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転職エージェントの舞台裏


今朝のグローバル朝活では、リクルートRGFのディレクター邦さんにお話を伺いました。長い間、人事に在籍し会社としても候補者としても、転職エージェントのお世話になりました。重要なのは会社名ではなく、個人だとわかっています。

邦さんによるとジュニアなエージェントが、マネジメント歴のある管理職の人材としてのレベルを「目利き」するのは難しいそうです。社内で目利きの研修をするとのこと。全ての会社がしてるとは思えないので(コンサルによるバラツキがものすごく大きい会社もあるので)、素晴らしいです。

まだ経験が浅かったり利己的なエージェントがやる可能性があるのは、始業のタイミングを少しでも早めようとすることだそう。なぜかというと、コミッションの支払いに連結しているので、7/1に入社する候補者の入社を2週間は早められれば、自分に対するコミッションの支払いも早くなるというわけです。


あとは、現職の給与を盛って会社に伝えてしまう。これもコミッションに関係しています。候補者が高い給与でプレースされればされるほど、%で決まっているコミッションの額も上がるので、つい多めに言ってしまうわけです。

7~8年前まではこれでも大丈夫だったのですが、外資でも源泉徴収票を提出することが求められるようになりました。つまり、大きく現給与を偽ると入社の時にバレてしまいます。エージェントのせいなのか、候補者のせいなのか、信用問題になるので候補者は気をつけないと後で困ります。


また、内定にこぎつけたときに決断を急かすエージェントも、早く自分の話に決めて欲しいコミッション狙いのタイプなので、乗っからないことが重要です。候補者にとってベストなのは、2社以上から内定があって、条件交渉ができることです。よく比較してどこにするのかを決めた方が良いので、急かされても自分のために必要な時間はきちんと取って決めましょう。

迷った時は、項目を書き出して○✖️△をつけて客観的に比べてみましょう。項目とは、「年収」「通勤時間」「テレワーク可能かどうか」「やりがい」「英語を使えるか」「福利厚生」」「部下持ちになれるか」など、それぞれの状況によって変わりますが、頭の中でぐるぐる思考が回っている時に表にすると、一目瞭然だったりもします。


頼りになる転職エージェントの知り合いを、複数持てるといいですね。目の前のオファーと関係なくても、セカンド・オピニオンをもらえるプロがいてくれると心強いです。


最後に、候補者として転職エージェントの目利きは大事という私の経験を。米系IT企業に勤めていた時、私の上司はシリコンバレーにいました。世界共通で即日解雇をすることをめぐり、私は粘り強く本社を説得しようとしていましたが、あるテレコンを境に「本社の言うことを聞かない社員」と思われたなと感じ、脱出することにしました。

間に合いましたが、なんと海の向こうにいる上司に辞意を伝えた時、彼は私が転職活動をしていたことを知っていたのです。転職エージェントから聞いたとのこと。まぁ、後任のサーチを一手に引き受けたかったのでしょうから仕方ないと思いきや、エージェントの名前を聞いた瞬間、私は凍りついてしまいました。

私のことを2回紹介したことにより、コミッションを得て、腕が良いので人事の私がメインのエージェントとして使っていたR.S.氏でした。お金が入ればどうでもいいのですね。私に人を見る目がなかったと思うことにしましたが、相当なショックでした。



日本で長期的に仕事をするつもりがあるかどうかは、大きな分け目なので皆さんもお気をつけください。


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('O'*)  右脳の女王からおまけ  ('O'*)

先日、首都圏地下放水路を観に行きました。関東の川の水が台風の時などに溢れないよう、地下にある大きなタンク5基に水を貯める施設です。見学コースで階段120段と言われ、「上がるの?降りるの?」と夫に聞いたら、「地下の施設だから、まずは降りるんだろうねぇ、降りたら帰るのに上がるんだろうねぇ」と極めて論理的に返されてしまいました。そっか。右脳の女王は今日も行く〜




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