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ライターの記事の質を上げるためのリサーチのコツ。

わたしのライターとしての最初の仕事は、2000字くらい書いてたった500円しかもらえない案件でした。

確かクラウドソーシングサイトで受けた、転職体験談を書くものだったような気がしますが…

え!2時間くらいはかかったのに!

と思った記憶があります。


そんな衝撃的な始まりは過去のこととして、今はリサーチライターとして企業さま向けの執筆を担当することが増えてきており、楽しくやらせて頂いています。

また、自分が今在籍している会社では、社内ライターへの発注や原稿構成企画、校正やリライトなども担当しています。

もちろん、自分もときどき執筆しますよ!


ライターは文字を書くことが仕事だと思われがちですが、文字を並べるのではなくて「文章」を書くというのは、ビジネスシーンで必要とされるコアスキルのひとつで、ちゃんと書こうとすると書けない人はたくさんいるのではないでしょうか。

では、ここでの「ちゃんと」書くには、何が必要なのでしょう?


起床転結を意識すること?

当然だけど、誤字脱字はなくすこと?

SEO対策できる記事を書けること?

目的に合う記事構成を企画できること?

オリジナルの切り口があること?

これらはもちろん全部必要だと考えているのですが、今回は意外と見落とされていると感じる「情報収集力」、つまりリサーチ力について書こうと思います。


前職で国や民間を問わず受託調査案件をやっていた身からすると、そこの質をあまりに気にしていない記事は、信用に値しないなと感じてしまうことがときどきあり…。

おもしろいなと思って読んだ記事の出典をクリックしたらまとめサイトやWikipediaのときは、超がっかりですw


まとめサイトのまとめをつくるのは断固反対!


基本的なことではありますが、リサーチスキルを磨くと、原稿の内容の信憑性が高まります。

特に、企業の外注先として原稿を依頼されるWebライターの場合、社内ではなくて社外に出せる性質の記事になるので、Googleなどサーチエンジンで取れる情報を使って記事を作成することが多いと思います。

自分があらゆる専門家であればGoogle先生に頼らなくても困らないですが、そんなことはあまりないですよね…


リサーチができるようになると、自分自身にも知見が溜まっていくので、深めたい分野に出会えるきっかけもできますし、研究したくなることもあるかもしれません!


適切な情報を取れることは記事の質を上げるし、記事の質が上がると、読者にもメリットがあり、記事を書くライターとしても単価の高い案件もできるようになるのではないでしょうか。


今回は、わたしが実際にやっているリサーチのコツをご紹介します。


実際に政策リサーチでも使う方法なので、ライターの方だけでなく会社員の方でもリサーチに役立つ基本情報です。
少しでもご参考になれば!


一次情報にさかのぼって調べる

一次情報は、その人やその組織が自ら体験したことや、労力をかけて収集した情報のことを指します。

例えば東京都の人口を調べようとしたら、東京都がウェブサイト上で公開している人口統計資料が該当します。

この場合、新聞などで「東京の人口が○○人を突破しました」と報道されれば、基本は人口統計資料を見ているので二次情報です。

個人単位だと、新作アイスの感想を自分で食べて発信している人の意見は、一次情報になります。


自社のアイスを買ってくれたweb会員向けインタビュー調査結果も、自社が調べているので一次情報です。


ちなみに二次情報→三次情報→…といった感じで、うわさ話の伝達みたいに精度が落ちていきます。


主要な新聞などのメディア媒体や、業界ニュースサイトは、二次情報が多くなります。

ただ、自分で記者がインタビューして記事を書いたり、調査活動をして公開しているデータは一次情報になります。


なんか、一次か二次かで混乱しそうですね…

出どころがどこ出発かで考えれば良いと思いますが。

自分発の意見も一次です。


○次の○の数字が増えるほどに、情報元から情報が離れていくので、そのぶん関わる人の解釈が入ることがあって、信憑性が低くなっていきます。


なので、まとめサイトのまとめは情報の取得元として使うのはよろしくないですよ!


ただし、一次情報は信憑性が高くなるぶん取得に手間がかかるので、簡単に取れないこともあります。

限られた時間で記事を書くので、ここはしっかり情報を取るべきだ!という部分は、手間を惜しまず緩急をつける。

というのでも良いかもですね。


その場合でも、出典はせめて二次情報までにした方が良いです。


新聞や専門誌・メディアで情報を取るのは比較的簡単なので、出典を見て一次情報を見るという逆引きが早いと思います。


Google検索ツールを使いこなす

Googleから情報を引っ張るときにもコツがあります。

すでにご存知の方も多いとは思いますが、意外と見落としがちかもしれません…!

それは、検索のときの絞り込み方法です。

検索窓の「ツール」を使う方法

Googleで検索するときは、キーワードを入れて検索すると思いますが、「ツール」を使うだけで効率化できます。
例えばGoogleで「google」と入れると結果画面が出てきます(変な感じですが)。

ここで、右上のツールを開くと、期間を設定できます。

検索画面

期間を設定すると、欲しい情報を絞ることができます。
トレンド情報など最新のものを取りたいときに便利です。

また、過去3年分だけ情報を取りたい、という場合も使えます。

実はあまり使われていないかもしれない、でも便利なツール。

複数条件でAND検索する方法

次に、複数条件で対象を絞りたい場合です。
これもGoogleで検索する例を挙げますが、下の例のように「AND」を入れると、両方のキーワードが入る結果が表示されるようにできます。

Z世代 AND 消費 で検索した場合


ちなみに、ANDをORに変えると「もしくは」検索ができます。

他にも、
・「-」を付けると特定ワードを除外
・「*」であいまい検索
・「@」検索でTwitterアカウント検索

などいろいろな方法があるので、興味のある方は調べてみてくださいね。

質を上げるのは自分の努力次第でできること

情報が洪水のように溢れる世の中で、選んでもらうには理由が必要です。
良い情報を提供できるように、良い記事を書いていきましょう!

それがライターの役割でもあるのではないかなーと。

わたしは普段は企業様の案件などでさまざまな記事を執筆していますので、もし記事作成についてお困りの方がいらっしゃいましたら、ご相談くださいませ。

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