。)

だから、「カルチャー」こそが「今の日本に1番必要な部分なんじゃないかな」と思います。「らしさ」と言うことかもしれません。


農業や漁業、伝統や芸能は日本のカルチャーですよね。そう思うとデザインてなんでしょう、そこまで「カルチャー」という感じはしない気がしました。

でも、無数のアイデアや表現方法の中から何かを解釈して、選んで「らしさ」を表現することも「カルチャー」につながるかなと思っています。

守る文化もあれば、変化させる文化も。
壊す文化もあれば、創る文化も。
「カルチャー」ってなんでしょうね。
そんなことを意識することが、文化になるのかもしれない。

そんなことを選んで、今年も何かを作っていきたいなと思いました。



選ぶ、ということ


「選ぶ」ってどう思いますか?


デザインは「選ぶ」ことの連続です。写真、イラスト、色、形、バランス。何をどうしたらステキになるか、全部選んでいます。

ディレクションも、人が作ったもの・考えたものを選択し、時には指示して直してもらうかの選択です。誰と共に作るか、考えるか。それすらも選択しています。


去年作ったポスターで、隠岐島前で進めている「大人の島留学」のポスターがあります。
ターゲットは20代。さらに、都会で一般的な暮らしをしている人たちです。

伝えたいメッセージは「CHOICE」。
これからの人生、真っ直ぐ進むのもいいけど、隠岐のような離島で回り道してもいいんじゃないか、そんなメッセージを矢印のグラフィックでストレートに表現しました。
コピーは20代で直面する大きな選択として「就職転職島留学」をこちらもストレートに表現しています。

文字も読みやすいような読みにくいようなバランスで、押し付けがましくない、近寄って見たくなるように作ってみました。(それで、QRを読み取ってもらうといいなと)



振り返ってみると、20代の時の選択は結構大きいですよね。選んだ仕事で報酬や人間関係や自分の成長が決まるし、人生が左右される気がします。
でも、その選択だっていつ変えてもいいんです。

僕もそうですが、理系の選択をしてきて、26歳でまったく別の畑の、グラフィックデザイナーになりました。26歳までの選択が無駄だと思ってホントに後悔していた理系のスキルや人生でしたが、アートディレクターになった時、その思考が役に立ち、さらに自分の個性・特徴になりました。それはフリーランスになった今も間違いなく役に立っています。


毎日が選択の連続


やっぱり、よく言う、

やらない後悔より、やった後悔。


それが豊かな人生につながると思い、今年も文化を意識しながら、いろいろ選択を繰り返し、いい選択ができるセンスをあげられるように、やっていきたいなと思います。

年末にも書きましたが、それを支えるのが、やっぱり健康ですよね。元気があればなんでもできる!

今月46歳になりましたが、やっぱり基本は食事と運動だなーと。
基礎と継続は、力です。
そう言い聞かせて、、、
雪は残っているし、寒いけど、、体を動かそうと思っています!

それでは、今月もありがとうございました!

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