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はじめまして、ネガティブです!

読み始めて早々に怪しまれた方もいらっしゃるでしょう。
たしかに自己紹介にしては漠然としていて、あまり褒められたものではありません。こんなに後ろ向きなことを堂々と宣言する人間が現れたら僕もびっくりします。

しかしひとつ言わせてください。僕は怪しい者ではありません。定職につき、家庭を持つ、どこにでもいるアラサーです。

母いわく幼稚園の頃の僕は、お遊戯会で一人だけ列から外れてクルクル回っていたそうです。

小学校にあがるとアリの行列を眺めて朝礼に遅刻する日々。

中学校では腰の骨を痛め、高校では冴えないとっつぁん坊やのようなルックスでいじられキャラに。もちろん運動も勉強もできません。

大学には落ち、現代文と面接だけでなんとか入学できた専門学校は1年目で留年しました。

その後は20代のうちに国家資格を取得して就職。彼女ができて最愛の人になり、結婚しました。結婚式は妻の地元の北海道で。住まいは僕の地元の宮城県仙台市。ずんだと牛タンが美味しい、海も山もある住みやすい街です。可愛い娘が生まれ、あれよあれよと言う間に30歳で家が建ちました。

ここで僕は気づきます。

「あれ、いつのまにか幸せになってない?」

僕はただのネガティブでダメな人間です。なのに気づいたら幸せになっていました。自分でもびっくりしています。

僕が幸せになる要素なんて微塵もなかったはず。でも気づいたら幸せになってるんです。これは夢でしょうか?

ここで僕は一つの仮説を立てました。
「ネガティブでも幸せになれる」

いや、「ネガティブだから幸せになれた」

ある頃を境にネガティブな意識が僕の人生を好転させ始めたのです。これを聞いた皆さんは、こう思うことでしょう。

「それはもうポジティブだよ」

安心してください。僕は今でもちゃんとネガティブです。自分のことが微塵も好きではありませんし、自分のダメさ加減に呆れて物も言えません。今後も未来永劫ポジティブになることはないでしょう。

しかし今は自分を責める意識に囚われておらず、ネガティブであることに何のストレスも感じていません。「今日も僕はネガティブだなあ」といった具合です。

空は青い、鳥は飛んでる、僕はネガティブです。人はそうそう変わりません。

ポジティブを目指して道が開ける人がいる反面、それが叶わず苦しんでいる人もたくさんいると思います。

そんな皆さんにお伝えしたいことがあります。

ネガティブの先に、“ヤスラカミカン”

僕はただのネガティブでダメな人間です。その本質は変わりません。しかし、ネガティブの先には苦しみから開放され「ダメな自分」をありのまま受け止める境地が待っていました。

「あなたはあなたのままで価値がある」などと、ありふれた言葉を口にする気はありません。

人の数だけ、その人にしかわからない苦しみや葛藤があることを、僕自身が誰よりも理解しているからです。

人生の荒波は予期せぬ形で襲いかかってきます。これから起こるすべてのことを予測できない以上、ネガティブな感情はいつ誰に訪れるかわかりません。

そんなとき、ネガティブを心の羅針盤にする方法もあることを知ってほしい。

あなたは、あなたのままで変われます。

楽に生きましょう。

“安らか”に、“未完”で…🍊

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