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右膝をやってしまった。 経過観察8日目

この子、ロビンで言うんですけど
盲目なんです。前が見えてないから散歩中もこっちが注意していないと電信柱とかコンクリートにコツンと頭をぶつけるんです。感情も表に出さない子なので痛がるそぶりも見せないし、ボールで遊んだりもしないので、どこに何の欲求があるのか全くわからないんですよ。唯一、母とウチの部長さんには「かまってちゃん」になる不思議な犬でして、抱っこしておけばぬいぐるみみたいにほとんど動かなくなります。とても大人しいヤツなのです。


本当のところは本人(犬)しかわからない。


この怪我をして感じているのは、この痛み、生活環境、何が出来て何がしんどいのか。どこまで動けるのか。っていうのは本当に本人しかわからないし、それを伝えることが難しい時の方が多い印象があります。
例えば、他人から僕の様子を見て得られる情報なんて本当に限られているので、僕を見た方は自分の了見でしか判断できないので「あ、あの人は怪我をしていて松葉杖えをついていて、歩きにくそうだな。」くらいに思うわけです。

右膝の経過観察8日目ですが、半月板周りに水が溜まったままなので現状は痛みや腫れなどは変わっていません。
朝起きた時に、右足の土踏まずが猛烈に痛くて歩くのも嫌になるほどでした。
おそらく、右膝に体重が掛かるのをカラダが恐れているのでいわゆる"びっこをひいて"歩いていたことが原因だと思います。同時に、内側に負担がかかるのを嫌っているので、感覚的にO脚気味で歩いてしまっているんだと思います。なので土踏まずあたりが突っ張っているというか、攣っているような感覚の痛さでした。起きてから1時間くらいたったら収まったのでもしかしたら寝相が良くなかったのかもしれませんが、それはわかりません。

また、僕は受傷してから結構動いている方なので
仮に受傷してから一歩も動かずに寝たきりだったら、もっと早く腫れと痛みが引いていたかもしれない。というような実体験は取れないので、そこは気になる部分ではあります。土踏まずの痛みも出なかったかもしれません。

階段の昇降ですが、僕の場合は右膝が90度以下の角度で曲げられないので必ず左足から登り、後から右足を同じ段に持ってきています。
右脚が軸になりますが、踏み込んだ時に痛みが出ないようにすることはもう覚えたので問題は無いです。個人差はあると思います。
下りる時は逆で右足が先です。左足から降ろすと、右脚軸で右膝が曲がっていってしまいます、これ何回か試みましたが怖すぎてやめてます。

ただ驚くことに、youtubeで前十字靭帯断裂した人の動画を見つけて
パルクールのプレイヤーだったんですけど、胡坐かいていたんですよ。
ちょっと信じられないんですけど、状況によっては胡坐かくくらい膝曲げられるものなんですか?わかる人教えてください。笑


とまあ経過観察はこのくらいにします。


先週、車椅子を借りるために区役所へ出向いたことを2日目のnoteに書きました。
怪我した翌日ということもあり、本当に歩行が困難だったこと、当日にバス、電車以外で長い距離を移動する用事があったこと、そして車椅子の扱いに慣れておきたかったということなどから、3カ月(借りている期間内であれば、どの日でも返却可能)借りることが出来るので申請しました。

受付の時にこんなやりとりが。

受付 「今回はなぜ借りるのですか?」
僕  「怪我をしまして、歩行困難なため借りたいんです。」

受付  「えーーっと、、はい、、どんなお怪我ですか?」
僕 「右膝の靭帯損傷です。」

受付 「んーー。・・・はい、、わかりました。それではここに記入してください。」


物凄い違和感がありました。
何か、借りない方が良いのかな?借りちゃまずいのかな?と思ってしまうくらいの対応でした。特に圧力を掛けられたわけではありません。

でも顔見たらわかっちゃう。
この受付の方、「あなた借りる必要ある?」って思ってる。
もちろんわかりません。あくまで僕の主観です。
冒頭でも書いたように僕だってこの方の本当のココロはわからないんですよ。でも、顔に出てしまってるから僕もそう思っちゃう。

レンタルできたことで当日にやりたいことは全部出来たし凄く有難かったんです。それについて文句はひとつありません。
「でも手術とかする時に病院とかでレンタル出来たよなー。」ってあとで思ったけど、そのタイミングでしか味わえない車椅子のメリットとデメリットを体験出来たので、やっぱり翌日にレンタル出来たことは良かったと思うし自治体には感謝しています。

本当に必要な人のために、借りたい人もいるんだから、お前みたいな若い奴は松葉杖で頑張れって思われるような案件かもしれないけど、僕も本当に必要だったので借りました。明日には車椅子を返却しようと思います。

