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ブランド紹介ーデンマークのサステナ下着WORON.

機能美なんかも含む、本質的な審美性の中には(あえて言葉にするなら)サステナビリティが必ずある

アートやファッションに博学なわけでは決してないし、自身で何かを創作するというクリエイティビティには決定的に欠いているものの、美しいものがとにかく好き。
美しさと一言に言っても、まず非常に主観的な言葉であるし、普遍的な美しさがあるのかどうかということもあるし(なかろうて)、非常に抽象的ではあるけれど、自分の心がウキウキしたり、心をグッと打たれたり、ガーンと衝撃を受けて呆然としたり、なにか心の中にemotional responseを起こすような魂や思いがこもった作品やデザインのアイテムが身の回りにあるとすごく幸せになります。
そういう人間が、いろんなプロセスを経て(激烈省略。ここら辺は別投稿にゆずります)、あまりよくない頭となけなしの資金で、おらオンラインストアやるだ、となった時に、取引先にとにかく会いに行った一年の中でも、いまだにお付き合いもあるし、私はそれ以来4年くらいランジェリーのスタメンはここのを愛用しているし、というコペンハーゲンのサステナブル・ランジェリーブランドのWORON.について熱く語りたく。

その前に、少しだけセレクトの基準をば

オンラインでの発信全てに目を通し、数ヶ月投稿をストーキング

オンラインストアで日本シッピングしているブランドであれば、個人カスタマーとしてお買い物をする

実際に数ヶ月、消耗品であれば数サイクル商品を使ってみる。ガシガシ洗濯してみる。

違和感なし、商品バッチグー!となったら、コンタクトをして会いたいでげす、とアポをとる。(もちろん、私が何者で、どういうストアコンセプトで、並びのブランドはなにで、という基本はきちんとご説明した上で)

飛ぶ。会う。商談する。ご飯一緒に食べる。場合によってはファミリーディナーにお呼ばれして嬉々として参加する。

この過程の中で、違和感を一切感じないブランドとお取引してます。
オンラインストアのUX、ショッピング後のDMの頻度、梱包の仕方など、ザワッとしないところ。
アポ後に実際に会いに行って、むむむっとなったことは今まで一度もなくて、勝手に旧知の友のような錯覚を覚えるほどにあたたかい人たちばかりで、ものづくりは人となりがものすごおくあらわれると体感しております。

もちろん、いわずもがな、商品のデザイン性や生産背景、素材、ブランディングなどにズキューン!とくるところ、というのを念のため言及しておきます。

やっとWORON.の話

WORON.はAnyaとArinaのWoron姉妹がおふたりで運営するサステナブル・ランジェリーブランド。ふたりともコペンハーゲン生まれ、コペンハーゲン在住の生粋のデニッシュ。

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向かって左がデザイナーのArina、右が営業やオペレーションなどを担うAnya。ふたりとも本当に、本当に気持ちのいい美人姉妹。
Arinaはロンドンで大手メゾンのデザイナーも務めるなど、アパレル業界でしのぎを削り、Anyaはコスメ業界で営業や事業開発としてしのぎを削ったあと、WORON.を設立。
私が会った時で設立3年とかだったと思うので、あと数年で10年、という感じの歴史なのではなかったかと。
ブラジャーなどのランジェリー類って、朝一番に身につけて、夜シャワーをするまでずっと着用するものなのに、帰宅してまずブラジャーとって、はあああああああ〜〜〜〜となるっておかしくない?という2人の疑問?不満?から始まり、そこから探せど探せど、素材が環境負荷が少なくて、生産背景がクリアに説明されていて、かつ、ランジェリーとしてのセクシーさがある、ちゃんとデザインされたランジェリーがなく、じゃあ自分たちでやるか、と立ち上げたブランドだとか。

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モダール生地のランジェリー

今はオーガニック認定をとっているコットンのコレクションも発表しているけど、当時はモダール生地一本でコレクションを展開していたお二人。
これがとにかく気持ちがいいし、コットンよりも水を使わない、環境負荷が少ないなど素晴らしい素材なんだけど、生地にする時にものすごく手がかかる。それでも、サステナブルなブランド、エコフレンドリー、エシカル・ファッション=オーガニック・コットン ってどうなの?と色々調べてモダールに落ち着いたの、と言ってました。
私もオーガニック・コットンに関しては、少し掘らないとそれが本質的にサステナブルなのかどうか怪しいと思っている。
どの認証をとっているか、なんかも含めて、少しリテラシーが必要な素材がコットンで、その消費者の知識があまりないのを日本のメーカーは上手に利用してるなぁと思ってます。
それたー!
anyhow! そういうことを思っていたので、モダールを使ってるっていいなぁって最初にピンときたんでやんす。
オーガニックコットンを使用しているブランドがどうこうと言いたい訳ではないし、思ってもないですよ。
ここら辺は興味のある方はお調べくだせえ。いくらでも出てくると思う。

英語ですけど、↑ わかりやすい。モダールとて、一概に素晴らしい、とは言えないよ、という。
日本語も探せば出てくると思いまするし、エシカルファッションやサステナビリティ系の素材の本もいっぱいでてる。

ランジェリー専門の縫製工場

ヨーロッパ数カ国のランジェリー専門の家族経営の縫製工場でWORON.のアイテムは縫製されています。
ランジェリーを専門としていて、かつモダールで私たちのデザインをきちんとクオリティを保って縫製してくれる工場を探すのが本当に大変、と当時言ってましたなぁ。
縫製工場もレディース、メンズそれぞれ専門が分かれるくらいなので、ランジェリーももちろん専門の方達がいらっしゃるわけで。
そこで、透明性を持って生産過程を外部に開示できるか、などエシカルなサプライチェーンを保持しようとすると、家族経営の小さいところこそ案外そこがトリッキーだったりする。
WORON.の縫製はしっかりしてますよ。
今まで縫製がほどけてきたこととか一度もない。

ここで買えます

長くなったので、前編は一旦ここで切ります。
最近WORONはパッケージが変わって、新パッケージもかわいくなったのでぜひ一度覗きにきてくださいまし。

旧パッケージやパッケージが一部破損してしまったアイテムをアウトレットでお安く出してます。
まずお試しに、という方はこちらをば。

ストアはこちら。


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