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『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んだ感想と効果

この本は私にとって、めちゃくちゃ価値がある本です。2020年11月に、書店で何気なく本を見て周っていた時に、表紙のシンプルさと題名から何となく手に取り、軽く読んだところで「この本めっちゃ分かりやすい」「目から鱗が落ちることが沢山書かれてる」と思って購入したのを覚えています。

当時の私は、新卒入社の会社で5年目の事務員の仕事をしていて、仕事に向いていないことをかねてから感じていて「いつか自分がやり甲斐をもって熱中して働ける仕事をしたい」と思っていました。
そして今の仕事では、それが満たせないことは確信していたけど、かといって転職をするまでの決意は固まっておらず、毎日会社と家の往復をすることで「当面の安定」を保っていました。しかし、きっと心のどこかでは「自分の人生(毎日の生活)を変えるための知恵や知識」を欲していたと思います。
これまでも、”自分探し”や”自己分析”、”自己啓発”のジャンルの本は沢山読んできました。ためになる本は沢山ありますし、そういった本は読んでいるだけでワクワクする側面もありますが、自分自身にコミットできるという本は今までに出会ったことはありませんでした。
「自分はこういう特性があるんだ」「こういうことが向いてそう(漠然としたイメージ)」という浅いところで終わってしまい、結果的に具体的に「やりたいことや向いている仕事」が見つかるということには行き当たったことがありません。
”その本に書いてあることは確かに納得できるけど、自分自身への理解度としては何だか満足とまではいかないな”という感想でした。

八木仁平さんの「やりたいことの見つけ方」という本が、なぜ今まで読んできた本と違うのかというと、理由は沢山ありますが、整理すると以下の3点です。
① 漠然としたイメージを話している本ではなく、「やりたいこと」という言葉の意味をまず説明してくれている。
(「好き」なことや「得意」なこととはそもそもどういうことなのか?ということを教えてくれている)
② 読むだけでも非常に価値がありますが、この本のすごいところは、「自分自身に当てはめて考えることができるワーク」が含まれているので、自分ごととして実際に「自己理解」に取り組めることです。
③ 本の文章もイラストも分かりやすくて、非常に読みやすいこと。
 文章も読みやすいし、説明の仕方がシンプルであるのに、本質を突いていて分かりやすいです。まわりくどいことが一切なく、楽に理解して読み進めていけます。本としてシンプルに非常に読みやすくて分かりやすい。ここも気に入ったポイントです。

「具体的に本質的に自分のことが知りたい」と思っている方にまずオススメしたいと思う本です。

私自身、この本に自己理解のためのワークが入っているけどそれをする目的で読み始めたというよりは、まずは面白そうだから読んでみようという気持ちでした。しかし、読み進めていくと、どんどん「なるほど」と思うことが増え、ここまで読んできたなら、この”やりたいことを見つける為のワーク”に取り組まないと、完全にはこの本を活かしきれないな。と思えてきました。
読書というのは、基本的には受け身で読んでインプットする受動的な行為が多いと思います。この本を読んで終わるだけのほうが楽だし、何となくエネルギーがいりそうで実際に取り組むのには躊躇もしましたが、「読んだうえで、ワークに取り組んでこそ、意味があるのだろう」と思って、最終的にはワークに取り組んでみました。
本の構成的にも、「ワークを自分でやらないと意味がないよ」というメッセージを感じられたような気がします。そう思わせてくれたのも、前半の話の内容がとても理解しやすく、納得できるもので、この本に書かれている「自己理解メソッド」に非常に共感できたからです。✨

では、実際にワークに取り組んでみた結果をここに残しておこうと思います。
まず簡単に説明すると、この本では「やりたいこと」は3つの要素で成り立っていると考えています。それは「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」の3つです。
本の中では、以下のように定義されています。

・大事なこと=ずっと進み続ける人生の方向、仕事の目的
・得意なこと=成果を出すために使える無意識な思考・感情・行動パターン
・好きなこと=興味・好奇心を感じる分野

