発達障害を持ちながら働く方法〜就労10年後のつまづきからの学び〜
精神障害と、軽度の発達障害を持ちながら、スーパーのパン屋で一般就労10年していました。
精神障害者として採用。発達障害がボクにあることは、辞職の一歩手前、最後の最後でうっすらと気づいたくらいでした。
最終的には、人間関係でつまづき、7ヶ月間頑張りましたがもう無理。で、辞職。
部署の人がボクを「神経質でイヤ」とか。店長からも「廊下ですれ違いたくない」と言う人がいる、と聞きました。店長の反応はわかりやすかったので、誰がボクのことを嫌っていたか、だいたい分かります。
病休明けの復帰を目指して7ヶ月間頑張っていました。
表向きは、病休直前にボクが起こした問題行動が原因。「仲間は怒っている、信頼回復まで一人きりで働くように」と、会社から。
それもあるでしょうが。
7ヶ月間ずっと苦しみ続け、「いつ戻れますか」の質問に対して、いつも店長の返答は「あと数ヶ月」。
ボクと働きたくない人の存在も結構大きいはず。
なので、ボクが戻ったところで、皆やりづらいでしょう。
ハイ、発達障害について。
わかりやすく言うと。
僕に欠けている能力の部分。網に穴が空いています。
その発達障害がない人は、その部分は綺麗な、まっさらな網目が広がっています。
その穴へ、仕事やら負担、何かが来ると僕は受け止められず、パニック。どうしたらいいか分からず、翌日起きても、悶々と悩み続け、ストレスは消えません。永遠に解決できません。生まれつき、受け止められないのです。
網目のまっさらな、綺麗な人は何も考えず、アタリマエのこととして、サッとその場で処理することができます。
僕の「神経質でイヤ」な印象の原因は、そういう意味不明な「こだわり」が原因だったかも。
自分の発達障害を、まだよくわかっていなかった頃。なんとか説明しようと、手紙を書いて店長に渡しました。「お持ち帰りください」と、読まずに返されました。
「穴」に負担がはまって職場で一人パニックになったとき、店長は「そんな状態なら、みんなの中へは戻せない」、「まだ変にこだわっている」と。
まぁ、それはそうです。
医師からは職場復帰OKの診断書は、出され、会社にも提出済み。燃え尽き一歩手前からの回復は、済んでいましたが。
発達障害をなんとかその時の自分なりの理解で、仲間へ伝えたい、そう店長に相談したら「みんなフツウの主婦だ、職場に障害への理解を求めるなんて、求めすぎている」と。
まぁ、そうかもしれません。
会社には、精神障害者として医師の診断書を提出。障害者枠で雇用されていました。
同じ繰り返しは避けたい。
次は医師に、発達障害の診断書も書いてもらいます。
辞めたけど、本当は、今は元の会社のベーカリーに戻って働きたいです。
ボクのこと嫌いな人とか過去に対しても、懐深くいたい。
2月から7ヶ月間続いた会社や仲間への恨みやら何やら。僕はすっかり溶けたように消えています。
戻りたい。会社との間に立ってくれている、NPOの福祉担当のスタッフに打診中です。
退職届提出後も、会社や仲間に迷惑をかけたので、望みは薄いですが。