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ミッションは、[人の成長を応援する]心理学の理論やハッピーになるコツを紹介していきます…

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ミッションは、[人の成長を応援する]心理学の理論やハッピーになるコツを紹介していきます。教職経験35年.臨床心理士

最近の記事

デジタル社会と自閉症(ASD)

近年自閉症の患者数が増えているように感じている。アメリカの児童精神科医であるレオ・カナーやオーストラリアのハンス・アスペルガーが独自に見出した症例を報告したのは1940年代。現在は、その他の発達障害の認知度もあがり、必然的に、専門医を受信する頻度も増えることになり、自閉症と診断されるケースも同様に増えたからという理屈はわかる。 デジタル社会は、コミュニケーションをとることに困難を持つという自閉症の特性が、あからさまに不利に働く時代なのでは。 世の中に自分一人なら自閉症の特

    • 習慣を継続するには

      良い習慣が身につけば健康や仕事に関して優位になることはわかっていてもなかなか習慣づけることはむずかしい。 わたしはサイクリングが好きで、健康のため自転車で片道17キロの自転車通勤を4月から試みたが時間とともに面白みがなくなってくる。有酸素運動は心地いいし何より体重減少にもつながることは百も承知なのだが・・・ 「変化は人生のスパイス」ということわざがある。同じことを繰り返すのではなく、習慣に変化を持つことができればと考えた。電動自転車とマウンテンバイクがあるので、毎日気が向い

      • プランドハップンスタンス理論

        人生は「運」しだい。多くの書物で、自分の実力以上に「運」が成功のカギを握っているとある。運がよくなるように「夏越しの祓」にいってみた。 運についてこんな理論がある。 スタンフォード大学の元教授で心理学者のジョン・クランボルツが唱えた理論で、彼は、ビジネス界、スポーツ界、芸術の世界などで、大成功を収めた人々に会い、その人の「人生の転機」となった出来事について計画的に努力した結果であるか?たまたま偶然の出会いや出来事によるものか?聞き取りを行った。結果は、人生で大成功を収めてい

        • ポジティブシンキングの意味を疑え

          逆境の時、苦しい時に不安がよぎり、苦しい表情になることや不安になることは自然なことなのに、無理に明るくふるまうことはどうなんだろう。「ポジティブ」は、日本語訳では「楽観的思考」や「良いように考える傾向」などがある。そういった楽観的思考も時には、役立つことがあるけれど、どうもそればっかりじゃ無理がある。もともと、ポジティブ(positive)の語源はラテン語の「今いる場所に自信を持って立てること」「自然でいられること」からきていたのだ。 自分らしく自然でいられる状態。リラック

        デジタル社会と自閉症(ASD)

          元気をもらえる歌

          どんな民族でも、言語、歌、踊りを持っている。人が人と生きていくために必要なもの。 偶然耳にした曲で元気をもらえた。そんな歌を紹介します。 ケツメイシ 「ライフイズビューティフル」 君が流した涙がいつか花を咲かせて 君の目の前に広がるはずだから 君が乗り越えた壁はいつか君を守る盾となって きみのそばでいつも支えるだろう 顔で笑って心では泣いて 「楽しく生きる」どころではないって? しんぱすんじゃねぇ今はちょっと運がねぇだけ だからみな同じもう少し踏ん張れ 君が倒れりゃ肩を

          元気をもらえる歌

          こころは晴れたり曇ったり

          朝起きた時、何かやる気の出ない自分に気付き、昨日までは、やる気にあふれていたのにどうしたのかな?と思うことはだれしも経験があるでしょう。人は自分のことは自分が一番わかっている。行動も思考もコントロールできるものと考えがちで、何か昨日あったかなと思いだそうとするけれど、さっぱり原因がわからない。 河合隼雄先生の「こころの天気図」という本のなかに こころを天気にたとえて言うと、どうも僕らには、すきま風もなく暴風雨もおらない状態が、「理想」としてある。そして、そういうことが可能だ

          こころは晴れたり曇ったり

          因果関係的思考から自由になるために

          ある小学生の男子が学校に行かなくなる。一般的にこれは困ったことだから、何とかしようと思う。そうなると普通、その不登校の「原因」を探し出そうとする。子どもから「原因」を聞き出そうとする人もある。このようなときに本人は、本当はなぜか自分でもはっきりとわからないのだが、何か原因を言わなくてはと思うので、「先生が怖い」とかなどという。実際、このようなときの本人の心の中は、自白さえすれば自由にしてやると刑事に言われて、偽の自白をするような感じではないだろうか。ところで、「原因」がわかれ

          因果関係的思考から自由になるために

          教師の役割と覚悟

          今年の3月末まで教師をしていました。この3年間は、新型コロナウイルス感染症の影響をうけて、オンラインでの授業の実施やらで、教師の仕事がまたさらに増えました。学校に集まれないのでしかたがない。みんなの顔を見たいけど、知識を伝えるのならオンラインでもできる。そしたら教師の役割は何なのか?人が育つとは何なのか? これから先いくら技術が進んでも、教師は、人間的な温かさを一切見せずにだだ何かを語るだけのロボットのような存在であってはいけない。そんな教師もいるのだけれど、ただ知識を教え

