こころは晴れたり曇ったり

朝起きた時、何かやる気の出ない自分に気付き、昨日までは、やる気にあふれていたのにどうしたのかな?と思うことはだれしも経験があるでしょう。人は自分のことは自分が一番わかっている。行動も思考もコントロールできるものと考えがちで、何か昨日あったかなと思いだそうとするけれど、さっぱり原因がわからない。

河合隼雄先生の「こころの天気図」という本のなかに
こころを天気にたとえて言うと、どうも僕らには、すきま風もなく暴風雨もおらない状態が、「理想」としてある。そして、そういうことが可能だと思っている。でも、暴風雨など、全部込みで、天気が成立しているわけで。
 太陽が照っている時を、「良い天気」と言って、良い天気が多いほど良い、と思い込んでいるのだけれど日照りばかり続いたら「良い」とはいえないでしょう。でも、それほど僕らのイメージは固定されている。
こころの天気も、人はみな雨の降らないことを願っているでしょうね。どこかに、「良い天気」ばかりを生きている人がいると、みんな錯覚している。そして、その人に比べると自分は残念だと思っているわけだけど、そんな人はいないんですね。

「雨の日にどう生きるか、暴風雨の時どう生きるか」雨の日は傘をさすように、風の日はおとなしくして、そうやって自分で対応することが当たり前なのです。
こころも天気も変化するものとして自分がそれに合わせることを考えよう。

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