デジタル社会と自閉症(ASD)

近年自閉症の患者数が増えているように感じている。アメリカの児童精神科医であるレオ・カナーやオーストラリアのハンス・アスペルガーが独自に見出した症例を報告したのは1940年代。現在は、その他の発達障害の認知度もあがり、必然的に、専門医を受信する頻度も増えることになり、自閉症と診断されるケースも同様に増えたからという理屈はわかる。

デジタル社会は、コミュニケーションをとることに困難を持つという自閉症の特性が、あからさまに不利に働く時代なのでは。

世の中に自分一人なら自閉症の特性をもっていても困らない。
昔は、職人気質の職人がコミュニケーションをうまくてれなくても、よい仕事をすればよかった。

SNSの利用には、コミュニケーション力が不可欠。「いいね」が欲しい、その承認欲求を満たすために費やす努力。Twitter、Instagramで異なる価値観にその都度あわせる。自分の断片化が起こる。アイデンティティの彷徨が起こる。

微妙なコミュニケーション力がデジタル社会に生きるために必要となっている。

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