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拝啓 10年後の私へ。  就活に葛藤する22歳の私より。

 絶賛就活中の22卒の大学5年生。就活をしながら、自分が分からなくなっていく感覚が苦しい。自分のありたい像に沿って生きていきたいけど、内定が欲しいがために面接やESに合わせて自分を作って、面接官やOBの方のアドバイスを鵜吞みにし、自分との乖離を感じちゃう。周りから「考えすぎだよ」とも言われます。
 企業ブランド?福利厚生?給料?やりたいこと?ありたい姿?
 何を優先して仕事を選んだらいのか分からず、モヤモヤしている。そんな葛藤を記します。10年後のあなたに届きますように。

親や先生の「正解」に沿ってた中高時代

 中学高校は九州の山間の小さな学校。偏差値の高い大学に行く=成功。そう思い込みひたすら勉強し、部活も全国大会に出場を目標に必死に頑張っていました。先生の言うことを疑わずに聞く、いわゆる優等生。周りの目を気にするいいこちゃん。

「もっと好きに自由に生きていいんだ」ドイツ留学

 大学進学を機に上京。授業やサークルやバイトに励む、どこにでもいる普通の大学生。どうしても長期留学がしたいという想いで、返済不要の奨学金をもらいながら勉強できるドイツ留学を決意。でもこの7ヶ月が考え方を大きく変化させるきっかけとなった。それは、

『「良い高校→良い大学→良い企業」というレールの上に乗ることだけが
正解ではないこと。』

 日々留学先の授業を受けながら、日本語学科の友人と勉強したり、難民支援のボランティアをしたり、時には夜行バスで一人旅をしたり… そんな中で国籍、宗教、ジェンダー、価値観の異なる人たちと出会い、色んな生き方があることを知った。(例:ワーキングホリデーで世界中を転々と暮らす友人、社会人になった後に大学に戻って勉強する日本語学科の友人、高校と大学の間に2年間のギャップイヤーで難民支援団体で働く友人)
 ずっと親や先生の期待に応えなければならない、周りから良い評価をされないといけない、世間体のいい大学や会社に入らなければいけないと思っていた私にとって、目から鱗の経験だった。

 そして、日本で2年間ワーキングホリデーをしていたドイツの友人から、日本人は良い高校→良い大学→良い企業しか考えてなくて、満員電車に乗って死にそうな目で働いている、それであなたは幸せなの?と問われたこと、最後の別れ際に、

「Life is only one time and short, doing whatever you want even though the other people say anything . It's your life 」
「人生は1回きりで短いんだから、誰が何言おうともあなたがしたいことをしなさい、だってあなたの人生なんだから」

と言われたことが胸の奥底にこびりついている。

就活への違和感から、ゲストハウス住み込み生活へ

 昨年3月のコロナの影響で留学中断&帰国し、5月頃から就職活動を始めるもどうしても拭えなかった違和感。
「学生時代頑張ったことはそれぞれ違うのになぜ正解の型があるの?」
「なぜ黒髪や黒スーツ?」
「なぜ新卒一括採用?」
「好きな時期に就活しちゃダメ?」
 夏インターンに10社応募するも全て落選。モヤモヤも募るばかり。そこでまずは就職先よりも生き方を知りたいと一念発起。
 昨年10月から12月にコロナ禍のオンライン授業を活かして、京都と福岡のゲストハウスにて住み込みで働く生活を始めた。30人ほどの社会人と出会い、話す中で改めて色んな生き方があり、他人軸よりも自分軸で生きている人がかっこいいなぁと思った。

就活を再開するも、うまくいかない今…

 就活は目的ではなく、自分のありたい姿にたどり着くための手段であると腑に落ち、今年1月から就活を再開。3月から大学のある町へ帰還。同期が大手企業の内定を持っている様子に焦り、とりあえず有名企業へエントリー状態に突入。(今まで何をやってきたんだ君は?状態…笑) 
 案の定落ちまくり、5月に第一志望にも落ち、手駒もほぼ無し状態。これからどうしようかなぁ状況。でも人生1度きりだし、世間のあるべき像ではなく自分のありたい姿に沿って素直に生きていきたい。流される方が楽と思っちゃうときもあるけど。違和感を大事に行動したいし、自分軸で判断して納得感を持って生きたい。
 来年4月からは自分の働いて得たお金で生活したいから、納得のいく働く場所を見つける。とはいえ、これだけ落ちちゃうのは苦しいし、あああああと思う時もある。正直。でも10年後の自分が、あの時決めた選択が良かったよと笑っていますように…!そう思ってまた頑張る。


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