1ヶ月後社会に戻る
私は1ヶ月後転職先に出社する。
世の中のサイクルに戻る。
ずっとこのままじゃダメだ、そう思って適応障害が治り切らないまま無我夢中でやって、こんな情勢だけど希望職種で正社員で雇ってくれるところに巡り合った。
最初はワクワクしていた、内定が出た時もとっても嬉しかった。
でも今は不安が勝つ。
4月の末に休職に入って1ヶ月とちょっと。完全に自分中心の生き方に慣れてしまった。
好きな時間に起きて好きな時間にご飯を食べて好きな服を着て出かける。
電車の時間なんて気にしない生活。誰のためにもならない生活で生きている心地がしない時が多いけど、誰かの顔を一対一で気にしなくていい生活。
多分以前より相手の気持ちを考えてしんどくなる時間が圧倒的に減った。
引っ越しや転職関係で業者とやりとりすることはあるが所詮、私はクライアント。お客様立場が保証されている。その関係でのコミュニケーションって多分気楽なんだと思う。
1ヶ月後はカレンダー通りに働く世の中の仲間入りする日がやってくる。
人に気遣いはできると思うけどその結果自分がまたしんどくなるんじゃないじゃと恐ろしい。
決まった時間に出社して決まった空間で仕事をする。なんて世の中の人は優秀なんだろう。9時前の電車に乗っている人を見て感心する。
自分で時間をコントロールしながら家事もぼちぼちする今の生活。
1ヶ月後は1日の8時間は会社に拘束されるからそれ以外の時間でうまくやっていくことが求められる。自分にできるか。
分からない。
今までは学校やアルバイトで1日を終えても家族が支えてくれていた。洗濯料理なんてタイムスケジュールに組み込まなくてよかった。それが急に入ってきた。
みんなやってる。そう何度も思ったけど、いつからこの生活のバランスが取れなくなっていったのか正直分からない。
メンタルクリニックに言って「適応障害」と診断されたのがたまたま4月の末。実際仕事がしんどいと感じて趣味に没頭しなくなったのはいつかと考えるともっと前。9月とか、そんな感じなんじゃないかと思う。
そう考えると自分は一人暮らしで生活をするということにギリギリ半年ほどしか耐えられていないと思った。その実績しかない状況で次私が社会の戻るときは住むところも仕事も異なる。自分で選んだ道。このままじゃダメだと選んだ道だがうまくいく保証もない。
適応障害の症例を調べると、転勤後の発症が多いと思った。職場とプライベートの状況変化が一度に来ると想像以上にしんどいものがあるのかなと不安になる。
でも転職しないで待っているのは私に優しい職場ではない。人や環境、仕事内容には慣れているが誰も助けてくれない職場。私のバランスを崩すほどの激務で、人が足りない職場。頼りない上司。社員を大切にしない、利益を有無には不可欠な人件費を削減してくる本社。
もう私には歩く道を変えるしか方法がなかった。
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適応障害さなかの転職
逃げるように転職した奮闘記
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