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2021年6月の記事一覧

知らないうちに、生きてるだけで

知らないうちに、生きてるだけで

長年お世話になっている人が、遠くに引っ越すのでご自宅にお邪魔した。

数日後、何気なく開いたその方のブログに

帰り際、私が部屋に対しても、今までありがとうとお礼を言ったことに「とても感動した」と書いてあった。

驚いた。

「洗濯機くん、あと一回転頼むよ」とか「エレベーターさん、待っててくれたの、ありがとう」と日常的に口にし、子どもらから「アブナイおばさん」認定されている私である。

生きてるだ

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ノイズ消しに課金

ノイズ消しに課金

実はずっと気になっていた。

YouTubeを観る度に強制的に見せられる広告。

気になっていたのに放置していた。

身体に入るものが人を作る、と知っているのに。

食事のヘルシーさと同じ位、ヘルシーな情報かどうかに気を付けるべきなのに。

無料で使えるものが、実は有料より高くつくことがあるのも分かる大人なのに。

無料のものにお金を出す事へ無意識のケチな抵抗、広告が流れる事に慣れさせる罠。影響を

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知っておきたい、の人々

知っておきたい、の人々

何年も前だが、子どもが小学校で事件に遭い、警察や児相、区教委、都教委、文科省等多くの組織と関わった。

「知っておきたい」人々がそこにはいた。

事の詳細を知りたい人は、自校、近隣の小学校の保護者、地域の住民、野次馬的な人など大勢いた。組織の中の人たちも皆「知っておきたい」とやってきた。そして、詳細を知るとほとんどの人は「知っています」とだけ言って、何の行動も起こさなかった。

区議会議員も次々と

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健康に健全でありながら、振り切る

健康に健全でありながら、振り切る

「あの人が何で人気あるか、わかんな〜い」と失礼発言をしていたツケでしょうか。友人の誘導により星野源沼に足を踏み入れつつあるワタクシです。

スーパーマリオ35周年テーマソングの「創造」について、このように語るのを聴き、また足を沼深くにズブズブと…。

破滅的になるスイッチを入れると、いろんなことができるかもしれない。でも、スイッチを入れないで、かつ、激ヤバなものを創るというのは、相当どうかしてると

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生きてるだけでマウンティング

生きてるだけでマウンティング

マウンティングとは何ぞや話。

「見る人によっちゃ、ママの投稿も全部マウンティングだね」

と長女(高2)。

その通り。喜んでも、嘆いても誰かにとってマウンティングになる可能性は常にある。

誰かを落としたり、自分を大きく見せるのは勿論よろしくないけれど、、ただ生きているだけでも人は誰かを傷つける。

とても親しい友人が不妊に苦しんでいる時、3人の子持ちの私は、ただ苦しい思いをさせるだけの存在だ

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いつでも空、どこでも空

いつでも空、どこでも空

寝っ転がったら天井に「雲」ステッカー。
すっかり忘れていたが、私が貼ったのだ。

上の階があるマンションなど、神棚より上に人がいる空間で天井に貼り「神様の上には空しかありません」ということにする「雲」ステッカー。面白い。

天井に「雲」貼って「空」にしちゃう発想が好きだ。

天気の悪い十五夜。子どもが小さい時は、子どもの描いた月の絵を貼ったり、天井の丸い電気を月に見立てたり、挙げ句の果ては丸顔のわ

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やりたいことは、依頼されたことの中にある

やりたいことは、依頼されたことの中にある

最近、続けて「やりたいことが分からない時は、依頼されたことをやるといい」と言われた。信頼してる人たちから。

ちょうど何がやりたいかわからんモードだったので、即採用。素直さだけが取り柄のわたし。

自分の「好きなこと」や「やりたいこと」が見つからない、というのは老若男女共通してよくある悩みらしい。我が家の子どもらもよく悶々としてる。

でも、自分の少ない経験と狭い世界の中から「すきなこと」や「やり

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決めるのに疲れたから、もっとキメたい

決めるのに疲れたから、もっとキメたい

ここ5日ほど、本に書いてある通りに3食食べている。お腹もすかず体重が1.5キロ落ちたけれど、それ以上に決まったものを決まった時間に食べることが想像以上に心地良くて驚いている。

