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『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』 神田桂一 菊池良 作

あらすじ(Amazonより)

タイトル通りの奇抜な内容ながら発売とともに話題沸騰。
様々なメディアで“文体模写"ブームを巻き起こし、第2弾との累計15万部超の人気作品となった
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(通称「もしそば」)の文庫版です。
安価になったうえに完全新作が10本も追加されている超お得な内容で、文体模写のおかしさを堪能してください。
本作の魅力の一つ、漫画家・田中圭一による爆笑模写イラストの新作も2本入ります。


タイトルからして強烈なこの本、実は誕生日プレゼントにもらいまして。なかなか面白かった。

本の帯によればシリーズ累計17万部を突破したらしい。"日本と世界の文学者をはじめ、芸能人など110人が、多彩な文体で綴る、3分間の葛藤!"
と書かれているが、正直知らない文学者の方が多いくらいだった気がする。日本人は分かるけれど、世界の人はわからないんだよなぁ。


『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』は私にとってかなり好きな作品だったので、タイトルのインパクトはめちゃくちゃ強かった、笑。

さて中身は本当にタイトルのままなわけで。さまざまな文学者や週刊誌、求人広告、雑誌、自己啓発本、Siriなど.....の文体で「カップ焼きそば」の作り方が書かれている。

正直私はカップ焼きそばというものを食べた記憶が(覚えている限りで)ないのだが。これはこれで楽しめた。

特に好きなものを挙げておく。

『週刊文春』 "カップ焼きそば 真昼間の"怪しい湯切り"撮った"

『又吉直樹』 "火ップ焼きそ花"

原作の"火花"を知っているとより一層面白かった。たった見開き1ページだけれど。

『西尾維新』 "食物語"

『宮本浩次(エレファントカシマシ)』 "今宵のカップ焼きそばのように"

『道徳の教科書』 "今のわたし、将来のわたし"

ちなみにカップ麺の将来は、"3分後のわたし"であるw



「ページを閉じた瞬間に全てを忘れるような本を目指して書かれた」
とのことだったが、間違いなく目標は達成できているだろうなぁ。

おしまい。



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