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トルコ共和国をもっと知ろう | ミュージック・ジャーニーvol.4
皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
本日は、アジア、ヨーロッパ、アフリカに近接する東西文明の十字路、トルコ共和国にご案内いたします。
世界を席巻したトルコの軍楽隊
トルコ共和国の前身といえるオスマン帝国は、1299年頃に誕生し、その後600年間という長きにわたり、繁栄を極めました。その中で、今日まで続く多くの文化遺産とともに、多彩で豊かな文化がはぐくまれました。
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メフテルハーネと呼ばれるトルコの軍楽隊(現在のマーチングバンド)は、西アジアの伝統音楽と、中央アジアのテュルク民族の太鼓による演奏を受け継ぎ、独自の発展を遂げた音楽体系です。
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この軍楽隊は、宮廷の儀礼での演奏とともに、自軍の士気を向上させるためにヨーロッパへの遠征に随行したことから、西欧の各宮廷にも知られることとなりました。ハイドンの交響曲100番「軍隊」や、モーツアルト、ベートーヴェンの「トルコ行進曲」には、トルコ軍楽隊の要素が取り入れられています。
〔コンラート・グラーフ 製作年:1834年ウィーン 民音音楽博物館所蔵〕
ベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」をもち、ショパン、シューマンといった多くの作曲家たち、特に晩年のベートーヴェンに愛用されたピアノ。
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世界三大料理のひとつトルコ料理
中央アジアの食文化の特徴である羊を中心とした肉料理と、地中海でとれた海産物やオリーブ・オイルを使用した料理、東西の食文化を融合させた多彩な素材、味、調理法を持っているのが特徴で、トルコ料理の一部はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
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また、トルココーヒーは、ジェズヴェという小さな専用の鍋にコーヒー粉末と砂糖を入れ、直接火にかけて煮出す淹れ方が伝統的となっています。
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日本でも有名なトルコアイス(ドンドゥルマ)は、サーレップというランの仲間の球根の粉末が入っているため、非常によく伸び、溶けにくいのが特徴です。
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トルコ最大の都市イスタンブル
イスタンブルは、人口1500万人を超すトルコ最大の都市であり、経済・文化・歴史の中心地です。古来より、大帝国の首都として栄え、1985年には「イスタンブル歴史地域」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。ボスポラス海峡、マルマラ海、金角湾に囲まれた丘に位置するトプカプ宮殿や、ギリシャ正教の大聖堂として建設され、現在はモスクとして多くの人を迎え入れるアヤソフィアなどが存在します。
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![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45693277/picture_pc_fc768e3f9aac5c0cbcaf83525172f5d0.png?width=800)
イスタンブル市内をアジア側とヨーロッパ側に隔て、北の黒海から南のマルマラ海へとつながるボスポラス海峡は、世界でもっとも美しい海峡の1つと称され、現在も国内外から多くの観光客がこの景観を求めて訪れます。(ボスポラスは、「雌牛の通り道」の意味)
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世界中の観光客を魅了するトルコの名所
近年、メディアやSNSでも多く取り上げられているカッパドキアは、トルコ中央部のアナトリア高原にあります。ここは、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が、数万年という長い年月をかけて浸食されてできたもので、ユネスコ世界複合遺産にも登録されています。
7~13世紀に築かれた洞窟内の聖堂や修道院、地下都市などが、今もなお残っています。
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その他、古代の歴史を知る遺物の宝庫として人気の世界遺産エフェスや、石灰華段丘からなる丘陵地パムッカレなども主要な観光名所となっています。
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![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45687393/picture_pc_47f3e143b82a5e270aafb70ed1df2543.png?width=800)
豊かなトルコの音楽文化
民音ではこれまで、「民音シルクロード音楽の旅」公演にて、3回にわたり、トルコの伝統舞踊や、音楽を紹介するとともに、国を代表する歌手バルシュ・マンチョ、ピアニストのギュルシン・オナイ、ファーヒル・アタコールらを日本に紹介いたしました。
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今回は、1997年のシルクロード音楽の旅<10>ファイナル「遥かなる未来への道」公演より、トルコ伝統舞踊芸術団の舞踊、演奏をお楽しみ頂きたいと思います。
<民音公演「トルコ伝統舞踊芸術団」プレイリスト>
1.「トラキア地方の踊り」
2.「地中海地方の踊り」
3.エルズルム地方の踊り「ナイフ・ダンス」
4.トロス地方の踊り「アーシュク・マーシュク」
5.「黒海のホロン」
<トルコの主な伝統楽器>
各楽器の詳細は民音音楽博物館WEBサイトを参照
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トルコ大使館推薦の楽曲を紹介
最後に、駐日トルコ共和国大使館のカアン・ユルマズ文化広報参事官よりご推薦を頂きました曲をお届け致します。
CD「交響曲とサズの作品集」より、トルコに昔から伝わる伝統的な楽曲3曲を“国立チュクロワ交響楽団”、ソリストのムラット・サーリム・トカチ (トルコ文化観光省・芸術総局局長)の演奏でお楽しみいただきたいと思います。
<大使館推薦プレイリスト>
1.フェラーフェザー・サズ・セマ-イスィ
2.セヴディム セニ エイ イシュヴェバーズ(ニハーヴェンド楽曲)
3.ニハーヴェンド マンドゥラ(オユンハワス)
〈国立チュクロワ交響楽団〉
1988年に文化観光省芸術総局のもとに設立された国立交響楽団で、国内の主要なコンサートホールおよびキプロス、シリア、ドイツ、アゼルバイジャン、日本等でもツアーを開催している。クラシックをはじめ、トルコ音楽、ポップス、ミュージカルや映画音楽など、多彩なレパートリーを披露する彼らのコンサートは好評を得ている。
CD「交響曲とサズの作品集」
スルタン・アブドゥルアズィズ、レフィック・フェルサン、タンブーリ・ジェミル・ベイ、ジヌチェン・タンルコルル等、トルコの著名な作曲家の珠玉の名曲を、約30人のアーティストから成るオーケストラと伝統楽器タンブールで原曲を忠実に再現している作品集。
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皆さん、トルコ共和国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。
協力:駐日トルコ共和国大使館 トルコ共和国文化観光省
Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-
この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9531/min-on-music-journey-no-04-republic-of-turkey/
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