食べるものと時間が決まってるので、食卓で父の日のケーキを切り分けた時も何の迷いもなく、私抜きの4等分に包丁を入れた。「今日くらい良いんじゃない?」と次女に声をかけられて、あぁ、今まで「この位は良いかな?」という判断に頭を使

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波を見送る

波を見送る

子どもを理由に面白い仕事を何度か断って来た。不義理して親しい人をがっかりさせたり、尊敬する人に「私は子どもを言い訳にしたことない」と言われ落ち込んだこともある。

原因不明の病での病院行脚や、学校トラブルに対処する必要など、選択の余地はなかったけれど、未だにどこかがチクリと痛む。

ふと目に入った本が

子育てと仕事を両方うまく回すヒントとして

「チャンスを逃すな」ではなく「チャンスを見送るとき

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子はかすがいか、真夏の夜の夢。

子はかすがいか、真夏の夜の夢。

喧嘩を買わない男と暮らしているので喧嘩は無い。

自分がムカつき、不満がある時も相手も同じだろうと思うだけで、血の気の多い私がリングに上がる機会は皆無。

子はかすがい、というが子どもがいるから顕在化する価値観の違いも結構ある。違うから上手くいくことも違うから分からないことも。

3人が順番に体を壊したり反抗したり、いたずらに成長の嵐を吹かせ家中をしっちゃかめっちゃかにしていく。

学校の面談もな

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価値のでる場所

価値のでる場所

夕方、買い物に出たら

公園の前でかぶとむしを売っていた。

遊びに来ていた親子が立ち止まり、1匹買っていった。

3キロ先には、かぶとむしが沢山住んでいる公園がある。

場所を変えれば「商品」になる。

場所ってほんとに大事だね。

これは、あれは、自分は

どこに置いたら価値があるんだろうか。

思春期反抗期のふりこは揺れるよ

思春期反抗期のふりこは揺れるよ

恩師の講演会によく同行した。

テーマは子どもの育ち。

子どもは成長の過程で振り子のように揺れるのだ、特に思春期反抗期。

「あぁ、いい子になって私の元に戻ってきた」と思ったら、次の瞬間には逆の方向に離れていく。また戻って来たかと思えば、遠くへ離れていく。そうして大人になっていくのだ。

そんな話の途中で、会場を見渡すと目に涙を浮かべるお母さん達がたくさん。

未婚だった若かりし私は、気を遣いつ

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幸せに結びつく情報収集力って何だろな

幸せに結びつく情報収集力って何だろな

洗濯しながら音声アプリをランダム再生したら、流れたビジネススクールの講座。

情報収集力はビジネスマンに必須、情報収集力!情報収集力!と連呼していた。一瞬、十年前にタイムスリップした気がした。

何も考えずにいると偏った情報が勝手に押し寄せる時代。

情報の真偽を見極める力や、不要な情報に自分のリソースを奪われない工夫の方が大事な気がする。

気質や環境による情報収集の偏りを知った上で、各人が自分

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うざい教えが届くのは20年後?教育は自分が見ることのない未来の畑への種まきだぜ。

うざい教えが届くのは20年後?教育は自分が見ることのない未来の畑への種まきだぜ。

「挨拶は心の窓」

と授業の始めに必ず黒板に書き、唱える先生。

高校生だった私は、友人と一緒に「挨拶は心の窓!」とよくモノマネして面白がった。

中学の担任は「積み重ねた信用も一瞬で崩れ去る」と3年間ことあるごとに言い続けた。

私たちは「耳タコ耳タコ〜」と囃し立てたりした。

何十年も経ってから

「せんせぇーーーーーーー!先生の仰る通りでごぜぇますだよぉおおおおおおぉぉぉー!」

となること

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