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割り切れない、3.3333....

最近、
「人生とは、何だろうか?」と思う。


私は、他人の人生など、
それほど知らなかった。
インターネットが発達するまでは…。

でも、知ってしまった。

ある人が、一生かけても、
手が届かない世界が、
当たり前のように目の前にある世界があること。

知れば知るほど、抱える複雑な想い。

でも、そんなことは、
気にしないような顔をして、
生きていかなければならないことも。

誰も、あえては語らない。
言葉には、しないものだから。

けれど、何もかも満たされているように
見えていた人々が、


ある日突然、いなくなる。


時に、社会に知られることもなく、
誰の話題になることもなく、
ひっそりと…この世から。


残された謎は、
ある日突然出土した遺跡のような、
考えたところでわからない、
永遠の謎として、残り続ける。


…そんな音が、聴こえる。


美しさを通り越して、
痛みを伴う。


泣くための、音楽?


それでも、生きろと、
背中を押してくれた、音楽。


もう、聴こえない。


ある意味では、そんな、
「痛い」音楽は、少なくなったのだろう。


より速く、より鮮烈に、
より正確に、よりダイナミックに…!

立ち上がれないほど悲しい言葉を、
口にしても、次の瞬間には
ケロッとしていられるのは、


心の強さなのかな?


エネルギーに満ち満ちた音楽が、
街にあふれる…。


それはきっと、
健康的で、良いことなのだろう。


素晴らしい変化、
素晴らしい進化。


だけど…泣けなくなった。
何か、安心出来た森の静けさは、
どこかに行ってしまって、


コンクリートで埋め立てられた
かつて海だった真ん中で、
ただ空を仰ぎ見る。


えんえんと、声にならない声で、
泣きながら…。


さす傘も持たない人々と、
10本傘を買える傘袋を持つ人々が、


混在する世界に、何を思う?


人生とは、何だろうか?


そういうことを
考えはじめると、


私はとても、苦しくなってしまう。


ずっと割り切れない。
延々と続く3の迷路。


見るのも、知るのも、苦しいよ…。

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