こういうのって面白いなって思うし、必要だと思うんです。
細かいことだけど観察すること。こういうことで観察力とか察知力みたいなのが向上するかはわかりませんけど、最近の流行とかトレンドを抑えることよりも、こっち側のアンテナを張って生活する方が大事かなって。
僕たちは「他人」と関わっていますから。他人も自分も「人間」なので、毎日「他人」とは関わりますもんね。

昨日とある番組で
「海外の人が感じた日本の素晴らしい文化」のひとつに


"電車のホームや横断歩道にある盲目の人向けの点字ブロック"というのがあった。これには一瞬驚いたんだけど、確かにオーストラリアに住んでいた時も日本ほど設置されていなかったか、そういえばあったなーという記憶が無い。
確かに僕がいたアデレードは東京ほど街は入り組んでいない。
メルボルンは都会だけど、東京ほど複雑ではない。
国によって作りが違うので、もしかしたらオーストラリアには必要ないのかもしれない。
番組を見ながら相方と話している中で僕は

「多分だけど、点字ブロックが無い国はそういう障害を持った人を目の前にして危ないと思ったらすぐに助けるんじゃないかね。日本みたいに至る場所に点字ブロックが設置されてることは障害を持つ人にとって凄く意義のあることだとは思うけど、海外の設置されていない国は、それが無くても助けるのが当たり前だから必要ないんじゃないかなって思う。」
って言ったんです。

日本の多くの人は「社会」に生きているので、例えば困っている人が目の前にいても、自分が「ここでこの人助けをしちゃったら仕事に遅刻する」だったり「商談に遅れる!」みたいな状況だった場合、多くの人は多分助けないです。だって会社に怒られるから。それでクビになったら溜まったもんじゃないですよね。
で、ちょっと調べてみて一つの文献を見つけたので抜粋します。

ヨーロッパで言うと、バリアフリーの整備がされていない場所がとても多いから、逆に周りの人がサポートしないと、彼らは本当に困ってしまうんだよ。だから、駅や街中で助けが必要そうな時は、ヘルプするのがあたり前になっているね。日本人は、障がい者に声をかけづらいという話をよく聞くけど、こっちだとサポートすることに躊躇なんかしていられないんだ

パラサポWEBより

ああ、やっぱりそうなのか、と。

お前、これ読んでからnote書いてるだろ?
と思われるかもしれませんね。笑
けど違います。このnoteを書くもっと前にこの文献を目にしていたので。⇩

日本人が、見知らぬ人を助けられない理由

kei_imaiさんのnoteより

日本人は、基本的に「世間」に生きています。
自分に関係のある人達をとても大切にします。けれど、自分に関係のない「社会」に生きる人達は、無視して平気なのです。
それは、冷たいとかいじわるとかではなく、生きる世界が違うと思っているからです。
あなたも、街で知り合いに会うと、気兼ねなく声をかけるでしょう。
「世間」に生きている人とは、普通に話せます。
でも、知らない人にはなかなか声をかけられないはずです。それは、「社会」に生きる人だからです。

「空気」を読んでも従わない


これ凄く鮮明に頭に刻まれてるんです。
なので番組を見た時、もしかしたら似たような感じかもなって。
もし日本人が本当に人助けを、心のバリアフリーを持っているのなら
点字ブロックはもしかしたら、必要なかった"かも"しれません。

だけど間違いなく効果はあるし、現に助かっている人もいるわけなので。
これが今の日本の在り方であって間違いではないんです。


その人が、物事をどう捉えてるのか。本音を聞きだすことはめちゃくちゃ難しいことです。嘘は良くないけど、言いたくないこともある。
自分が不都合になりそうなことは誰だって言いたくありませんからね。

役所の受付の方に、こう言って欲しかったのかもしれません。

「車椅子、本当に必要ですか?」って。

もちろんそう聞かれたら、なぜ必要なのかは伝えるつもりだったので。
もしそれで納得いかずに借りれなかったら、それはそれで引き下がるつもりでした。でもアプロ―チが無かった。どこかで寂しい気持ちになってこれを書き始めたのかもしれません。笑

何でも、上手に上手にやっていく。みたいなことは人間味が無いと思うので僕はあまりやらないです。正直者がバカを見る社会だとは思いますが、このスタイルを最後まで貫いて死んだ方が天晴れです。笑


こんなようなことを父に言ったことがありましたが

「世の中、綺麗事だけじゃやってけないからな。」

と言われました。


ごもっとも。


けどやっぱりそのぬるま湯のような感じは変えたいです。
それが僕の本音でございますので、

ひとつよしなに。


株式会社美好所属
市川SC所属

みのってぃ。


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