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

本ではそれぞれの項目について、こと細かに説明されていますが、ここでは省略させて頂き、私自身のこの本で得られた結果を共有したいと思います。

1.大事なこと

大事なこと=「価値観」のキーワードを見つけるための質問に5つほど答えていきました。「尊敬する人・友人・好きなキャラクターは?その人のどんなところを尊敬していますか?」「今の社会には何が足りないと思いますか?」「自分の子どもを育てたり、他人に助言するときに一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?」など、様々な角度から的を突いた質問が本書では沢山掲載されています。
それらの様々な質問に答える中で、自分の答えに共通しているキーワードを見つけていくという作業です。(例:「権力」「快適さ」「挑戦」「ユーモア」「平穏」「正直さ」など…)

私の場合は、色んな質問に答える中で、「本質」「熱中・夢中」「やり甲斐」「学び」「本音」「シンプル」「アナログ」など、沢山出てきました💡また、その中でも「仕事の目的」としての価値観としては、「優しさ、思いやりを与える」「救いになること」「安心感・楽しさ・面白さ・気付きを与える」ということが、自分の「仕事の目的」として出てきました📝
すごいです🌿自分一人で考えているだけではここまでリストアップできなかったと思いますが、具体的な質問に対して考えることで、色んな角度から答えが出てきました💭📝

大事なこと

2.得意なこと

これが一番多く出てきました。
質問リストは、「これまでの人生で充実していた体験は何ですか?」「最近イラっとした、もしくは心がざわざわしたのはいつですか?」「これまでの人生で成果が出たことは何ですか?どうやって成果を出しましたか?」などで、他にも数個の質問に答えて考えてみました。
その結果、箇条書きにしてみると、こんな感じになりました。

得意なこと

これって、自分一人で「何が得意なんだろう?」って考えてるだけじゃ出てこないと思うんですよね、質問の効果がすごいです✨
私は、「自分の頭で納得いくまで考えること」や「一人で力を発揮しやすい」ということや「文章で人に思いを伝える」ことなどが「得意なこと」なのだなぁと思えました。
他にも、本の「得意なことの例」を見ていた時に、”これ自分に当てはまるな”と思ったものを書き出してみました。🙆🏼↓
※ 左側に黒字で書いているのが「得意なこと」で、その右側に青文字で書いてるのが「長所として見た場合」でその右側の緑の文字が「短所として見た場合」です。(これは本に載っていることをそのまま書いています))

得意なこと

3.好きなこと

好きなことを見つける質問では、「今、お金を払ってでも勉強したいことはありますか?(または体験したいこと)」「本棚にはどんなジャンルの本が眠っていますか?」「これまで生きてきた中で『お礼を言いたい仕事』は何ですか?」「これに出会えて『良かった!』『救われた!』と思える分野・ジャンル・ものは何ですか?」

これも沢山出てきましたが、どれも非常に納得できる「好きなこと」です💌
私は「健康につながること」「自然」「スピリチュアル」「本」「歌」「自然は食品」「言葉」などが好きなことなんだと分かりました📝

好きなこと

この本を読んで、ワークに取り組んだおかげで、こんなにも「大事」「得意」「好き」なことをあぶり出すことができて、めちゃくちゃ良かったです🌿何回見ても、「あぁ、これが自分の大事・得意・好きなことだなぁ~」と思います。
本を読むだけでも、本当に目からウロコが多かったし、オススメですが、自分のことを知るツールとして非常に価値が高いので、もしこの本に興味がある方は実践的にワークに取り組んでみることも大いに役立つというか、効果大です🌸もちろん一人でじっくりと集中して取り組む必要はありますが、自分を知ることは面白いし、「パズルのピースを見つけていくような経験」ができるのではないかなと思います。
「自己理解」が深まって、とても良い読書体験、自己理解体験になりました✨

ということで、八木仁平さんの「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」の本の感想(とてもタメになる)と効果(自分と向き合った分だけ見つかります)を書いてきました。
「本の力」って本当にスゴいです📖この本との出会いに感謝です🍀

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました🪷✨🙏

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