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心のバランスから見た個性。

人の個性とは
様々なもので成り立っていますが
今回は心という視点で書いていきます。

1週間、noteお休みしました🕊𓈒 𓂂𓏸

カントが唱えた「知・情・意」

哲学者カントは
人間の精神のはたらきとして
『知・情・意』の3つがあると考えました。

・知 … 知性
  筋道立てて考え、正しいかどうかを判断する力

・情 … 感情
  変化などを素早く感じて気付く力

・意 … 意志
  行動する意欲となる力

この3つのバランスは人それぞれ強弱があって
それが個性となります。

そして、このバランスがとれていることが
心の安定に繋がるといわれています。

「知・情・意」バランスの乱れの具体例

が強くて、が足りない
の強さを、がコントロールできない
が弱くて、を活かせていない

こう見ると
自分や周りの人に置きかえて
理解しやすいかと思います。

どれかの要素が突出してしまうと
人として生きにくくなると語られているのが
『草枕』夏目漱石の冒頭部分。

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

※「情に棹させば」…気遣い過ぎたりすればという意味
「草枕」夏目漱石

ことを成すには知識や知恵が必要で
人と関わるには情が欠かせませんし
ことを成す為の強い意志が必要な時もあります。

どれも必要なのですが
どれかが強く表れると
トラブルになったりします。

あとがき

どの場合にも言えるのですけど
自分が正しいと思っていることが
誰かを傷つけるかもしれないと
理解する重要性を私は感じます。

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があるとおもうんだ

(中略)

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の「正義」がきっと彼を傷付けていたんだね

『Dragon Night』SEKAI NO OWARI

(↑リンク先は英語ver.です)

自分が思う正義は
隣の人にしてみたら
正義ではなく
違うものに見えているかもしれないのです。

その可能性があるってことを
頭のどこかに置いておかないと
この世の中は
主張のぶつけ合いになってしまいます。

主張し合うことは大切だけど
誰しもが理解し合えて
分かち合える訳でもないのです。

主張することを楽しむ人がいることも
否定はしません。

そんな世の中で
自然な形で本心を共感し合える仲間は
何物にも代えがたいように思うのでしょうね。

正義とは、別の言い方をすれば
プライドかもしれないです。

一生懸命その人が守っている
プライドかもしれないそれを
傷つけてしまうこともあるって
想像力を持てたらいいなと思う今日この頃です。

そうそう。
何事も「押しつけるつもりはありません」と
毎回書かなければならないのも辛いことですね。

良い意味で想像力を働かせながら
作品に触れることも大切な力なのかな、とも
思ったりします。



『今宵も友達のように踊ろう』

お互いの個性を活かすって、試行錯誤するしかないね😌

最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまたね。

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2022年3月にスタートしたお試しマガジンです。 かろやかに生きるって何だろう…と、きっと思われるでしょう。 かくいう私も試行錯誤しなが…

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