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ネガティブな感情を抱きしめたとき

ネガティブな感情があふれちゃうときって、ない?

みんなはそれをどう感じ、どう捉え、どう行動してるんだろ?

私は最近その捉え方が大きく変わり、ちょっと生きやすくなったの。

その変化を言葉にしてみまーす!!


上司からの一言

ある日の朝、職場で上司にあいさつをするとこんなことを言われた。

「なんかお子さんのことでいろいろ大変なんでしょ。

 患者さんに迷惑にならない範囲でうまく時間のやりくりをして、休んでもらっていいから。」


ポカン・・・。

ええ、まぁ子どものことで大変なのは事実なんだけど、誰かに伝えたわけでも愚痴ったわけでもなく・・・。

強いて言えば、

「太ったよね?幸せ太り?」

と言われたときに、幸せですって冗談でも言えなくて←ここがまだまだおかたいのねー、私

「長男が学校行かなくって。ストレスですかねー(笑)」

と、(そんなに楽観的な状況じゃないんだけどね)的な空気を醸し出したことくらいか。

だからといって、そこまで深刻ではないけど。


純粋に上司の気遣いか、はたまた遠回しの「仕事、できないんだったらやめたら?」的な発言か、真意が読めなくて困った。

私が相談したならわかるんだけど、いきなり言われるとどう反応していいかわからないじゃないか!


ちょっとモヤモヤ続いた。

夫には

「そういうときはいくら考えても答えは出ないんだから、自分にとって都合の良い方にとっておけばいいんだよ。」

とフォローされた。


こういうときに自分のメンタルのベースが今、どうなっているのかって大きいと思う。

元気なときはこんなに悩まなかったりする。

でもちょっと自信をなくしているときだとテキメンにやられる。

ただでさえパートで働くってなんとなく居場所がない。

周りがみんなパートなら同じ感覚でいられるけれど、メインが正職員の中のパート勤務は居心地が良くない。

パートなんだから気楽に割り切って働こう!って思えたらいいんだけれど、元々フルタイムでガッツリ働くことが楽しくて仕方なかった私は、そのスタンスを心のどこかで欲していて、どうも割り切れないでいる。

しっかりと結果を出して、パートでも必要とされる存在でいたい、と思ってしまう。

そんなこと言ったって、パートの身分でいられるのはあと数年、やがて子どもの教育費と食費に圧迫され、フルタイムで働かざるを得なくなるのは目に見えているじゃないか。


学校に行かない選択をした長男と、学校とのやりとりが欠かせない次男と、発達の遅れが顕著で生活リズムの確立や生活に工夫や時間が必要な三男がいる状態で、フルタイムの仕事は回せない。

