カルロス・ゴーン✕堀江貴文のYouTube対談をわかりやすくまとめてみた
2020年3月10日、レバノンへ「逃亡」した元日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏と、元ライブドアCEOの堀江貴文氏ののコラボ対談動画が、ホリエモンYouTubeチャンネルにて公開されました。
日本の法務副大臣でさえも拒否されたレバノンでの面会を、堀江貴文氏がユーチューブコラボという形で対談を実現させました。公に発言してこなかったゴーン氏が、日本人に向けてあの事件の真実を語っています。
今回のnoteでは、この30分以上にわたる対談トーク(すべて英語)の動画を、簡単にまとめました。動画中に出てくる難解なことばは、わかりやすく説明しています。
また、私個人としての意見は極力排除しておりますので、動画の内容に沿ったものになっています。私自身も「どちら側」の人間でもない中立の立場から発信し、偏った思考や主張もありませんので安心してください。
この解説動画&noteを見るべき人
☑日本で暮らしている全ての人
自分には関係のない話だと思っていませんか?
これは日本で生活する限り守らなくてはいけない法律(ルール)に関するトークであり、普段アルバイトをしているだけの学生も、入社一年目のサラリーマンにも、主婦さんでさえも、大いに関係している内容です。
この解説動画&noteを見る必要がない人
☑日本に住む予定がない人
☑成功願望をもたない人
☑自分の身に起こる、あらゆる不条理や理不尽を受け入れられる人
☑住んでいる国のルールを知りたくない人
この対談を否定するコメントもいくつか見受けられますが、彼らは「成功者に嫉妬し、批判することで、自身の無能さを正当化」したいだけなのです。自分が幸せになるのではなく、あらゆることに文句を言い続け、他人を不幸にすることで社会的欲求を満たしています。アンチは何事にもネガティブなので無視してOK。
日本人の大衆は、基本的に「金持ち(成功している人)に敵意を向ける」ことをこの際覚えておくといいかもしれません。
それでは、堀江氏とゴーン氏のプロフィールと逮捕を軽く触れてから、本題である刑事司法制度の問題についてお話していきます。
堀江貴文のプロフィール
この対談動画では、堀江氏はインタビューをする側です。
逮捕されたときの話や、逮捕理由と彼の主張が話されている場面があります。
堀江貴文をよく知らない方は、逮捕歴だけでも先に知っておくと、読み進めたときの理解が早くなるかと思いますので飛ばさずに読んでもらいたいです。難しそうな単語には注釈をつけ、できるだけわかりやすく書いておきます。
1996年:東京大学文学部
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2004年:ライブドアを買収し、CEOになる
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2005年:ライブドアでニッポン放送の株を40%取得するも買収失敗
2005年:宇宙旅行ビジネスを発表。
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2006年:逮捕
ホリエモンが逮捕されたおはなし
約15年前:証券取引法違反で逮捕される
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刑事司法制度について調べる
「公正」ってなんだろう?と考えはじめる
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約3年前:司法制度改革を「国民にとって危険な改革」と捉え、議会に出向いて証言を行う
※ 司法制度改革・・・検察官の権限をさらに拡大すること
カルロス・ゴーンのプロフィール
1978年:フランスにある学校を卒業後、フランスのミシュランに就職
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1985年:30歳の若さで南米ミシュランの最高執行責任者になる
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35歳で北米ミシュランの最高執行責任者になり、ここでも成功を収める
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1999年:経営・財政危機に陥っていた日産の最高執行責任者になる
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短期間でズタボロの日産を立て直す
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2018年:逮捕され、日産・三菱の会長職を解任される
カルロス・ゴーンが逮捕されたおはなし
日本だけでなく、世界中から注目を浴びたカルロス・ゴーン氏の繰り返される逮捕劇。「でっち上げられた冤罪」とゴーン氏は主張しています。一体なぜ逮捕され、世界中でトップニュースになったのか。
金融証券取引法違反で逮捕・再逮捕
※金融証券取引法の有価証券報告書虚偽記載とは・・・会社が毎年作らなくてはいけない報告書で、自分への報酬を正しく書いていない罪
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何回もの勾留
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会社法違反で逮捕・再逮捕
※会社法の特別背任とは・・・[会社法960条]会社の権限を持っている人間が、自身の行動により会社に損害を与えてしまった罪
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日産の役員による人格攻撃
海外視察で多忙なゴーン氏を「独裁者」として批判
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楽器ケースに入ってレバノンへ逃亡
動画29:48〜
