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ビジネスビルダーシップに基づく事業設計【起業・副業・会社内起業】

〈起業、副業、事業作りに興味のある方向け〉

前回は働き方について記事を書かせていただきました。
多くの方にお読みいただくことができ、非常に嬉しかったです!
*♡も押して頂いてありがとうございましたm(_ _)m

今回は事業設計設計についてビジネスビルダーシップの観点から書いていきます。

事業設計は非常に大切です。
起業や副業、会社内での仕事の取り組み方を変えようとする際にこの視点なく、熟考なく始めてしまうとそもそも目的地(目標)にたどり着くことができません。
*今回の記事は起業1年目の僕に読ませたい記事でもあります

ビジネスビルダーシップ(BBS)の復習をすると…

*ビジネスビルダーシップ(BBS)…自営・被雇用問わず、自分のビジネスを主体的に構築・改善していくマインド
夢や理想や精神論を語るより、現実的・実践的な知恵・知識・スキルを持ち、今の仕事に胡座をかかず、変化の激しい現代社会の最新情報を積極的に取り入れる

ことを指す造語です。

アントレプレナーシップ(起業家精神)と似たものと捉えられますが、積極的な起業後押しだけでなく、目の前のビジネスを構築・改善していく部分に特徴があります。

何故ならば、自分の人生観から逆算してビジネス(仕事)を捉えた場合に"起業することが全員にとっての正解とはなり得ない"からです。

「今大企業に勤めていてやりがいがあり、この会社で上の役職に行くことが人生の目標」
であれば無理に起業をしなくてもいいと考えるからです。

ただし、目の前の仕事(ビジネス)を構築・改善していく必要はあるかもしれません。
そんな時も自分の頭で考え、主体的に仕事に取り組む、そんな姿勢やマインド・思想を指します。

自分の人生の目標から逆算し、かつ現実感のあるビルディングを行う必要があります。

『道徳なき経済は犯罪である』
『経済なき道徳は寝言である』

(二宮尊徳)

ビジョンや理想を持たないビジネスは犯罪となり、逆にビジョンや理念しか持たないビジネスは空想論で終わってしまう。

ビジネスビルダーシップを醸成していく上で
✔︎自分の人生観に合わせたビジョン・理念
✔︎現実感のある数値化した実績

この2つを身につけていくことが大切です。

今回の記事はどちらかというとビジョン・理念寄りの内容です。
自分の人生において仕事はどんな位置付けなのか?棚卸しして事業に望むことが大切です。

1. 起業は一瞬でできるが、経営は継続することが目的

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起業してから、5年後のビジネスの生存率は20%、10年後では5%未満という統計が出ています。
ただし、これは法人のみの統計値で個人事業主などマイクロアントレプレナーも含めるとさらに継続率は低いものとなります。

この数字は起業する前にビジネスや経営について学ぶ機会がないことに起因しています。

以前の記事でも取り上げたマイケル・E・ガーバーの3つの経営者の人格では

*起業家 : 変化を好む理想主義者。新しいビジネスに繋がる活動を担う役割
*マネージャー : 管理が得意な現実主義者。ビジネスに必要な人の管理、仕事の管理、費用の管理を司る役割を担う
*職人 : 手に職を持った個人主義者。自分の技術やノウハウで、現場の実務を遂行する役割を担う

マイクロアントレプレナーの多くが失敗に終わるのはプロダクトアウト型とも言える職人としてビジネスを始めてしまうことが一番の原因とされています。
*僕が起業初期で陥っていたしくじりもこれに起因しています…苦笑

ラーメン屋で修行した人がラーメン屋を開業
税務の勉強をした人が税理士事務所を開業
大工仕事を修行した人が工務店を開業
こうしてスキルベース職人肌での起業を行う方が大半だと思います。

それぞれの専門分野に対して専門的な知識を有するが、経営の知識を学ぶ機会はほとんどありません
また大学に経営学部はありますが、経営の学術的な分析に留まり実際の実務とかいりしている印象を持ちます。

で、この経営の知識を実務を通じて学ぶしか無くなりますが…経営が身につく前に資金が枯渇したり人災が起こり組織が立ち行かなくなる。
最初の統計ではこういったことが読み取れます。