余裕がなくなって困るのは私だ。

いつも言い聞かせている。

でもモヤモヤする。


そういう状況での上司の言葉だ。

良かれと思って言ってくれた言葉かもしれない。

でも裏があるのではないか、

本当は必要とされていないのではないか、

大変さがダダ漏れているのか(そんな態度で仕事しているつもりはないけれど)、

いろんな言葉が頭を飛び交う。


ここまで気持ちを整理して言葉にして初めて、

あのとき、素直に

「ありがとうございます」

と無難に受け取るだけじゃなくて、そこに一言

「私、そんなふうに見えましたか?」

とか

「何かやらかしてましたか?」

って聞いておけば、事の真意がはっきりしたかもしれなかったな、と思った。


コミュニケーションって難しい。

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ネガティブが強まったときの反応

人は何かのきっかけでネガティブな考え方や感覚に陥ってしまうことってあると思う。

私は上に書いた上司の一言で結構なダメージがあった。

言葉にすると大したことのないように感じるのだけど、日々の生活で傾いた気持ちの落ち込みがベースにあると、事実以上のダメージを受けてしまうってよくある。


そんなとき、今まで(子育て前)の私だったら


① 何か新しいことにチャレンジする

② 気分転換に出かける

③ 友達とランチして楽しむ

④ 読書に没頭する


のどれかを選択して、気分転換を図ったり、気持ちを上げていた。

ところがどれも子育て中にはなかなか気軽にできないことになってしまった。

今はコロナもあって、余計にできない環境になっていると思う。


それでも夫に協力を得て、実行可能なものもある。

だけどこの場合、ネガティブな気持ちの上にいい感覚をかぶせて気持ちを上げていくようなもの。

年齢とともにそれも体力がいることなのだなぁと感じるようになったし、気持ちをただ持ち上げるだけでは一時的で、ネガティブから目を背けているだけな気がした。

一時的でも気分転換は必要なことだし、即時効果もあるし、大事なことなんだけれど、今の私の現状だと元気になってもすぐに日々の生活にエネルギーを持っていかれてしまう。

そして元気になるためにする行動へのエネルギー不足も感じるし、上がった後に元に戻る反動の方が精神的にキツイな、と思うようになった。

また、ネガティブになると「ネガティブでいることはよくない」ように感じて、「その状況から脱さないといけない」と思っている自分を自覚した。

これはネガティブから目を背けている気がした。

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目指すはポジティブではなくてネガティブを受け入れること

私は外では常に笑顔、元気でパワフルで、目上の人の話はよく聞いてその通りに動こうと努力し、結果を出せたときはそんな自分に酔っていたところがあった。

子育てはそうはいかない。

常に笑顔は無理だし、生活の中で子育てに対する指南は得られないし、情報を得てもその通りにはいかないし、結果なんてすぐには出ないもの。

親の責任は自覚すればするほど重く感じ、責任を果たそうと努力したところで子どもがそのように動くとは限らない、というか動こうとなんかしてくれない。

エネルギーは常に吸い取られ、どこで補給したらいいのかもわからない。

エネルギーの塊だった私も10年も経つと枯渇が常になってしまっていた。


でもそんな状態でネガティブな自分を客観的に見て、ふと感じた。

周りがよく見えてる!!!


私はポジティブに持って行きすぎたり、調子よくいっているときはややテンション高めなことが多い。

そんなときは勢いで物事をこなしているからか物事の繊細な部分に気づきにくいらしい。

ポジティブのときって、動くことはたやすいのだけれど、じっくりと物事を観察するとか人の心に想いをはせるとかには不向きな気がする(人によると思うけど)。

また、ポジティブをベースに動いているときは

「行動するから気づくことがあるし、経験することで力になっていくからどんどん動いたらいいんだ。」

と思っていた。

そう思っているときは行動しない長男にも同じような言葉をかけがちだった。

経験が大事、動くことが大事、と。


でもそんなことはない。

世の中にはポジティブなことがいいような風潮があるけれど、一概には言えないと思った。

ポジティブとネガティブな状態の自分をいろいろと観察していると、それぞれにメリットとデメリットを感じた。

いかに自分の中のニュートラル(中間位置、良くも悪くもない状態)を知り、状況に応じて、あるいは気持ちに応じてポジティブやネガティブを行ったり来たりしたらいいんだ。

もしくはその波を感じながら、抗おうとせずにその波に合わせて生活を楽しめたらいいんだ。

ネガティブは悪いことでもなんでもない。

ネガティブな状態にある、というだけ。

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ネガティブのメリット

ネガティブのいいところは冷静でいられる、物事がよく見える、いつもと違った視点で物事を見られる、余計なことに手を出さないで済む、休もうと思える、自分を労ろうと思える。

ネガティブを抱きしめたら、大切なことはたくさん見えてくる。

ああ、私、今ネガティブ!

休みたいのかな、ちょっと頑張りすぎたかな、もっとよく周りを見ろってことかな、人の言葉にもう少し耳を傾けようかな、そんなサイン!!

ネガティブなときは、そんな自分を丸ごと抱きしめるタイミングだって思えるようになってきた。


ああ、私頑張っているよなぁ。

疲れたかなぁ。

なんかそんな自分へご褒美をあげるか!

