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旦那が残したメモ。それ、愛だよ。

朝起きると、すでに仕事に出た旦那が残したメモがあった。

そのメモは、わたしの耳の薬といっしょに置かれてあったんだけど、

実はこの薬の件で、旦那とは昨日、少しけんかモードになっていた。

(といっても大げさなことではなく、薬を使っても悪化してしまって新しい薬をもらったのだけど、それに対してわたしが「もう薬いや!!!!」と不機嫌になって落ち込んでいて、旦那に八つ当たりをしていただけ。)

朝になってもほとんど喋らず、ピリピリモードだったのだけど、

そんな中で、オーストラリア人の旦那が、

日本語を調べて書き写してくれたメモ。

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これを見て、

「ああ、愛だ」と思った。


***

旦那と夫婦になって、5年の時をいっしょに過ごしていると、

「ドキドキ」、でも「キュン」、でもなくて、

「ああ、愛だ。こういうの、きっと”愛”と呼ぶんだよ…」

と思うようなことがあって、

今回も、そうだった。

見た瞬間、文字から伝わってくるのは、

紛れもない「愛」で、

オーストラリア人で、

日本語がそこまで上手じゃない旦那が、

いつもより早めの時間に起きて、

仕事に行く前に、早めに支度を済ませて、

メモ用紙を探して、

メモを切りとって、

薬の使用方法を調べて、

Google翻訳を開いて、

一つ一つ文字を調べながら、

漢字を間違えないように書き写して、

その紙で薬を包む様子が、

簡単に想像できてしまって、

泣きそうになった。


わたしは、旦那には

「薬は使わずにしばらく何をしないでおきたい!!(意地)」

と言っていたから、

その薬を手に取らないリスクもあったのに、

それでもメモを残してくれたこと、

わたしは別に英語を読んで理解できるのに、

それでも日本語に訳して書いてくれたこと、

そのことには全く触れず、

ただ「行ってくるね」とだけ言って

家を出ていったこと、

どれも全部が、すごく旦那らしくて、

5年間見てきた「旦那の優しさ」そのものだった。


「ごめんね」、とか、

「好きだよ」、とか、

「早く元気になろうね」とか、

そういう言葉じゃなくて、

ただただ、

わたしが、正しく、迷わず、

薬を服用できるように書かれたメモだったからこそ、

旦那の愛がすごく伝わってきた。


夫婦として日常を過ごしていると、

こんいうふとしたところで、

「愛されている」と感じることがあって、

その日常が爆発的に愛おしいと感じるよ…!






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