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あなたの神戸をおしえて 【受賞作品発表】★第二週目

今月からはじめました、私設賞『あなたの神戸をおしえて』。おかげさまで今週もたくさんの方にご応募いただき、楽しく読ませていただいています。

自分が面白そうだと思える企画を立ち上げて、その賞品としてわたしの好きな”神戸のうまいもん”を贈ることで、神戸に関心を持ってもらえたら。ということから新たな試みとしてやらせてもらっています。

第二週目は9名の方にご参加いただきました。みなさん、大事な思い出のおすそ分けをありがとうございます。

まずは作品をおひとつずつ紹介させてもらいますね。

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トップバッターは、KH1992さんのこちらの作品。

戯曲というジャンルに馴染みがないわたしでも、読みはじめてすぐに、まるで阪急神戸線の同じ車両に乗り合わせていたかのような臨場感にぐいぐい引き込まれていきました。

三ノ宮駅に着いたふたりは、いったいどうなるのか…

幕が下りたあとも、ずっと気になってしまいます。

実はわたしがこの作品を見つけた当初は『あなたの神戸をおしえて』タグはついていなかったんです。たまたまnoteで出逢えて「わぁなんて素敵な物語なんだろう、この世界観はまさにこの企画のためにあるみたいだな」と思ってドキドキしながら読みました。

今日、発表のために改めてチェックしていたら応募の証のタグがついていて、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。KH1992さん、ありがとうございます。

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続いての参加作品は、ルミさんからいただきました。

徳島にお住まいのルミさん。神戸へは、橋を2つ渡らなあかんけど、わりと近いですよね。わたしの中では四国でも徳島はかなりご近所感覚です。

結婚式当日のハプニング。焦りますよね。後で振り返ればそれもまた、いい想い出なんですけどね。

それにしてもオリエンタルホテルやハードロックカフェ。わたしにとっては馴染み深い神戸の景色がたくさん。懐かしく読ませてもらいました。

そしてここでも登場するのが生田神社。地元民だけでなく、たくさんのひとに愛されている、ご利益のある神社なんですね。こんな風にわざわざ遠くから来てもらえているんだって思うと、関係者でもなんでもないのに!なんだか嬉しくなってしまいます。

いつか、生田さんにまたお詣りに来られる際には、ぜひ声かけてくださいね。

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さて、次の作品はこの方、ささいな笹さん

題名の通り、神戸の街を舞台に繰り広げられる、ささいな笹さんの人生の大切なワンシーンたち。どの日の想い出も、ありふれた日常を彩る神戸の景色と共に、キラリと輝いている。あるひとにとっては旅先の忘れられない想い出、あるひとにとっては日々の暮らしの中の大切な想い出。

神戸という街には、やはりどこか特別な響きがあります。

それは住んでいるわたしたちにとっては時に気づかないで通り過ぎてしまうものだけれど、ふと外から見た時にキラキラ眩しく輝いて、ひとの心をつかんでしまう魅力がある。

あらためて神戸という街の素晴らしさを、思い出させてもらえました。お隣大阪にお住まいのささいな笹さんから見た神戸って、こんな街なんだな。

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少し離れた関東からご参加いただいたのは、百瀬七海さん

いつも胸がきゅんとするような、ラブストーリーの数々を生み出して来られた七海さんが語ってくれたのは、みずみずしい恋の想い出。

友達以上、恋人未満。

こういう関係が一番ドキドキして楽しくて、忘れられない想い出になるんですよね。続きはどうなるの?ってもうワクワクしながら、恋愛漫画を主人公になりきって読んでいるような、ああ恋っていいなって純粋に思えるおはなしでした。

女性っていくつになってもお姫さまでありたい生き物なんですよね。たとえストーリーの中だとしても、それをこうして堂々と言える七海さんがキラキラ輝いて見えました。ときめきって大事。

これからもきゅんきゅんする甘い恋のおはなしを、たくさん読ませてくださいね。

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そして、題名がとっても気になる作品を寄せてくださった、たけのこさん

『神戸在住』ってなんだろう?不思議に思って開いてみたら、なんとそれは、神戸を舞台にした漫画の題名でした。

たけのこさんは「神戸に行ったこともないのに…」とおっしゃっていましたが、そんな風にこれまで神戸に縁がなかった方からご応募をいただけることがとっても嬉しいんです。だって、この企画がなかったら書こうと思わなかったってことですもんね?

しかも、この漫画がまたとっても魅力的!

神戸を舞台に、実在の店や観光スポットなどが多数出てくるとのこと。ご紹介していただいたページをちらっと読んだだけで、もう続きがめちゃくちゃ気になっています。

わたしも大人買い、したいな。たけのこさんと同じ野望を抱いてしまいました。いつかきっと、全巻手に入れたいですよね!

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そして、なんと2週連続でご参加くださったのが、アセアンそよかぜ(文筆家、東南アジア小説)さん

単独でも読めますが、先週ご参加いただいた作品の続編になっています。

気になっていたふたりのデートの続き。

おー、ランチは群愛飯店に行ったんだ!生田さんにお詣りして、神戸モスクにシナゴーグ、インドの寺院から正教会まで。世界各国の神様にご挨拶して、祝福されたふたり。なんとも素敵だなぁ。

ちょっぴり気分屋さんなホアちゃんに振り回され気味な圭さん。異文化が入り混じった神戸を舞台に、ふたりの関係性が分かりやすく描かれた作品。

まだまだ続きがあるみたい?