家族にちょっとわがまま言ってみようか。

一人の時間を作ってもらおうかな。

たまには自分の休みに好きな本買ってこようか。

ああ、本屋の匂いって落ち着くんだよなぁ。

で、帰りにお気に入りのパン屋さんに行って、焼き立てパンの香りに包まれながら家族にお土産買ってさ!!

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ネガティブを抱きしめると

改めて、上司の言葉に戸惑った自分に声をかけてみる。


なんかさ、厚意なのかもしれないけれど、勝手に必要ないって言われているようにも感じちゃったんだよね。

最終的には子どもを守れるのは母親で、優先すべきは子どもだと思っているけど、働くならキチッとその役割は全うしたい、中途半端なことはやりたくない、そんな気持ちだからフルで働くのはやめたのに、フルで働けない自分をどこかで責めていたのかもしれない。

もっと要領良くやれる人間だったら・・・とか思っていたのかな。

こんな私だから子育ても仕事もうまくできないんだとか。

違うよ、よくやってるんだよ。

両方ともちゃんとしたいと思っているから葛藤するし、うまくいかないとも思うんだ。

ネガティブな状況が続くのは、そんな自分を今一度よく見つめ直してごらんっていうサインかもしれないよ。


学校に行かない選択をした長男、この1年、特にここ半年でググッと大人になったと思わない?

すごくいろんなことを考え、自分なりにどう将来に向かって進んでいくかよく考えているよね。

自分にとって必要なことをしっかりと考え、選択してる。

いい環境だったんだと思わない?

安心して成長できる環境があったんじゃないかな。


次男も行動だけ見るとわからんちんなことばかり。

でも自分なりに考えて行動してる。

困ったときに親に伝えられるようになってきた。

今まではひたすら隠していたじゃない?

親は味方だって言っても、なかなか伝わらなかった。

でも今はポロッと話せるようになっている。

以前のように自虐的な言葉で喚かなくなった。

授業中の離席はまだあるみたいだけれど、家で勉強に取り組める時間が増えた。

焦らなくても積み重なっているものはある。


三男も急に物分かりが良くなってきた。

言葉をぐんぐん吸収しているのがわかる。

そういう時期って来るんだよね、必ず。

じっとその時を待って、変化に気づいて、一緒に成長を楽しめる、それが子育ての醍醐味なんだ。


フルタイムで働いていたときは、最低限の家事と育児、余裕がないと子どもの変化や心の奥の気持ちに気づけなかった。

今は仕事を減らして、そういうことに時間を費やせるようになった。

時間がある分、いろいろやってあげられたらって思っていたけど、ただ見ているだけでいいのかもしれないよ。

見ていると大丈夫って気持ちがどんどん増してくるのがわかる。

子どもはちゃんと自分で歩いているもの。


目の前でゲームをしている長男と次男。

楽しそうなんだけど、何より「過程」を楽しんでいるのがわかる。

ゴールに向かってひた走るんじゃなくて、行くまでの寄り道や余計な動きを楽しんでる。

気持ちの余裕を感じる。

変なことして笑ってる。

平和だと思う。

我が子は大丈夫って思う。


三男はご飯の時間には早いけど、「いちご」(フルーツグラノーラのこと)と要求してきた。

ああ、これはお腹すいたから腹ごしらえして、満腹になったら好きなことするぞっていうこと。

食べたら自分の世界(トミカビル)に浸っている。

この子は自分を満たすのが上手だ。

今の私がうまくできないことを子どもたちは本能でうまくやっている。


いつから私は自分の気持ちが分からなくなっちゃったんだろうな。

ネガティブを抱きしめると見えなくなっていたいろんなことに気づくね。

気づいてジンワリ感じていると、ネガティブを抜けていつの間にかニュートラルな自分に戻ってる。


ネガティブになっても焦らなくていい。

ゆっくり休みながら周りをゆっくり見渡して、感じて気づいてなるほどって思って、そんな自分を抱きしめる時間も大切にしたいな。

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