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2022年観劇記

本当は一度上半期で締めようと思っていた観劇記。
あっという間に年も越してしまったので、いつもどおり一年間の観劇記にします。
Twitterに写真や動画を上げたものの一部もこちらでご紹介。
注)ドイツではカーテンコールのみ撮影可の作品やコンサートなどがありますが、すべての舞台という訳ではありません。

配信は含まず。ただ劇場で見た映画版などは含めます。

Disney in Concert Dreams Come True (May)

毎年アリーナで行われるディズニーコンサート

今年初の舞台らしい舞台は毎年恒例ディズニーコンサート。
出演も、Mandy Capristo、Roberta Valentini、Elisabeth Hübert、Judith Lefeber、Philipp Büttner、Enrico de Pieri、Anton Zetterholmという主にディズニーミュージカルに出演していた、おなじみのミュージカルスターたちによるコンサートです。
このコンサートの醍醐味は主役クラスのスターたちが総出演というところ。出演作であってもなくても、ディズニーの世界をしっかり味わわせてくれる実力者たちのコンサートなので、毎年楽しみ。
もう今年のチケットも入手済!

This is the greatest show (May)

Jan Ammann, Mark Seibert, Michaela Schober, Misha Kovar, Karolin Konert, Friedrich Rau出演のSoMコンサート。

Greatest Showmanからの曲や、それ以外にも映画やディズニーの有名曲などを歌ってくれました。アンサンブルやダンサーを使ったガラコンサートは、ライブバンドも入って大掛かりなので、いつものような小ぢんまりとしたものとはまた雰囲気も変わるのがいい!

International Ballettgala XXXIV (June)

こちらも毎シーズン恒例のバレエガラ。

今回は英国ロイヤルからMayara MagriちゃんとYasmine Naghdi、Matthew Ballが見られるというのが一番の楽しみ。
発売時点では出演者が発表されていないけれど、このお値段でこれだけの豪華キャストが見られるのも、市立劇場ならでは。
ローザンヌで私の心を射抜き、それからずっと動向が気になっていたけれど、実際に彼女の生の舞台を見たのは前回のここのガラが初めて。
今回はロミジュリのバルコニーとMatthewの振付によるコンテ新作の初演。
ロミジュリはある意味期待どおりの情感あふれる場面を見せてくれました。ダンサーもシンガーもだけど、単に技術が素晴らしいだけではなくて、やはり役柄だったり何かを表現できてこその舞台芸術だと思うけれど、彼らはまさにそれ。
コンテの (Re)Currentは世界初演のMatthew振付作品。
ダンサーとして素晴らしくても、振付も素晴らしいとは限らないので、そんなに期待していた訳ではないのだけれど、彼の振付は私好みで、天は二物(以上)を与えちゃったのね、と。

Yonah Acosta & Yasmine Naghdiのジゼルは、Yasmineの全く足音のしない踊りがまさに精霊。私は最前列で観ていたのに、ポアントの音が聞こえないって…!

この2人はドン・キホーテも踊ってくれたのだけれど、私は圧倒的にジゼルの方が強く印象に残った。

他にも多くの出演者がいたけれど、この二組が一番心に響いたかな。

MICHAEL KUNZE – A Musical Tribute (July)

Sound of Music主催の野外コンサート。
コロナ以降、イベント規制の関係もあって始まった野外コンサート、屋根のある屋外なので劇場コンサート同様安心して観られます。

出演はJAN AMMANN, LISA HABERMANN, ANDREAS BIEBER,  KAROLIN KONERT, MICHAELA SCHOBER。

日本でもおなじみ、ミヒャエル・クンツェ大先生の作品を中心としたコンサート。エリザベートやレベッカなどだけでなく、彼が手がけた多くの訳詩、ミュージカル以外の作品も歌われました。
こういうときに、実際にその作品に出演していた役者さんたちがコンサートとして歌ってくれるのはありがたい。

Sommernacht des Musicals (July)

これまた毎年恒例ディンスラーケンで行われる夏の夜の野外ミュージカルコンサート。
いつも発売当日に指定席はほぼ売り切れてしまう人気コンサートで、出演者も豪華。
今回は、Sabrina Weckerlin, Mercedesz Csampai, Judith Caspari, Patrick Stanke, Milan van Waardenburg, Hannes Stafflerが出演。

こちらのコンサートは結構Twitterに動画上げましたが、ほんの一部をご紹介。

International Ballettgala XXXV (September)