ワクワクしながら、夢中でページをスクロールしました。アセアンそよかぜさん、今週も素晴らしいストーリーをありがとうございます。

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一作目でご紹介したKH1992さんからも、もう一作品寄せていただきました。

まず画像とタイトルで一気に引き込まれました。

わたし、こういうとっても神戸らしい、エキゾチックな雰囲気のお話が大好きなんです。

フィヨルド伯爵夫人…存在が謎めいていて、主人公と気持ちが同化してしまって、もう気になる気になる。一気に読みすすめました。

神戸出身というKH1992さんならではの細かい描写と表現力で、神戸に住んだことがあるひとなら、読みながらああ、あそこの景色!って場面がそれぞれの脳裏に浮かぶことでしょう。

神戸に詳しくないという方もぜひ、TOP画像やこういったサイトの画像をご覧いただきながら、想いを馳せて読んでみてほしい作品です。

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さて、山手のお話から一気に今度は街を下ってきて、南京町を舞台にしているのが、夕月 檸檬 (ゆづき れもん) さんの、こちらの作品。

檸檬さんの、はじめての神戸の想い出。

イノシシは、神戸では実はあんまり珍しくないんですよ。その辺ウロウロしててもみんな平気。冬場になると、平然とお散歩しているイノシシさんをよく街中でもお見掛けします。そうっとすれ違えば大丈夫っぽいです(笑)

元町界隈はとっても神戸らしい街。

神戸っ子ご用達の大丸百貨店に、横浜ほど規模が大きくなく回りやすい中華街・南京町。あんまり時間がない方でも、神戸に観光に来たぞっていう気分を手軽に味わえて、おすすめです。

檸檬さんもなんと、シリーズ化してくださるとのこと。

次はどんな想い出の街歩きが聞けるのかな。楽しみにしていますね。

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続いては定家明香さんの、この作品。

神戸といえば、そう、喫茶店。

起きたら近場でモーニングして、別の馴染みの喫茶店でお昼の定食食べて、買い物にちょっと疲れたらその辺でお茶して、呑みの〆には夜ケーキ。喫茶店を一日に2~3軒ハシゴするのとか、いたって普通のことなんです。

わたしが初めて神戸を出て、まったく違う文化に触れた時、こんなにも喫茶店を愛するひとたちは珍しいのだということを知りませんでした。そしてまた神戸に帰ってきて、この街に溢れる喫茶店を訪れた時、神戸人の喫茶店愛を再確認しました。

まあ、神戸に限らず関西では喫茶店文化というものが色濃く、昭和の薫りのする趣のあるお店がまだまだ残っています。

そんな神戸を代表する、格式高い『元会員制の喫茶店』のお話を書いてくださった明香さん。お母さまと仲良くお茶するふたりの姿が微笑ましくて、心温まる逸話でした。

あそこのお店のクラシックなカップに入った濃い目の珈琲。神戸を離れていると不思議と恋しくなるんです。

またいつか、お母さまとふたりで神戸の街を訪れてみてくださいね。

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そして今回初となる、素晴らしいイラスト入りの作品を寄せてくださったのが、上の森 シハ|Uenomori Shihaさん

最初のイラスト見た時ね、漫画の1ページを引用されているのかと思ったんです。それが読み進めていくうちに、「あれ?これオリジナルのイラスト!?えー!!すごいっ!プロやん!!」って驚きました。

しかもお話に出てくるお店もみんな、知っている場所ばかりでとっても嬉しくなりました。あのお店、エレガントな時代に行ってみたかったな。

そして芸達者なシハさんはそれだけで飽き足らず、おもろいも放り込んでくる。なにこの曲!!衝撃の挿入歌がもう、脳内をエンドレスに駆け巡る。

神戸出身の元彼のおかげで!?笑いのエッセンスも存分に発揮されてるシハさん、楽しい記事をありがとうございます!

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そして、今日もう一本ご応募いただいた夕月 檸檬さんの作品ですが、こちらは来週の候補作として選考に入れさせてもらいますね。二作品もご応募いただきありがとうございます!

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さて、今週わたしが一番スキだと思った作品は…

KH1992さんの『フィヨルド伯爵夫人』です!

理由は、この空気感、山から見下ろした風景が目に浮かぶ感じ。高台からキラキラした港の水面までもが見渡せるようでした。

わたしの最も好きな神戸の景色のひとつなんです。

神戸といえば誰もが連想する、あの異国の薫り漂う山手の雰囲気を魅力たっぷりに描かれていて、少年の淡い恋心とエキゾチックな伯爵夫人との邂逅が読み手にまでドキドキを伝えてくれます。

まるでこのまんま朝の連続ドラマになっていてもおかしくないような、鮮明に場面場面が映像として目に浮かぶ作品でした。北野を舞台にこのドラマが撮影されていたら素敵だなぁ…なんて、思わず妄想してしまいます。


KH1992さんは今回二作品ご参加いただいたのですが、両作共に神戸の街を鮮明な映像でシーンごとに切り取ったような風景が印象深かったです。

わたしもいつか、大好きな街を舞台に、こんな風に景色や色や匂いまでが、誰かの心にくっきり浮かぶようなお話を書けたらいいな。心からそう、思いました。

後ほど、賞品の神戸のうまいもん便のお届けについては個人的にご連絡させてもらいますね。楽しみにお待ちください!!

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さて、私設賞『あなたの神戸をおしえて』は引き続き来週も参加作品を募集します。

6月4週目まで毎週募集していますので、これを読んで書いてみようかな…と思われた方はぜひ、チャレンジしてみてください。


みなさんのご参加、お待ちしていますね!



サポートというかたちの愛が嬉しいです。素直に受け取って、大切なひとや届けたい気持ちのために、循環させてもらいますね。読んでくださったあなたに、幸ありますよう。