心を殺すことに慣れすぎてしまったわたしたちへ
【7】の月である2021年11月も、もう後半に入りました。
みなさんはどんな時をすごしていますか?
【7】という数字が持つエネルギーは、深い次元での「自分自身とのつながり」の回復、そして「世界への信頼」へと流れていきます。
それが、「身近な関係性」「感情」「割り切れなさ」「つながり」「接続」「和解」などを連想させる2(11)のエネルギーと混ざりあえば、なおのこと。
そんな流れの中においては、自分の内面にダイブし、そこにある様々な思いや記憶に向き合うことを迫られることもあるでしょう。
思いもかけない苦しさや痛みに直面し、自分では対応できないような感情に圧倒されること
そしてなにより、それにどう触れたらいいのかと戸惑うこともあると思います。
「そんなときはどうしたらいい?」と問われたら
できるなら、ごまかさず、ながさず、わりきらず、ただ共にあってみてほしいと願うわたしがいます。
溢れてくる涙や
やり場のない怒り
切り替えられないやるせなさを
コントロールしようとするのをやめて、そのままにさせてあげたら。
ただただその思いに身を委ねて、そのままでいてみたら。
少しずつかもしれませんが、それらは徐々に形を変えて、流れていくべきところへわたしたちを運んでくれる。
わたしはそう思っています。
誰にとっても、「混沌」って怖いものですよね。
初めての体験をするとき。
未来が見通せないとき。
何が正解かわからないとき。
混沌とした現状、思考、感情を、「これは白」「これは黒」と切り分けて、答えを出したくなる。
世界も他者も自分も、切り捨て/切り上げして、理解できる、把握できるものであってほしいと願う。
未知を減らして、既知を増やして、自分を安心させて、保てるように。
自分は大丈夫だと、思えるように。
でも、現実というのはもっと複雑で、そして感情というのは、自分の意志を持った生き物のようで。
それらは今ここでわきあがり、声をあげ、まっすぐに生きようとします。
そんな、感情や感覚という名のひとつの命と、共にあってみてください。
10分でも、5分でもいい。
悲しんで泣いている人に
困惑して怒っている人に
初めてのことに不安がっている人に
寄り添うように。
殺してしまわないで。
その命は生きて、どこへ向かっていこうとしているから。
わたしたち、生きているんだから。
わたしの話になりますが、義母を看取って一週間と少しが経ちました。
乳がんから転移した、肺がん。
仕事もそっちのけで、家族全員で療養に取り組み続けましたが、結果的に、病はわたしたちを待ってはくれないことを知りました。
一人の人の命が終わっていく様を、70数年という時を生きた女性が息を引き取っていく現場を、生まれて初めて目の当たりにしました。
快方に向かっているつもりだった私たち。
こんなにも唐突に終わりが来るとは思ってもいなかった。
ほんの数日で容体は悪化し、あれよあれよという間に終わりを迎え、来ると思い込んでいた明日は来なくなった。
たくさんの「いつか」が、たくさんの約束が、行き場を失くしました。
とはいえ義母が息を引き取った数十分後には、泣いてなどいられない怒涛の手続きの連続。
なんの準備もできていないままだったので、現実的にやるべきことは山積みで。
でも、それから延々と「TO DO」に忙殺されることも選べたけれど
わたしたちは、そういったことを分担してこなしつつ
涙を流れるままにすること、ごちゃまぜになった思い出と後悔を、出てくるままに語り合うこと、やり場のない思いをぶつけ合うこと
そして、悲しみと共にあることを選択しました。
嫁の立場であるわたしも
2年という短い期間でも、共に暮らした人がこの世界からいなくなってしまった喪失感と
かけがえのない人を失った人(夫と夫の家族)の悲しみに寄り添うことの痛みに
言葉にはできない感情を感じ、そこに戸惑いながらも、そんな感情や感覚たちともひとつになれるまで、ただ待ちました。
そうして感じ続けてきたことはここにはとても書ききれないですが、Instagramにはぽつりぽつりと投稿しています。
必要な方に、届きますように。
https://www.instagram.com/mikikoumeda/
わたしたちは、この社会は、今ここの思いを殺すことに慣れすぎてしまったけれど
わたしはいつも願っています。
だれかの涙が
安心して流れられますように
だれかの怒りが
思いきり呼吸できますように
だれかの悲しみが
その人の中で居場所を見つけられますように
そしてできれば、あなたが美味しいごはんを食べて、たくさん眠れますように。
大切な自分に、大切な人に、時間をかけてあげることを許して。
またゆっくりと、眠れるようになるまで。
世界から愛されていることに、また気づけるようになるまで。
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