「球春」という季語を探すと・・・
「球春到来」
球春の訪れを表した言葉。「球春」とはプロ野球で、キャンプやオープン戦が始まる時期のことを指す。
それは野球ファンにとって「焼肉定食」と同じくらいおいしい四字熟語に見えてしまう言葉。
キャンプ情報を見て、オープン戦が始まって、開幕投手を予想したり今年の順位を予想したり。
「あの投手が15勝してくれたら・・・」「あの打者が4番に定着してくれたら・・・」「今年の大型外国人助っ人は・・・」
「たられば」言って盛り上がり、まだ何の試合も見ていない段階でAクラス入りを果たしたような気分になりビールで乾杯。
一年で一番、妄想だけでビールがおいしく飲める季節です。
ふと、こういう季節を感じる言葉というのは季語みたいなものだなと思ったので調べてみたら、
2006年の『季語集』(岩波新書)に季語として掲載されたそうです。
おお!わりと最近!!もうちょっと前から使われてそうなイメージでしたが。正式に掲載されているというのは嬉しいものですね。
私が先日購入したナツメ社の『俳句歳時記』
にも載っているかも!と期待して見てみたのですが残念ながら載っておらず・・・
その代わり、と言ってはなんですが面白い記事を発見しました!!
なんと!!あの球界のトップスター江夏豊さんが
元プロ野球選手(投手) 日本記録であるシーズン401奪三振を達成したほか、NPB最多タイ記録となる最優秀救援投手(現在の最多セーブ投手)を5回獲得している。プレーそのものについても「オールスター9連続奪三振」「江夏の21球」など多くのエピソードを持つ。
自選句集(私家版)を持つほどの大の俳句ファンだそうです!!
寝る前には枕元に歳時記を置いて句が浮かぶとすぐにメモをするし、朝刊の俳句欄に気に入った句があるとノートに書き写し、自分でも二八(阪神時代の背番号)と号した句を残しているとのこと。
江夏豊さんといえば、豪快で暴れん坊のようなイメージがあったので、俳句好きだと知るとなんだか繊細な一面を見たような気になって新鮮で。
ちょっと嬉しくなりました。
「野球」と「俳句」といえば、野球好きだった俳人「正岡子規」を思い浮かべましたが、
意外なところに俳句ファンの元プロ野球選手がいらっしゃったことにほっこり。
今年の春は、
試合を見て盛り上がれることを夢見ながら
俳句を作って「球春到来」を楽しみたいと思います。
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