ビジネスとの関わり方には2種類あります。

*On business : ビジネスを俯瞰している状態のこと
*In business: 自分がビジネスの中に入って働いている状態

経営者に必要なのはOn businessの考え方となります。
*言わずもがな起業初期の僕は完全なIn business型でした

2. 会社という傘に入りながら別事業を行うことがリスクも低く安定しやすい

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上記は主に起業についての考え方の解説となりましたが、必ずしも起業が必要だという考え方はビジネスビルダーシップの本質と異なります

自分の人生から逆算した場合、大きな会社という傘に入って収益を安定させた方が目標達成にとって有利な場合も往々にしてあるからです。

会社員にとってのビジネスビルダーシップの考え方として、
✔︎自分の今の業務を構築・改善し社内評価を上げる
✔︎平日の会社の業務と別で副業を始め自分のビジネスを作り、給与+αの収益体制を作る

この2つの方法が考えられます。

会社内の業務であっても構築・改善していくことは可能です。
例えば社内資料のフォーマットが効率が悪いと感じたら、自分で工夫し新しフォーマットを構築する。
社外の人とアライアンスを結び効率よく営業成績を上げる工夫をする。
※もちろん会社により禁止されていることは避けましょう。

ここでのビジネスビルダーシップの考えは目的から逆算し成果物を生み出すという点にあります。
✔︎社内評価を上げ、給与に反映させる
✔︎役職を上げる

という目的があればそれに向けて社内業務を自分ごとにしビジネスとして捉えていく必要があります。

また会社以外の時間を使って副業に取り組みビジネスビルディングするという選択肢もあるでしょう。
最近は時代の変化により、終身雇用制度は崩壊し、副業解禁の大手企業も増えてきました。
またスマートフォンの普及により、自分で情報発信が手軽に行える上、SNSにより様々な人と繋がることができます。

副業など自分のビジネスを作るチャンスは確実に広がっています。

現代であれば
✔︎動画編集
✔︎ライター業務(記事作成)
✔︎プログラミング
✔︎画像制作(サムネイルやヘッダーの作成)
✔︎コンテンツ販売(有料noteの販売など)

など様々な副業を考えることができます。

確かに始めの作業量は多く大変ですが、慣れてくれば付加価値をつけることで徐々に楽になっていきます。

また広告効果としてSNSは優秀でうまく活用すると無料で使えるSNSがかなりの収益を生むようにもなります。
*SNS関しては個人・企業問わずコンサルも行なっていますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

副業としてビジネスビルディングする際も人生の目的から逆算して内容や提供方法を考えることが大切です。

3. ビジネスを作るために重要なこと

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まず前提として、"人生そのものにとってビジネスはあくまで手段でしかない"ということです。
自分の人生の中で大きな割合を占めるビジネス(仕事)ですが、本質は人生をよりよく生きることあると言えます。
仕事が忙しくて本当にやりたいことができていないという人もいつかもしれません。
一時的にそのような経験をするタイミングもくると思いますが、ずっとその状態が続くようでは危険信号です。
人生の最終的な目標を棚卸ししてそこに向けて戦略を立てておきましょう。

またビジネスをしていると、できないことに直面することがあります。
その際の解決策として…

①今すぐできないことは時間をかければできる
②やり方がわからないときは、わかっている人に教えてもらえばできる
③自分でできないことはできる人に協力してもらえばできる

という3点です。

ビジネスを行なっていると"全てを一人で行わなければならない"と考えてしまいがちです。
自営・被雇用問わず、できないことに直面した場合は上記3つを意識しましょう。

例えば僕は最近オンラインサロンの立ち上げ、運営を行なっていますが、これは実演販売しかやってこなかった僕にとって全く取り組んだことのないビジネスです。
自分の思いつきだけで動くのではなく、ビジネスビルディングに長けた人と組むことで解決策を模索しました。

ビジネスは原則として、"人の役に立つ商品やサービスを提供して利益を得る"であり、自分のしたいこと得意なことではありません。
需要があるか(相手お金を出してでも欲しいかどうか)が重要です。

しかしその一方で、自分の好きなこと・やりたいことでないと大きな原動力は働きません。

そこで、自分のしたいこと・やりたいことと市場ニーズの交わる部分を探すことが大切です。

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第一回の記事にも載せたこの図の部分ですね!
自分の想いが込められ、オリジナルで、愛着の持てる事業計画を作ることが大切です。

4. 経営理念の策定

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ビジネスにおいて経営理念(ミッションステートメント)の策定は非常に大切です。

✔︎自分がビジネスを通じて社会にどんな価値を提供したいのか?
✔︎ビジネスのぶれない基本的価値とは何か?
✔︎組織のカルチャーとは?

