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知っておきたい、の人々

何年も前だが、子どもが小学校で事件に遭い、警察や児相、区教委、都教委、文科省等多くの組織と関わった。

「知っておきたい」人々がそこにはいた。

事の詳細を知りたい人は、自校、近隣の小学校の保護者、地域の住民、野次馬的な人など大勢いた。組織の中の人たちも皆「知っておきたい」とやってきた。そして、詳細を知るとほとんどの人は「知っています」とだけ言って、何の行動も起こさなかった。

区議会議員も次々とやって来て「情報」を欲しがったが、特に何も動くことはなかった。「知っている」ということが大切だったのだろう。警察の少年課だけが情報収集と並行で全力疾走していた。

結局、子どもの件は、沢山の応援団がまるで地底から湧いて出たように集まって動いてくれ、一応の解決をみたのだが。

多くの組織とその一部に「知っている」ことが大事で、解決は重要視しない文化があることを知った。その理由は、そもそも権限がない、情報収集ノルマはあるが解決にインセンティブが無い等さまざま。

都議選のポスターを眺めながら「知っておきたい」だけでなく知って行動してきたのは誰なのか?少し考えようと思った。

知ってるだけでもいいこともあるし

知ってるだけじゃダメな事もある。








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