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会社と真逆の組織をつくってみた話

いまの会社に大満足の人っていますか?
また、ご自身のつくっている組織が100点満点だという人は?おられればその秘訣をぜひ教えていただきたい!

私が、会社づとめの副業(複業?)として事業を始めた6年前から挑戦したかったことのひとつが「幸せな組織」の追求でした。でも、6年たっても、未だに100点満点の組織はつくれていません(涙)

でも、おそらく着実に学んではいます!そこで今日はこの試行錯誤の結果をみなさんに共有することで、ちょっぴりでもお役に立てればと思います。

会社と真逆の組織をやってみよう!

次男の育休中に、会社の育休仲間など数名と一緒に、赤ちゃん連れの勉強会「子連れMBA」を立ち上げた6年前。どうせやるなら面白いことしたいなーと思っていた矢先に、仲間が持ってきてくれたのがこの本でした。

内容は詳しくは覚えていませんが(笑)、今でも心に残っているのは
組織のヒエラルキー✗ 組織の壁✗ 情報の透明性○ ということでした。

つまり、今の会社組織とは全く逆のことするといいんじゃない?と思い、早速実験を開始しました!

現場で決められる・脱マイパターン組織

この「会社とは正反対のこと」をちょっとかっこいい言葉にしたのがこちら。

脱マイパターン: いつもと反対のことをしよう

そのままです(笑)。これに加えて、

Play first: おもしろいことをしよう

会社で何かを提案する時、理由は「おもしろいから」なんて言うとぶっ飛ばされますよね。そんな「おもしろい」をモチベーションとする組織を実験したかったんです。

そこで、上記のバリュー(行動指針)に加えて決まりごとがひとつ。

月1回の勉強会を実施すれば、意思決定は現役の運営メンバーがする。(ちなみに代表は名前と銀行口座管理ぐらい)

それと活動の方向性だけはあったほうがやりやすいね、ということでつくった

学びとつながりで日本を元気に!!

というノーテンキなビジョンだけでした(笑)そうするとどうなったか!

水を得た魚がたくさん現れた!

毎年20名ほどの運営メンバーが、初対面のメンバーと、どんな内容の勉強会を、どの先生をよんで、どこでやるのか、などなど、全て自分たちで決定できる。なかなかこういう機会は大きな会社ではなかったようです。

「会社ではできない経験ができた!」
「会社では経験できなかったリーダーが経験できた」
「他社や異業種の仲間と活動することで、自分の強みがわかった」などなど・・

などなど、赤ちゃんを抱っこしながら活動した育休中のメンバー、ほぼ100%がすごい自信と、おそらく相当なスキルをアップを実化して復職しました。実際、アンケートによる、参加前後の変化があった人は100%!

想像をこえる活動がでてきた!

月1回勉強会をするけれど、それ以外は自由。そうすると、テレビ取材や、大手上場メーカーとのコラボイベントなど、どんどん出てきました!

それがまたYahoo!ニュースに取り上げられ、それを見た仙台や名古屋など、地方都市からお声がかかり、関西発の活動が複数の地方都市にまで広がりました。

さらに、単なる講義ではなく、企業さんと一緒にクラウドファンディングを経験するPBL(プロジェクトベースドラーニング)をやってみたりと。

意欲に満ち溢れる人たちが自由に動けると面白いことが生まれる!

引き継ぎって大変

引き継ぎ期間がほぼなく(卒業生の助言はありましたが)毎年入れ替わり、経験値ゼロのメンバーで、イベントの企画から広報、実行を引き継ぐ。正直、メンバーは大変だったと思います。

中学や高校の部活でも、3年間、先輩と後輩という関係で一緒に過ごし、徐々に引き継がれているはず。それが1年スパンと入れ替わるなんて、
ベンチャー企業はこんなものかな?と思いますが、大企業出身のメンバーが比較的多かったため、面食らう人も多かったようです。が、これはこれでブレイクスルーの経験になったと信じています(笑)

それはさておき、組織は人を長期に渡って雇用することで、10年、20年、場合によっては30年、40年とノウハウを継承してきています。この積み重ねはやはりすごい! 

時間がたつと書類の山に・・

毎年優秀なメンバーが勢揃いで、手作りだった勉強会が、みるみる間に仕組み化され、洗練されていきました!それを毎年のメンバーが引き継ぐための重要なツールが「文書」。文書というものはすばらしい!のですが、ひとつ困ったことも。

5,6年目になると、Gdriveの中の引継書が膨大に膨れ上がり、新しいメンバーは、その引継書を守ることで精一杯となり、自ら新しいことを考える余白がなくなってしまいました
官僚化・硬直化なんて、大企業の話・・と言っていたのに、大企業の真逆の方法を取り入れたこの組織で数年で起こってしまうなんて・・引き継ぎをなんとかスムーズにしようと、優秀なメンバーがそろったからこそなのですが、ノウハウ継承とイノベーションのバランスは難しいことを実感しました。

そういう意味では、これまではリアル開催にこだわっていた勉強会、全て白紙にしてくれた某感染症は、この膨大な引継書を捨てる良いきっかけになりました。
(でも、これまで用意周到な引継書を残してくれたみんな、本当にありがとう!)

感染症の影響で

2016年の活動当初から、運営自体はフルリモートで行っていた私たちですが、昨年からの感染症拡大で、リアルなイベントができなくなり、月に1回も出会えなくなってしまいました。

これによって、私たちの組織はまた新たな課題に直面しつつ(長くなるので別の機会に)、同時に、これをきっかけに新しい意味をうみだすべく、組織の実験を続けています。

不安定なところもたくさんありますが、一人ひとりが意思決定できて、一人ひとりがつくっていく組織、というところは変えずに、組織の実験の真っ最中です。
ちなみに、この実験のひとつの参考にしているのが「ティール組織」です。

(加筆)続編書きましたので、続きが気になる方、ぜひお読みください〜



こんな組織の実験中の子連れMBAに興味のある方、ぜひ遊びにきてください〜(現在は完全オンラインのため、どこからでも参加歓迎!!)

といいつつ、昨年からの変化真っ只中のため、Webサイトの更新が追いついていません💦ご興味のある方はこちらからインタビュー記事をご参照ください。


#私の仕事 #オープン社内報 #子連れMBA




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