6月同様のドルトムントの2022/23シーズン幕開けのバレエガラ。
私のハイライトは、Alina Cojocaruの椿姫!!また彼女を見られるなんて!やはり踊りも、彼女のように演技の入った踊りを見せてほしいのですよ…。
技術だけでは心を打たれないのよ…。
パリオペラ座からのJuliette HiraileとCaroline Osmontの二人が自身で振付したIn Progress?とCrystal Pite作品のBody and Soulも良かった。
振付のユニークさもだけれど、それを表現できる身体が素晴らしい。
それにしても、ここのガラ、いつもドンキパドドゥを踊らせるのはちょっと辟易してる…他にいい作品たくさんあるのに。

Die Gala der Musicalstars (September)

この時期に2021年に引き続き行われたDinslakenの野外コンサート。
JAN AMMANN, ANDREAS BIEBER, PHILIPP BÜTTNER, MAYA HAKVOORT, JONAS HEIN, KRISTINA LOVE, MICHAELA SCHOBER, VERENA MACKENBERG, FROUKJE ZUIDEMA出演。

薔薇とサムライ 2 (October)

天海祐希様を拝みに大阪まで行ってまいりました。
もう、久々のゆりちゃんを見られると、今回の一時帰国の一大イベントになってたのだけれど、本当に見られて良かった…!!

もう、ご覧になった方々は同じ思いだと思いますが、新感線様様。ありがとうございます!
Twitterではまだ公演中、東京公演前だったので書けなかったけど、まさか、ゆりちゃんの男役姿が見られるなんて!トート(もどき)姿が見られるなんてえええ!!(涙)
もうこれはどうやって新感線にお礼の気持ちを伝えるべきか→お布施(グッズ購入)でしょ、ってことで、当日発売日だった公演CD、前公演のDVDとプログラムも買ってしまったー!勢いって大事よね、うん。

鬼揃紅葉狩 / 荒川十太夫 (October)

亀ちゃん時代に大好きだった女形を久々に見られて、しかも姫!
やはり踊りも所作も美しい、可愛い…。
あまりの可愛さに、舞台写真も買ってしまった。

宝塚宙組 HiGH&LOW -THE PREQUEL- / Capricciosa!! (October)

本当に久しぶりの宝塚!なんとなく宝塚のショーとか、宝塚の雰囲気を味わいたいなあと思って、見ることにしたのですが、なんと、19年ぶりの東京宝塚劇場…(ムラは5年前に行った)。ドイツ行ってからは初めてだった。

しかも、ドラマ原作付きということで付いていけるか、ちょっと不安だったのだけれど、きっと作品も宝塚ナイズされているから大丈夫!と思ったら、そのとおり。
皆様の自己紹介ソング的なものに始まり、関係性なども説明してもらえるうえ、お衣装もわかりやすく分かれているので、全くの初見の人(私だ)でもちゃんと理解できたし、面白かった!

ショーのほうは、幕開きからサングラス姿で登場の男役さんたちにびっくり。イタリアのイメージか??
でも、ツイッターにも書いたけど、途中のミ・アモーレでえ?中森明菜?何故??となってしまい、そこからちょっと集中力が欠けてしまった。
男役さんで、桁違いに歌の上手い人がいるなあと思っていたら、なんとエトワールもされていて、もう一度びっくり。

全体的に、とっても楽しめたので、作品のことだけで感想書きたいと思いつつ、忙しくて書けておらず…。
そうそう、開演アナウンスのお名前名乗るところで拍手が起きるようになったのって、いつからなんでしょうかね?
全体的に拍手に客席の勢いが感じられず、宝塚らしい盛り上がりというか、一体感というか、そういうものがなくなってしまったのかなあと。勿論、普通に拍手はあるんだけど。なんとなく違和感を感じてしまった。でも楽しかったんだけどね!(もう一度)

Mitternachtsball (October)

これももう毎年恒例となったハロウィン開催の真夜中の舞踏会。またの名を、真夜中の耐久レース6時間強公演。ドレスコードは赤と (and/or) 黒。
今年の出演者は、Jan Ammann, Andreas Bieber, Andreas Bongard, Alexander di Capri, Rob Fowler, Ethan Freeman, Maya Hakvoort, Thomas Hohler, Jonas Hein, Dennis Henschel, Sascha Krebs, Maricel, Marle Martens, Lucy Scherer, Michaela Schober, Christian Schöne, Froukje ZUIDEMA。

毎年少しずつ曲の内容など変わっているけど、やっぱりTdVブロックは盛り上がる!
4伯爵のGierとか、コンサートならではの演出が見られるのがいい。
EthanとJonasのファントムが聞けたのも最高ー!!

