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明け方の若者たち

読んだ

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カツセマサヒコさん


Twitterで有名な方なのね



明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。高円寺の深夜の公園と親友だけが、救いだったあの頃。それでも、振り返れば全てが美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。


わたし「エモい」って言葉嫌いなのね、ぶっちゃけ

でも「エモい」って表現しか浮かばなかった、そういう策略なのかしらって感じ




読みながらなんていうか、学生時代のキラキラ感(いうて勉強してたら終わった)と、新卒時代に必死に社会についていく感じと、時々感じる「本当にこれでいいのか」っていう疑問と、思い悩んだ時に出てくる「こんなはずじゃなかった」っていう後悔(?)みたいな気持ちと、「あるよね~~~」って


冒頭は仕事もプライベート、恋愛も全部うまくいくようないわゆる「勝ち組」だったのが、進むにつれての落差



ちょっと悲しい切ない感覚になるのは、自分と重なる部分もあるからなんだろうなあ、自分の思うまま、思い通りに人生を歩んでる人ってかなり少ないと思うし、満足してて幸せでも「こんなはずじゃなかった」はあると思うの、大なり小なり

なんとなく生きづらい世の中、現代感ある





完全に自分のことだけど、新卒で入った会社でやりたかった仕事のはずなのに、心身ともにボロボロになってめちゃくちゃ悩んだ時期があったて

で、辞めた時に自暴自棄っていうほどじゃないけど遊び散らかしたのね、身を削ってた

オール、お酒、二日酔い、みたいな

「これでいいのか」「こんなはずじゃなかった」だった、まさに






本で初めて知ったキリンジの音楽、Apple Musicでダウンロードして聴いてた

BUMPとかRADとか出てきそうな雰囲気と思ったら案の定出てきた







ネタバレだけど





既婚者 って出てきた瞬間わたしだいぶ萎えた


不倫は良くないよ~~~なんてきれいごとに聞こえるかもしれないけど本当に良くない、叶わない恋とか消えない憧れとかは誰だって経験あるし無理して断ち切らなくていいとは思うけど、既婚者って知ってたなら離れなよ。。。って萎えた

実際不倫してたような人でも幸せになれちゃう世の中だもんね。理不尽理不尽



後半、主人公がミカ(だっけ?)に泣きながら自分のぐちゃぐちゃした想いを話すんだけど、なんでそんな悲観的というか自虐的なの?って思ったし

状況に酔ってる、浸ってる可哀想な俺、みたいな

だって自業自得じゃん、としか思えなくて


「一目惚れとか、初めてでさあ」
誰にぶつけて良いかわからなかった感情が、言葉になって飛び出す。これまで自分の中で押し殺してきたものが、吐瀉物のように、体内から溢れ出てきた。
「この歳でそんなの、しょうもないとおもってた。どんだけ顔が良くたって、中身が酷かったら、キツいじゃん?でも、本当に、その人の仕草とか、声とか、不機嫌な顔も、全部好きになっちゃってた。そしたら、もうどんだけ酷いことされても、雑に扱われても、許すとか、許さないとかじゃなくてさあ、もう嫌いになれないじゃん。ちょー沼じゃんね。」

まあでも人生一回、沼みたいな恋愛はあるし、頭ではわかってても心がついてこないこともある



わたしがもう少し若かったら共感してたのかもしれないけど




でも、恋愛とか失恋の切なさは重なっちゃって、ちょっとしんどかった



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ちょっとしんどかった




多分もう読まない

一回でいい



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