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エルワンさんdeスカイランニング

スカイランニングをご存知でしょうか。山岳マラソンの一種で、獲得標高が大好物な人の「もっと登りと下りを」求めるトレールラン的激坂好き好きドM人間のカテゴリーです。実は自転車ではクライマーの私もドMです。

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スカイランニングで何?

パルコール嬬恋スキー場で行われた嬬恋スカイランに、山岳超級マラソンのエルワンさんに誘われた「世界のサノアツ」さんが出場すると言うので、二人の応援方々、怖いもの見たさで行ってきました。

嬬恋スカイラン1

日本スカイラニング協会が突き抜けた人の、交流戦と10月の日本選手権への「体慣らし」でやるレースだそうで、もうそのコースプロフィールを見るだけでお腹いっぱいです。

嬬恋スカイラン2

もちろんお二人は3往復のロングを選択。獲得標高1860m。

50人限定のレース

この嬬恋スカイランはシリーズ戦になっていて、全5戦で8月8~10日にファイナル的なレースが行われます。全5戦の各戦は店員50名という小規模ながら、安全・安心のレギュレーションはもちろんのこと、今回来てみて「3密」を考慮した運営は見事でした。

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基本的に突き抜けた人達が出るレースなので、皆様お知り合いのご様子で、そのうえ50人という参加人数なので、レースは実に和気あいあい。非常にアットホームで観る方も楽しめます。スタッフと会話しながら初めてでもこの「異常」なレースを十分に楽しめます。

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レースを分析する

単なる物見遊山じゃない所が私のブログのいいところ。山岳長距離耐久マラソンのエルワンさんと、ウルトラマラソンや富士登山レースは走っている「世界のサノアツ」さんの走りを比較してみましょう。

お二人のSTRAVAのデータで比較します。データは嘘をつきません。

嬬恋スカイラン3

嬬恋スカイラン4

上のグラフを見て一目瞭然。下りの走り方が全く違います。エルワンさんは3時間切りが目標タイムでしたが、予想「想定内」の数分違いでレースを終えています。ラジオで対談した時の「フルマラソンは想定内、160キロのウルトラ山岳マラソンは想定外」と語っていましたから、このレースはエルワンさんにとっては「練習」のようです。

エルワンさんのピッチが、上りも下りも一定なのには驚愕します。「世界のサノアツ」さんはグラフではピッチが上がると書いていますが、平均ピッチを較べるとエルワンさんの方が17回多いので、「世界のサノアツ」さんは下りのピッチは良いが「上りのピッチが落ちている」という表現の方が正しいかもしれません。

となると、「世界のサノアツ」さんの次なるテーマは「上りのピッチを上げる」になりますね。データーでレースを振り返ると実に分かり易いです。

3往復のレース結果は、エルワンさんが3時間1分23秒、「世界のサノアツ」さんは3時間25分44秒。その差は24分ですから、1往復で8分の違いです。ピッチを平準化して上げることでエルワンさんに近付くことが出来そうです。

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始めて参戦する「世界のサノアツ」さんに経験者のエルワンさんは「下りで飛ばすと登れなくなる」とアドバイスしたと聞きました。スタート地点に戻ってきて補給して登り返すのですが、下りで脚を使ってしまうと登り返しが厳しくなるのだそうです。その通りの事を「世界のサノアツ」さんはレース後に語っていました。

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万歳したくなる気持ち、分かりますね。

今朝も荒川を「世界のサノアツ」さんと走りながらレースレビューを聴いて、その過酷さと魅力が伺い知れました。クライマーの心がうずきます。一往復のカテならエントリーしてもイイかなと思いました。

詳しいお二人の詳しいレースデータは、こちらです。

エルワンさんのSTRAVA 「世界のサノアツ」さんのSTRAVA


エルワンさんのラジオも併せてお楽しみください

ラジオ:第1回 フランス人山岳ウルトラマラソンのエルワンさん
ラジオ:第2回 フランス人山岳ウルトラマラソンのエルワンさん
ラジオ:第3回 フランス人山岳ウルトラマラソンのエルワンさん

ラジオ_エルワンさん

後半は「世界のサノアツ」さんが訊くコアなランナーのお話

ラジオ:第4回 「おしえてエルワンさん」①
ラジオ:第5回 「おしえてエルワンさん」②
ラジオ:第6回 「おしえてエルワンさん」③
ラジオ:第7回 「おしえてエルワンさん」オフレコの巻

エルワンさんの奥様への手紙:「対談エルワンさん」の編集後記に代えて

サノアツ+エルワン①


付録

三河屋幾朗という生き方
Quoraで回答:閲覧数150万回の三河屋幾朗
ダブルインカムからシングルインカムへ:2012.11.23
ダブルインカムからシングルインカムへ2:2013.12.14
快感:社会の鎧を脱ぐ:2014.2.1
シュフ主夫ばんざい:2013.12.17
妻への感謝:2018.7.23
3時ラー なるもの:2012.11.1
英語は40歳を過ぎてから:2018.3.28
日本縦断16日間:2010.6
Mt.富士ヒルクライム:2008.6
全日本Mt.サイクリング・乗鞍:2008.8
自転車でのトレーニング
自転車へのこだわり

ここまでのストーリー

バイクでランニング出力測定
厚底シューズの威力
トレーニング方針を「更新」
一日二毛作でアウトプット向上
ナンバ走りを実験する
心拍ドリフト、AT心拍数と呼吸数測定
過去の自分のデータを紐解く
体メンテナンスは欠かせない
肉体改造計画のスタート
体幹トレーニング考
達成率0.0054%の意味
日々のボディケア
体幹トレーニング考
ランナー諸君、チャリダーは次元が違うのだ
「還暦サブスリー」への挑戦② トレーニング方針
「還暦サブスリー」への挑戦① 宣言

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