小倉佑太

北海道旭川市/印刷会社デザイナー10年目/エディトリアルデザインがメイン/動画編集もす…

小倉佑太

北海道旭川市/印刷会社デザイナー10年目/エディトリアルデザインがメイン/動画編集もするよ/ACC(旭川クリエイターズクラブ)会員/字游工房の書体とさよならポニーテールとChimaさんのファン/noteの内容は個人の見解で所属先とは関係がありません

最近の記事

文字っ子コラム はいふねーしょん(1)

大沖という作家さんが描く4コマ漫画に「はるみねーしょん」がある。言葉遊びを中心とした、4コマ漫画みたいな日常がとても面白い。そこでふと思った。いっそのこと、文字っ子向けの言葉遊び4コマ「はいふねーしょん」を作ってもらい、コミケで配布してもらうのはどうか。里見英樹さんによる原作の装丁も、文字っ子クラスタと相性よろしく、表1には秀英3号のタイトルがあり、表4には「は」とだけ書いてある。まるでツイッターアイコンのようだ。 しかし本当にお願いするのは難しいので、欲しいものがあるなら自

    • リンゴ日和

      年末、自宅で使っているiMacが壊れた。ディスクユーティリティでFirst Aidをかけると、なにやらデータ用のハードディスクが壊れているらしく、最後に「破損しています」の表示。毎回修復してくれるが、なんどやっても同じ結果だ。 おまけに、電源を入れたまま放置しておくと、知らぬまに強制再起動してしまう。 このiMacは購入してから4年経つ。アップルは耐用年数を4年というから、もう寿命なのか。 このエッセイは壊れたiMacで書いており、初期化したばかりだから動きもサクサク、

      • 新しいモノを作る

        せっかくの連休だったのに、ついつい例年になくだらしのない毎日を過ごしてしまった。地震や日航機のこともあり、スマホにかじりついていた。リロードすると情報が増えて刺激される報酬系。もっとやりたいこと、あったんだけど……。 大人になったので、連休中は好きな時間に寝て好きな時間に起きても、誰にも叱られない。大人になるにつれて自由度が増していく。よく「子どもならではの自由な感性」だなんて言うけれど、暮らしぶりに関して言うなら、 子どものころなんてまったく自由じゃない。 詩人の最果タ

        • 1095

          ◆今年1年を振り返る回にしようと思ったが、変わったことと言えばコロナ禍以降ようやく東京へ行けたことくらいで、それ以外は日々の仕事に追われていた。なのでここ3年くらいを振り返ってみたい。365日が3年だから1095日。これはさよポニの曲名でもある。 ◆ここ10〜20年の伏線を回収した3年間だった。〈編集が好き〉という理由で、20年前に録画していたHTBの夕方番組。その担当コーナーのディレクターに、テレビ制作のアルバイトに誘われたり(しかも偶然)。他にも「どうでしょう」やチームナ

        文字っ子コラム はいふねーしょん(1)

          1年書いた

          *noteには途中の記事から公開しています。 昨年の12月31日、初めてSNS上にこういったエッセイを投稿し始めた。なので明日で1年経つことになる。 もともとは、好きなフォントを紹介するコラムのつもりで始めたが、2回目からいきなりただのエッセイと化し、そのとき感じていることをだらだら書き連ねるだけとなった。 エッセイといえば聞こえは良いが、ようするにただの〈自分語り〉である。なので、こんな文章を面白がってくれる人はいないと思っていた。しかし、地元のクリエイター同士の集ま

          SNSとの付き合い方

          ツイ廃なのである、かなり。ツイ廃というのは「ツイッター廃人」のことで、四六時中ツイッターを見てツイッターに投稿している人間のことを指す。 ツイッターもそうだが、私はフェイスブックやインスタグラムも常に閲覧している。完全なるSNS中毒と言われても仕方ない。スマホを見続けている。 しかし最近、「あれ? 最近のツイッター、つまらなくないか?」という疑問が湧いてきた。かつてタイムラインにいた気のいい仲間の多くはツイッターを離れ、知らない人たちの投稿が増えた。これまでのようなレスポン

          SNSとの付き合い方

          できること、できないこと

          高校のとき、所属していた放送部の先生に言われた忘れられない一言。「お前は普通できないことができるわりに、普通できることが全然できないよな」。 私は専門領域こそ得意でも、だれでもできる雑用がとにかく苦手である。開ける・閉める・縛る・組み立てるなど、小さな子供でもできるようなことができず、驚かれることが多い。 努力でカバーできる範囲なら良いが、いくら努力しても治らないことが多々あり、生活に支障をきたすことが多い。なので病院で検査をしてもらったところ、ADHD(注意欠陥・多動性

          できること、できないこと

          世界で最上級の花

          花屋の店先にはいろんな花が並んでいるし、ひとそれぞれ好みはあるけれど、どれもみんなきれいである。そうさ僕らは世界に一つだけの花。 多様な価値観が尊重される時代となり、人と違うからといって差別される風潮もなくなりつつある。かつて非難の対象となった〈オタク〉も、すっかり市民権を得て、マンガ・アニメは日本を代表するカルチャーとなった。 テレビや雑誌といったマスメディアの影響力も弱まり、SNSや各種サブスクリプションが台頭。流行という文化すら危うい今日この頃である。みんながそれぞ

