【07】愛しい愛しい、名前が決まった日。
この宿は最初、名前を決めずに始めた。
名前を決めると、いい意味でも悪い意味でもその名前にふさわしい宿になっていく。
定義されることであり、縛られることでもある。
だから私たちは、最初名前を決めずに始めた。
「もっと島や福岡、九州のことを知って、お互いの価値観をぶつけあって、その時に名前を決めよう。」
だからこそ、プロジェクト開始から1ヶ月後に名前が決まったときは、ものすごく嬉しかった。
今でも覚えている、カフェでいろんな案を出し合ってもなかなかしっくりとこなくて。
今日は辞めよう!と帰りにみんなでタクシーに乗ったとき。
「ねぇねぇ、音がよくない?」
「いいね!いいね!
うーん、、、ザバン、、は?」
「波の音!?え、それ最高!!!」
そう、それは、初めて4人で島に泊まった時にみんなで聞いた音だったね。
メンバーのカイトの投稿から抜粋
ZABaNという名前は、波打ち際の音。僕が小さい頃に母親が僕を海におんぶをして入ってくれて、波がくるたび「ざばーん」と言って喜ばせてくれた記憶からネーミングしました。ロゴは頭文字のZが重なって波のカタチになるようにしています。これは波がまた次の波になるように、ZABaNが志賀島や、福岡・九州からいろんなインスピレーションをうけて、インスピレーションし返せたら素敵だなと思いデザインしました。
わたしはこの名前を、宝物のように思っている。
海は、わたしたちが最も大切にすべてもののひとつで、海が見えるZABaNにとってこれ以上もこれ以外も考えられない、最高の名前だから。
▼ホテルオープン戦記、全記事はこちら▼
https://note.mu/mikisakai/m/meb47cc595bf2
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