ここを考え、実践していくことが大切です。

この経営理念の重要性については『ビジョナリーカンパニー -時代を超える生存の原則- (ジム・コリンズ、山岡洋一)』がかなり詳しく記載していますので、一読をお勧めします!

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個人規模であれば、"自分のしたいこと"と市場(世の中、地域、周辺の友人…)ニースの交わっている部分はなんなのか?を見つけ出し、言語化することが大切です。

リーダーは"時を告げるもの"ではなく、"時計を作るもの"である

これはビジョナリーカンパニーの一説ですが、いかにもカリスマ性のある圧倒的なリーダーがトップに立った場合、リーダーが変わると会社は衰退期に入ることが多いそうです。
時を告げるの(方向性を示す)だけではなく時計を作る(方向性を示す仕組みを作る)ことが時代を超える生存原則であるということを示しています。

■経営理念(ビジョン・ミッションステートメント)確立の例

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僕は大学生の時にパソコン修理のお店でアルバイトをしていました。
当時従業員数10名程度のお店で親戚の紹介で働かせてもらっていました。
その時、社長と毎日のように話をさせていただく機会があり、僕の人生に大きな影響を与えました。
*経営という仕事に興味を持ったのもこの社長のおかげです。この出会いがなかったら僕は田舎な地元で実家を継ぎ農家をしていたはずです(笑)

その会社は小さいながらも地元の方々から信頼され非常に高いリピート率がありました。
ある時、社長から『この会社は何を売っている会社だと思う?』と聞かれたことがあります。

『パソコンを修理する部品ですか』 → 『違う』

『買い換える際のパソコン本体そのものですか』 → 『違う』

『パソコンを修理するスキルですか?』 → 『それも違う』

『うちの会社はパソコンを修理するというスキルを通じてお客様に安心を売ってるんだよ。だからどれだけスキルがある技術者を雇ったとしてもお客様に安心を提供できなければ会社には合わない。全員がその意識を持ち方向性を合わせ、そのビジョンを実現していくのが経営者であるの仕事だ』


このやりとりは今でも僕の中に強烈に残っています。
表面的な物品販売やスキル提供ではなく、安心を売るという本質を見誤らないよう月一回のミーティングでは徹底した議論が行われていました。
この様子が強く印象に残り、毎日のように社長と話し、ビジョンの大切さを痛感していましたが、自分自身が実行しようとすると非常に大変です。

僕は23歳の時から共同代表という立場で経営を行い、26歳で独立・起業し現在まで経営を行なっていますが、ビジョンを忘れ目先の売上や損失に目を奪われてしまってうこともあります。

その際に上記のビジョナリーカンパーニーを読み直し、改めてビジョンの大切さを考え直すようにしています。

5. 経営理念の3つのパート

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経営理念は3つのパートからできています。

問題を提起する(起業の背景となるストーリー、こんな人の役に立ちたい!)
解決策を示す(事業内容の説明)
行動を呼びかける(協力をお願いする=融資を受ける、スタッフのやる気、ファンが生まれる)

自分の価値観を踏まえて想いを語れるようにすることが大切です。

この3点を踏まえて経営理念を策定し、明文化し関わる人たちに伝え続けることが大切です。
一度伝えただけではビジョンは浸透しません。なんども繰り返し行動レベルまで落とし込まれて初めて意味をなします。

ビジョンを策定するとなんとなくやった感が出てしましますが、そんな時に意識して欲しいのが、

設計3割、運用7割

ということです。

設計を行うことができても運用や行動が伴わなければ意味をなしません。
ビジョンを策定したら日々の行動に落とし込み、ビジョンを達成させるためには?というフィルターを通して事業運用を行いましょう。

組織を作る場合は自分だけの運用に満足させるのではなく、組織の構成員全員が日々の行動指針とできるようになるまで伝え続けることが大切です。

6. おわりに

今回はビジネスビルダーシップを通じた経営理念(ビジョン)の策定について書いていきました。

なぜこの行動をしなければならないのか?
どんな目標のためにこの仕事に取り組むのか?
最終的に社会に打ち出したい価値はなんなのか?


それらに応えるためのマインド・考え方が経営理念でありビジョンです。
自営・被雇用問わず、一度自分自身のビジョンを策定してみてくださいね!

それでは!

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