          世界で最上級の花

          淡く、優しく、儚く、美しい旋律

          美しいメロディを持っており、かつ優しい気持ちになれる曲たちを紹介。  ◎ ▼のに(さよならポニーテール) 美しいメロディ、と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこの曲である。ボーカルはゆゆ。作詞作曲はふっくん。 ▼劇場(さよならポニーテール) こちらも、ゆゆとふっくんのコンビ。本当はこの流れで「とおい明日」も紹介したかったが、YouTubeにはなかった(サブスクにはあります)。 ▼glad(ikire) きょう知った曲。作詞と歌はChima、作曲とギターは市川和則(羊毛とおは

          淡く、優しく、儚く、美しい旋律

          デザイナーと個性

          よく「デザイナーはアーティストじゃないから、個性を出す仕事じゃないよ」と言われる。多くのデザイナーは、お客様のために、ひいては最終消費者のためにデザインするのだから、自分の好みを表出するのはおかしいという考えだ。相手ありきの仕事である。 しかし、AIも進化し、誰でも〈それっぽい〉デザインができるようになってきた今、ただ他の人と同じものを作っていたのでは、周囲に埋没してしまう恐れもある。「あなただから頼みたい」と思わせる個性を、どこかで表す仕事も必要かもしれない。だが、全てに

          デザイナーと個性

          私の好きな音楽

          流行りの曲には馴染めなかった。 小学生のころ、友達が聴いていた、GLAYやラルク、SPEED、MAXといったアーティストは、どうもピンと来なかった。 一時期は、父親の影響でT-SQUAREを聴いていた。だから友達にはフュージョンが好きと説明していたが、小学校の同級生はフュージョンを知らない。 そして「小倉はクラシックを聴いてそう!」とからかわれた。ガリ勉・真面目だったから。いま思うと良いことなのだが、小学生にとってはバカにされる対象だったのだ。つらかった。 大学入学間際

          私の好きな音楽

          日下さん(BGXさん)と、芸術新潮に出会ってからの記録

          尊敬するデザイナーさんについてのブログ記事を書いてみます。長いです。自分の記録用としてでもあります。 ○ もし私がなにかインタビューを受けたとして「好きなデザインの雑誌はなんですか?」と問われたら、間違いなく「2014年ごろまでの芸術新潮」と答えるでしょう。アートディレクターを務めていらしたのは、当時BGX(ビーグラフィックス)代表の日下潤一さんです。約25年間もこの雑誌のADをされていたのだからすごいです。 「芸術新潮」(以下「芸新」)のことは、通っていた旭川の大学の

          日下さん(BGXさん)と、芸術新潮に出会ってからの記録

          明朝体8種類の感想を書いてみる

          以前に出した同人誌「書体好きのエッセイ」で、好きな書体について書いた。けれど、そこでは組見本も示してないし、ちょっと感想としては内容が薄い気がしたので、このnoteというスペースを使って、本文向け明朝体8種類の感想を書いてみる。 こういうのこそ同人誌に書いたほうが良いんだけど、もう次はいつ発行できるか分からないので……。あと、肝心な組見本の画像がぼやけているんだけど、これはどうしたら改善できるんだろう? 画像をクリックすると拡大表紙されるのでぜひ。 ● リュウミンR-KL

          明朝体8種類の感想を書いてみる

          2020年振り返り

          2020年も終わるので、この1年を振り返ってみようと思いました。 年が明けたころは、これまでよりも外へ出ていこうという気持ちで「チャレンジの1年にしよう」と意気込んでいましたが、新型コロナウイルスの流行で自粛せざるを得ない結果に。リモート勤務などにはならなかったものの、必然的に個人も組織も、新しいスタイルが求められることとなりました。 ワタシはオンライン上に友達がいるタイプで、「年に1回は東京へ」と思っていたのですが、それが出来ない代わりに楽しめたのが「オンライン飲み会」

          2020年振り返り

          もじにっき 楽天マガジン | 母の友

          ●「楽天マガジン」を始めたので、多くの雑誌が読み放題になって、エディトリアルデザインの研究に対する自由度が増した。●「楽天」というワードからはゴチャゴチャした賑わいを連想してしまうが、非常に上品なUIのアプリだ(画像参照)。●「読めればいいわけではない」文字好きとしては、やはりワクワクできないのが電子書籍。●本文が原寸で目に迫ってこなければ味わいは薄い。なんというか「文字」が「文字ッ!」としてくれないんだよなあ、電子書籍は。●時代に追い越されてしまうことがないよう、紙も大事に

          もじにっき 楽天マガジン | 母の友

          もじにっき (欣喜堂 | すばる | しっぽり)

          こんにちわ、ミッフィーです。 書体同人誌を作っていると、noteに書けそうなネタを思いついても「同人誌のためにとっておこう……」となってしまうので、同人誌にはまとめられそうもない「小ネタ」を定期的に投稿してみます。Twitterと内容が被ることも多いと思います。文体も「〜である」調になります。 2020年ゴールデンウィーク ●ここ数日、これまで未開拓だった「欣喜堂」さんの書体が気になってきて、「デザインポケット」のサイトを見たら仮名書体が1つで1,650円だったのでビッ

          もじにっき (欣喜堂 | すばる | しっぽり)