Giselle (November)

こちらは市立劇場での公演。
久々にここのバレエを見に来たけど、割と新しいダンサーの方が主役で、結構良かったので安心。
ここのファーストソリストの女性陣、踊りが全く私の好みでないので暫く見に行ってなかったのだ笑

A Diamond Celebration (Cinema / November)

英国ロイヤルバレエのガラ、シネマ版。
男性四人のfor four、女性四人のPrima、両方とも豪華ダンサーが踊ってくれると見応えあり。
Jewelsも好きな作品。ダイヤモンドは衣装も含めゴージャス。
今年の日本公演はこのガラの一部が上演されるようで。

Next to Normal (Magdeburg / December)

キャストは
Diana Goodman: Carin Filipčić
Dan: Mathias Edenborn
Gabe: Lukas Witzel
Natalie: Karen Müller
Henry: Raphael Groß
Doktor Madden/Doktor Fine: Lutz Standop

全体的に悪くはなかったけど、Carinさんがダイアナに合ってないように感じたのが残念だったかな。
Mathiasは、この人、DV気質あるのでは?というダンで、途中で手を上げそうになったところで、やっぱりー!と思ってしまった。
芸達者なLukasのゲイブも楽しみだったのだけれど、芝居も歌も上手いけれど、この役にはもう一声、真ん中に立つ人の華が欲しい。
ナタリーはまあ及第点というところか。難しい歌をよく歌いこなせてた。
でも、ヘンリーの役作りはちょっといただけない。君じゃナタリーを支えられないよ…。
ドクター二役のLutzの安心感。

どうにもここの作品への満足度が足りず、カッセル版も見たい!となってしまったので、こちらについてはまた別途。

Weihnachtsabend Musicalstars (December)

一年遅れで開催されたクリスマスコンサート。


The Nutscracker (Cinema / December)

シネマでも大満足だった英国ロイヤルのくるみ。
クララの前田紗江さんが踊りも芝居も素晴らしくて、見ているこちらも楽しくなったり悲しくなったり、同調してしまった。
彼女を見られただけでも、かなり収穫だった!

Cats (December)

UKキャストによるヨーロッパツアー公演。
久々に見たキャッツ、英語版。

ダンサー陣が素晴らしく、 またBilly ElliotでオリジナルビリーだったLiam Mowerがミストフェリーズを演じるのを見られて幸せ!
美しすぎる…そして彼は思ったより大きかったので、舞台が狭そうに感じてしまった。

Next to Normal (Kassel / December)

マグデブルクのN2Nもよかったけれど、ちょっと消化不良な部分も残ったので、見に行くことに決めたカッセル版N2N。

Diana: Aisata Blackman
Gabe: Philipp Büttner
Dan: Alexander Di Capri
Natalie: Judith Caspari
Henry: Tom Schimon
Doktor Madden/Doktor Fine: Andreas Wolfram

これも一年延期となった作品で、その間にキャストがかなり変わってしまった。
AisataはSister ActやBadyguardに出ているという情報しか知らず、初見だったので、どんな役者さんか全く知らなかったのだけれど、特に2幕以降が良かった!
それまでダンの愛情が正しい、自分はおかしいところがある、と思い込んでいたようなダイアナが自我を持った瞬間というのが、はっきりわかって、だからダイアナが出ていかなればならなかったという説得力があった。 
Philippのゲイブは幼子のような無邪気さを持ったままのゲイブ。そして、センターに立ったときの華がある。これよ、欲しかったのは。
Judithのナタリーは、初演Sabrinaのナタリーと同じくらい良かった。というのは、やはりこの役も芝居が上手くないとダメなんだな、と。
ヘンリー役者さんはかなり若く見えたのに、まさかの30代後半と判明して、びっくり。彼も悪くなかった。
ドクターもギラギラしたお衣装がよくお似合いで。

これも新しい演出が多かったけれど、やはり役者の力が大きく、いいものを見られたという満足度が高かった。

という訳で、予定外に帰りが年を越してしまったけれど、2023年も既に楽しみな作品やキャストが待っているので、良い舞台に出会えることを願って!

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