          教師の役割と覚悟

          仏教の教えとアドラー心理学

          アドラー心理学のひとつに「共同体感覚」というものがある。共同体への所属感、共感、信頼感、貢献感を総称したもので、自分の居場所がなく、自分のことしか考えず、周囲の人を信頼せず、他者の役に立とうと考えない人は精神的に不健康な可能性が高い。言っている意味は理解できるけど、以前から「共同体感覚」という言葉がぼんやりとしていて腑に落ちなかった。 とりわけわかりやすい言葉で、子どもでも理解できるように説明できないものかと考えてみた。 ダライ・ラマが複雑な仏教の教えを二つの言葉でまとめ

          仏教の教えとアドラー心理学

          ダライ・ラマの言葉

          ダライ・ラマは「智慧の大海」をあらわすといわれ、存命する最も賢明な人は誰か?の問いに常に選ばれる人物でもあります。1935/7/6に誕生し数奇な人生を歩まれています。今年87歳(セブン・イヤーズ・イン・チベット映画など参考にしてください)彼が語った言葉があります。 住む家は大きくなっているのに、家族は減っている           便利になっているのに、時間に追われている                 学位は増えているのに、分別は失われている               

          ダライ・ラマの言葉

          バズ・ライトイヤーで思うこと

          ニュースでバズ・ライトイヤーの映画が中東、アジアのいくつかの国で上映禁止になっている。どうやら女性同士がかるいキスを交わすシーンが原因らしい。LGBTに理解を求めていくこの時代に、まだそんなことあるんだな。 同性愛を禁止している国々では、あまりに当たり前で、それを疑う余地がなく、ほかの選択肢を考えたり、根拠を疑う必要はないと判断してしまう。「かけていることすら気づかないメガネ」と最初はそう思った。 まてよ、自分の身近な人々に置き換えて想像してみたらどうだろう。職場で若い男

          バズ・ライトイヤーで思うこと

          落語の視点とマインドフルネス

          世界のエリートがやっている「マインドフルネス」って聞いたことある?こここ数年、マインドフルネスについて脳科学的な研究が進み、瞑想することで脳の器質的な構造そのものが変化していくことが分かってもきた。けれど、やるとなると、「呼吸へ集中」「雑念は出てきてもそのままでいい」とか、アップルウォッチに入っているアプリでやってみてるけれどいまひとつ、さらにマインドフルネスの手引書を読んでみてもわからない。 モヤモヤしている中でふと気づいたことがある。 落語のなかに「首提灯」というはなし

          落語の視点とマインドフルネス

          引き出す力

          3年前から野菜さんを育てている。ちょうど新型コロナ感染症が広がり全国で臨時休校になったころから始めた。春が来たら小さな種を植えて水をやり元気に育つのを願う。「畑の野菜は人の足音を聞いて育つ」野菜作りの達人の言葉は的を得ている。なんだか子育てに似ているな。環境を整えてやり、じっと芽が出るのを待つ。野菜に秘めれれた自分で伸びていく力を引き出してやることしかできない。だから教育(education)はeducate引き出すという言葉を当てはめたんだ。持っている力に気付かなかったり、

          引き出す力

          直観を疑え!

          人は答えるのが難しい質問を突き付けられると、無意識のうちにそれを簡単な質問に書き換え、簡単な質問の答えを、元の難しい答えだと思い込んでしまう。ハロー効果は、なにか一点優れたところがあると後光がさすように見えて、ほかのことにも優れていると思ってしまう。これらは認知バイアスの一種である。もちろんそれに振り回されないように、管理職になると部下の評価研修でハロー効果の対処法を学ぶものですが、それでも人は「直観的に正しいと感じること」を選びたがる。そのほうが気持ちいいから。無意識にエビ

          直観を疑え!

          今年もホタルみました

          毎年6月中旬ころになると、大阪北部の山間にホタルを見に行く場所がある。今年は大雨や台風がなかったからか、ホタルは約20匹くらいあつまって草むらに隠れて光っていて、そのかたまりがいくつもあった。畦道で、カエルの合唱を聞きながら、30年前、知人に教えてもらって初めてここに来たときのことを思い出していた。今見ているホタルは、そこから数えて何世代目のホタルたちだろう?チャールズ・ダーウィンが「強いもの、賢いものが生き残っていくのではなく、運と環境に適応できたものが生き残っていく」と提

          今年もホタルみました

          木を見て森を見ず

          人の行動が気になったりする時に、薄眼で見るようにしては? 先だって家のテレビが突然壊れて映らなくなった。「鎌倉殿の13人」が見れないよ。涙目の妻に「電気屋さんに行こう」と電気屋さんへ。どうせ見るならきれいに見える4Kテレビだ!配送されてくるのを心待ちに・・ やってきました。前のテレビより画面が少しだけ大型になり迫力満点。「まてよ、なんだかぼやけてない?」妻に聞くと「とてもきれいに映っているよ」原因はすぐわかった。自分の視力が悪いのに眼鏡をかけないで過ごしていたため鮮明な画像を

          木を見て森を見ず