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「外資系はすぐクビになる」の誤解


私は、全ての方に外資系を勧めるわけではありません。それでも、客観的に見て外資の方が向いているだろうなと見える方が「外資はすぐクビになりそうで怖い」と、外資への転職を決められないでいるのは勿体ないです。

「すぐにクビになる」の意味が、入社して間のなく理由もなく解雇になることを指しているのであれば、きっとアメリカ映画の見過ぎです(苦)個人の業績が悪い状態が続いた場合、PIP(Performance Improvement Plan)という業績改善プログラムに乗ってもらいます。上司と90日後に達成していたいゴールを決めるのです。途中30日、60日でも進捗を確認します。最終的に90日経った時にゴールをクリアできていなければ、しかるべきプロセスを経て辞めていただくことになります。

もちろん外資では、M&Aで該当部門の売却・閉鎖が起こり社員が失職することはあり得ます。売却先にも同じようなプロフィールの社員がいたら、二人は必要ないことになり、買われた側の社員が職を失うことが多いです。その場合も、会社側が社員を蹴り出すようなことは起こらず、お辞めいただくに当たって金銭的な保証はされます。(倒産の場合は、例外です)

英語で、Firing on the spot(即時解雇)と言われる、その日、その場で解雇されるケースも少数ですが存在はするので説明しておきます。一部のIT企業・証券会社では起こり得ます。呼ばれて会議室に入ったら、一式書類が揃っていて、デスクに戻るとネットへの接続が切られているというものです。非常に厳しい例ですが、彼らの年収は非常に高くハイリスク・ハイリターンとも言えるので仕方ないと受け止められています。ほとんどの人材が、同じ年収を求めなければ次の仕事を得ることはできるので、会社を訴えるような時間と費用をロスすることをする人はいません。

外資系が最初から「終身雇用」でないことは、緊張感を生み社員が自分の労働市場での価値を意識することに結びつきます。必ずしも悪いこととは言えないでしょう。現在のように、日本のトップ企業が「もはや終身雇用を維持できない」とはっきり宣言する変動の時代に、自分の価値を考えながらキャリアを築くことは将来の自分を守ることに繋がります。

一度、外資系企業に入社すると、ほとんどの場合は外資系でキャリア・アップ転職をすることになります。例外は、本人が割と柔らかい人柄で日本企業が「変革」を求めている場合、外資にいる人に声がかかることはあり得ます。

外資に勤めている人材は自分の労働市場での価値を意識していないと、次回の転職に困ることになります。そのため仕事の効率・人脈の広げ方・スキルアップの勉強など、意識して努力をしています。人生100年時代の職業人生は長いので、自分の価値をあげることを常に意識しているのは良いことですよね。

外資に対する最大の誤解が溶けたよう祈っています!

* みんなのフォトギャラリーからkrm87bさんの、美しい夕焼けのお写真をお借りしました。暗くなりかかっている中でスクっと立っている灯台が
とっても素敵です。ちょっと過激な内容ですが、ありがとうございました。

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< 右脳の女王からのおまけ >

25年の人事生活で、100人くらいの方にお辞めいただきました。人事として最もネガティブでやりたくないお仕事です。一回だけ、話していたら相手が立ち上がり拳を振り上げたことがあります。「殴られるかも!」と思いました。彼が思いとどまったのは、私が一人ではなかったからでしょう。相手は感情的になりがちなので、部署のマネジャーと人事の二人で話すが鉄則なのです......  


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