女は子どもを産む道具、ではなくなる道


価値観は様々あるから
あくまでこれは
あたしの価値観での
〝救い〟ということになるけど。


それに
これは条件の話になるから
あまりそういう話はしたくないんだけど、
今回は書いてみようと思う。



男尊女卑のこんな世界に生まれて。


女というだけで、
『子どもを産む道具』として扱われるのは
けっこうひどい生き地獄だからね。


(男性と)結婚なんかした日には
お嫁さんになれて、結婚できてよかったね、とか
誰からどんなに祝福されたところで
ほんとうのほんとうは
ようするに
第一子を産めるかどうかを
『主人』の家の親兄弟親戚一同から
こぞって注視される境遇になり、
身ごもったら今度は
男の子かどうかを気にされる。


産んだら産んだで
本能的に母子密着になるけど、
社会的には『そこの家系の子』ということになって
自分だけの子には、させてもらえない。


まー逆に言って
『自分だけの子』にしたければ
シングルマザーになればいいんだけど
それはそれで母子家庭には異様に冷たい
男尊女卑が当然の日本の社会。


このことを別の角度から言えば、
どこかの家系に嫁いで
第一子を身ごもったが最後、
そこの家系に生き埋めにされて
生涯二度と出られない、ということだ。


どうしてもそこから出たければ
ものすごい労力をかけて
ものすごく割の悪い条件で
離婚調停とか離婚裁判。


そこまでして
独立を勝ち取った先には、
『社会的に差別される』
シングルマザー生活が待っている、、、。





こんなふうにね、
あたしは(異性愛の)結婚生活に
そもそも何の憧れも持ってないのよ。


『結婚は人生の墓場だ』
というセリフは通常、オトコのものだけど。


結婚と同時に
嫁ぎ先の家系に生き埋めにされることや
離婚しても
被差別身分にしかなれないことを
本当に理解出来ていたら、
オンナにとってこそ、結婚は人生の墓場。


だからあたしは
『お嫁さんになりたい💖』なんて
口が裂けても言わない
ほんとうに暗い子だった。


そーゆー
社会の汚なさえげつなさに
子どもの頃から気づいていたから。





でもさ、
うんと考えつづけて、急にわかった。






女の子同士で勝手に結びついて
女の子同士で勝手に『結婚』してしまえば、
レズビアンというだけで冷たい目で見られたり、
同性婚は法律上は認められていなかったり、
ひどい差別に直面させられるのは確かだけどさ。




だけど、
女性同士で
『勝手に結婚してしまった』時点で。


すくなくとも
『子どもを産む道具』
という境遇からは、


あたしたちは
永遠に解放される──────。










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この原稿じつはほかのSNSからのコピペなので。noteだけの解説をつけてみようかと。



LGBT方面の専門用語を使えば、わたしはアセクシャル/アロマンティックに限りなく近い、デミセクシャル/デミロマンティックです。一般的な言葉で言えば、もともと恋愛に興味が無く、自分からパートナーを探したりすることはないという人です。出会いの場とか、一切不要!!!


そんなあたしはだから、愛するあの人に出会うまでは、レズビアンの自覚は全く無かったわけです。あの人と破局したとしても、ほかの相手を探す気はないです。


同性愛者の自覚がない、というのはですね。男尊女卑への嫌悪感を背景にした、異性愛への嫌悪感はあったものの、男性がキライという自覚もなく、なんというか、ありもしない『恋愛感情』とかいうものが有るようなふりをして、ほんとうには愛してもいない人と結婚させられる恋愛結婚ってサイテーだ、と思っていた。親が勝手に決めてくれたほうが、親のせいにできるだけまだマシだ、みたいな。(←このへんがアセクシャル/アロマンティックというやつです。恋愛感情の実在を信じていない)


なので、わたしの(きわめて限られた)恋愛遍歴における、とてつもなく衝撃的な体験というのはですね、え??恋愛感情ってほんとうに存在するんだ!?、、というものでした。一般的に言って、異性愛者たち(男女問わず)のほざく好きとか愛してるというのは、寂しさを紛らわしたり、性欲を満たしたりするための表向きの表現にすぎず、その本質は欺瞞であると思っていたので。まさか、気が狂いそうになるほどの恋愛感情というものが実在していたとは、しかもそれを自分自身が体験させられることになるなんて、あの人に出逢うまでは想像もしていませんでした。


そういうわけなので。つがいになりたいと願ってしまった相手が同性だったことで、副産物的に『生殖の義務』からも免れられたことが、意外でもあり、驚きでもあり。そうなってみて初めて、恋愛と結婚と生殖が強固に結びつけられていることや、それがどれほどの重荷になっているかに、はっきりと理解が及びました。


わたしは、(繰り返しになりますが)愛して愛して愛してやまないあの人と、もしも別れることがあったとしても、ほかの相手を探すつもりは全くないので。そうすると、自分自身の属性としてのレズビアン:女性同性愛を自覚している子とは異なり、同性愛者だから差別される、ということよりも、男尊女卑だから女として差別されている、という事実のほうに敏感です。


そういうわけなので『あの人のおかげで』異性愛の名を借りた男尊女卑という地獄から脱出できた、というのが、わたし自身の偽らざる実感なのです。


じっさい、レズビアンとして『同性愛者だから』差別されることと、ノーマルな異性愛者として生きて男尊女卑に基づく女性差別に晒されるのと、どちらが苦しいかは、状況によるでしょうよ。あたしとしては、結婚相手の男性やその実家の面々からあからさまな差別を受けるよりかは、女性同士で同性愛者として生きて、世間から冷遇されるほうがはるかにマシだと思います。



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