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猫を飼いたい。(私が迷う時の脳内漫才編)
私「ワイ猫が好きやから飼ってみたいんやけど」
友「飼ったらええやん、猫は散歩せんでええ言うし」
私「でもなあ…ワイ芸人なんて不安定な職業やからなあ……金銭的に心配やねん」
友「エサとトイレの砂代ぐらいやろ、そんな掛からんて」
私「…お前危機管理能力ゼロか?!大事なペットが病気とか怪我した時の事考えへんのか!」
友「なんでそこまで言われなアカンねん」
私「動物病院は人間みたいに保険ないから自費や!もしワイのこんな可愛い大事なニャンコが大怪我したら諭吉が50万ぐらい吹っ飛ぶんやぞ!」
友「ほなバイトして金貯めたらええやん!」
私「もうしててこれやて…!今日も帰りは電車やなくて徒歩50分や」
友「…ほな、いつかM-1で優勝した賞金で飼おうや」
私「……お前それ本気で言っとんのか?
M-1なんて出場者4桁レベル、その中の一組だけが選ばれるんやぞ?!」
友「あくまでも前向きな目標やんか」
私「今のお前のツッコミのレベルじゃ1回戦通過も危ういわ!
それにもし優勝したとしても賞金は約半分は税金で持ってかれる、それをお前と折半やぞ、ネタ書いてるのはワイなのにや!」
友「なんでこっちのせいやねん……しかもここでお前の不満をぶつけんなや!
とにかく売れたらお金は入ってくるやろ」
私「……ワイらが売れるまで、ワイの精神が保たんから、癒しと友達として、猫が居てほしいんやて。死ぬまでに一回猫と暮らしてみたいんや……」
私「…ワイは毎日将来への不安で、洗濯物干しとる時にアパートのベランダから飛び降りそうになるわ」
友「そんなホンマの心の闇打ち明けられても困るわ…
そんなに悩んどるなら、お前の自殺のブレーキとして猫飼ってもええんちゃうか」
私「ワイがもし死んだらワイの猫どうすんねん?!?!」
友「そうなりそうになった時はこっちが猫引き取るがな」
私「なんでワイ死ぬ前提で話進めんねん?!?!
あと、"そうなりそうになった時"ってなんやねん?
時すでに遅しで、ワイがとっくに飛び降りて死んどったらどないすんねん。
お笑いの世界に誘った相方が自殺、そしてその相方が残した猫を引き取る芸人、気が狂って猫と漫才をしようとするお前、挙げ句には相方の自死の苦しみを思い出させる猫を殺してしまう………
そんな後味悪い湊かなえの小説みたいなオチになったら、お客さんがもう二度と笑われへんやろ!!
あと大体、猫アレルギーなお前に世話なんか任せられるか!!」
友「…お前ネガティブな妄想がすごすぎんねん。」
友「もうついて行かれへんわ。もうそんなに本気ならローンで買ったらええやん!」
私「…返済できひんかったらどうすんねん?大体、命あるものを金で買え買え言うの辞めろ!ホリエモンか!」
友「ほな拾ってきたらええやん!捨てられた子猫とか、近所で産まれた子猫とかおるやろ!今なら里親とかもあるやん!」
私「捨て猫ならワイもう10年以上探してて出会えてないねんで!宝探しか?!どこにおんねん!
毎日側溝とか、古い家の隙間とかに野良猫がおらへんか探して下向いて歩いて、人とぶつかるリスクと変質者扱いされる不安を考えーや!
あと里親なら芸人という不安定な職業、それに付け加え、一人暮らしという条件で全部断られたわ!
芸人辞めて幸せな家庭持たな、猫という生き物は飼われへんのか?」
友「…そこまで熱くならんでも」
私「……ワイはペットを飼う資格ないんか?」
友「ペット飼いたいんやったら他にもあるやろ!ハムスターとか鳥とか」
私「ワイは"猫を飼いたい"って最初に言うたやろ!
そんな代替品みたいに小動物の命を軽々しく勧めんなや!!」
友「ほなもうサボテンとかアロエとか買うたらええやん!!家に観葉植物置けばええやん!」
私「……もうそれどういう事やねん」
友「植物ならやるのは水だけやし世話も少ないやろ!金も責任も大きく掛からへん!少しは成長もあるし愛着も湧くやろ!」
私「(無言で友を殴る)」
友「なんでどつかれなアカンねん…」
私「もうええ、お前に相談したんが間違いやったわ、別の人に相談するわ」
友「誰に相談すんねん」
私「いつも行ってる心療内科の先生」
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※リアルで実際に行われた私の脳内漫才を基にしています。ブラックマヨネーズの漫才をオマージュしています。
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