ゴーン氏の逮捕は、日産役員と検察が協力し、秘密計画を立ててシナリオ通りに進められたでっち上げだと述べています。
では、ここから動画の主題となっている「日本の刑事司法制度」を紹介していきます。対談動画では、10:10から&21:50からで彼らの見解が話されているので参考までにどうぞ。
日本の司法制度の現状と問題
日本の司法制度(法律)の問題点、それは「検察組織のパワーが強すぎる」こと。検察が過剰に力を持っていると何がまずいのか?現在の司法での実例が挙げられています。
現状① 裁判では99.4%、検察が勝つ
裁判では、裁判官がトップであることが通常ですよね。しかし、日本では裁判官が検察の圧や脅しに屈し、検察>裁判官の力関係になってしまっています。そのため、無罪の被告さえも有罪とされ、検察が99.4%勝ててしまうのです。検察側は、「公正」ではなく「勝利し昇進・昇給すること」を追い求めているので、無罪の人が有罪になってしまうのです(冤罪)。
これは何を意味するのか。検察に目をつけられて裁判になった場合、何もしていなくても99%裁判に負けて刑務所行きになってしまいます。「法治国家」である日本の司法制度がヤバすぎることが分かりますよね。権力を持っている人間の気に入らない奴は排除できる、法律という名の理不尽ルールが認められてしまっているのです。
現状② 証言なんて聞こえない
検察は、証拠なんて必要としていません。いくらでも「作る」ことができるからです。
被告の無罪を知っている人間も、検察に目をつけられることに怯え、無罪を証言することを恐れるのです。真実をいえば、家族や周りに危害が加わる可能性も十分にありますから。
現状③ 人質司法
「仲間を売れば、お前は見逃してやるぞ」という脅しが法的に認められてしまっている人質司法。カルロス・ゴーン氏もこれにより逮捕されました。
嫉妬や交渉決裂によって簡単にハメられてしまいます。もともと隙の多い日本の法律では、「してはいけない」と定められていないことさえも、解釈の角度を変えて有罪にできてしまうのです。
また、「罪を認める」と言わない限り、永遠に勾留されてしまいます。
一度釈放されても、同じ罪でまた逮捕ができることも拘束無限ループの原因です。
「はい、やりました」と言うまでは解放されず、自由を与えずに精神を狂わせて、自白させるやり方です。この誘導尋問で、無罪の人間が耐えきれずにやっていない罪をやったと言ってしまったり、苦痛のあまり自殺したりしています。
さらに、取り調べに弁護士が立ち会うことも認められません。第三者の目がないところで、先程の誘導尋問をするためですね... 一体なんのための法律なのかと思ってしまいますよね。
弁護士団も、この非人道的な捜査を「違法」と主張しています。
日本屈指と呼ばれる弘中弁護士でさえも、ゴーン氏に「この人質司法は違法だけれど、君は公正な裁判を受けられない可能性が高い」と漏らしてしまうほどです。動画の21:00〜、ゴーン氏が痛いくらいに経験したリアルを話しているので、ここだけでも見て下さい。
ここまで読んで、こう思った方も多いことでしょう。
「なんで政府はそんな制度を変えないの?安倍ちゃんは何してるの?」
検察は、国をも人質に取っているため、政府ですらも変えることができないのです。もし政府や政治家が変えようとすれば、何らかの理由を作り、逮捕することでしょう。動画の28:42〜でゴーン氏と堀江氏がこう発言しています。
経営者として「リーダーシップ改革」の重要性
動画15:00〜
日産の人々が「すべてはゴーンの責任に」と言っていることに対するゴーン氏の考え:彼らは「17年間」の義理を忘れている。経営破綻しかけていた日産を経営し、業績を倍にし、自動車業界最前線のリーダー企業に導いたのは私だ。他の日産経営者たちはそれができていなかった、と。
それに対し、ホリエモンは「いいえ、日産の株価が暴落したのはあなたのせいです」と反論。
これを聞いたゴーン氏は「いやいや、リーダーシップは重要だ。リーダーはリーダーシップを取ることによって変化を生み出すからね。」と再反論。
そして、「ここで問題なのは、日産の株価暴落の代償を誰が払うか」だと続けています。より法的な話が聞けるかと思いきや、この後は会話が飛ばされ、日本の司法制度のトークに戻っています。
ゴーン氏の企業再建を果たしたリーダーシップ論に興味がある方は、以下の本がおすすめです。
終わりに
日本人の同僚に嫉妬で裏切られ、日本の法律で社会的地位も職も失ったカルロス・ゴーン氏。動画のおわりに、「日本で逮捕されたからといって、日本が嫌いにはならない。多くの日本人は歓迎してくれたし、今も日産車を使っている」と言っています。
これ以上の冤罪被害者を増やさないために、ルール(法律)を変え、真実を伝える必要があると対談を締めています。
ゴーン氏を排除しようとした日産役員たちは目先の利益(自分より金と地位のある人間を追い出すこと)を追い求め、結果的に現在日産は50%以上の金をも失っています。
日本国としても、処遇と告発の不均衡な言いがかりにより、これから海外から優秀な経営者を招聘することは難しくなり、日本経済に大きなマイナス打撃を受けるでしょう。海外の優秀な経営者は、「なぜ、働いてほしいと要請され、その企業を成功させたら国に無理やり、その功績を潰されるような極東へ行く必要があるのか?」と二度考えるでしょう。
私達国民が「無知からの脱却」を試み、「現状を知った上で行動する」必要が明白になりましたね。
これからのnoteでは、カルロス・ゴーン氏と堀江貴文氏の対談から分かる日本人の特徴や、英語力、異文化コミュニケーション、法治国家、権限の罠、三権分立不成立の現状、SNSの台東などいろいろな角度から考えていきたいと思っています。
また、私のブログでは、英語力を上げる学習法・就職や昇進で有利になるTOEIC高得点取得のためのテクニックや勉強法など、日々の生活を豊かにするためにするべきことを実体験を元に紹介しています。
よかったら覗きにきてください。
まだ先月ブログを作ったばかりなので、今後ブログやミケのSNSアカウントが伸びていく中で「ミケだろ?ゴーンと堀江さんの対談レビューの頃からブログ読んでたし!」とマウント取れます(?)。
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