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100名規模のグローバル開発組織を率いた小越が、Micoworksにジョインした理由

こんにちは!Micoworksの採用チームです。
今回は2023年11月にMicoworksへジョインしたVP of Product(以下、VPoP)の小越 崇広(おごし たかひろ)にインタビューを実施しました。
サイバーエージェントで子会社の取締役、スマートニュースでグローバルなプロダクト開発組織の責任者を務めてきた小越に、これまでのキャリアやMicoworksに入社した理由、これからの展望などについてお話を伺いました。

VPoP 小越崇広

小越 崇広(おごし たかひろ)
2005年に株式会社サイバーエージェントに入社。子会社2社の取締役やメディア事業の広告配信システムの責任者を歴任。2019年からスマートニュース株式会社にて広告プロダクトの責任者として日米広告プロダクトの成長を牽引。2023年11月、Micoworks株式会社に入社し、VP of Productに就任。

スマートニュースでグローバル組織を牽引した経験を活かし次のステージへ

これまでのキャリアとMicoworksでの役割

ー メガベンチャーでキャリアを積むなかで、転職を考えたきっかけは?

プロダクトリーダーとしてのキャリアを広げるため、経営に影響を与えられる立場で仕事をしたかったからです。会社を選ぶ際は、プロダクトリーダーとして自身が影響を与えられる環境であるか、グローバルな開発組織か、自身が提供できるバリューがあるかの3つの軸を基準にしていました。
そのなかでMicoworksは先に挙げた3つの軸を全て満たしていることに加え、代表の山田やCOOの八重樫との相性や価値観が合うと感じ、入社を決めました。

ー これまでのキャリアや経験は、Micoworksでどう活きると思いますか?

広告・マーケティング業界で開発組織を立ち上げた経験や、50名〜100名までチームをグロースさせた経験が活かせると思います。また、スマートニュースではグローバルなプロダクト開発組織を率いた経験もあるため、まさに当社がこれから挑もうとしているグローバル展開に直接寄与できると考えています。

ー 現在の職掌領域と開発組織の体制について教えてください。

プロダクト統括本部でVPoPを担当しています。具体的には、経営計画に基づいたプロダクトビジョンとプロダクト戦略の立案、それを実現するための開発体制の構築・運用が主な業務となります。

開発組織はマニラを含み約50名のメンバーが在籍しており、エンジニアやプロダクトマネージャー、QAエンジニアなどを中心に構成されています。大阪、東京に拠点があるほか海外拠点としてマニラや、台湾でも採用活動を強化しており、2023年11月には台湾のデータサイエンティストが2名ジョインしてくれています。

メガベンチャーとスタートアップの違い

ー メガベンチャーからスタートアップに入社して感じる違いはありますか。

経営者と距離が近いことですね。意思決定の階層が少なく、物事が決まるのが非常に早い印象があります。

しかしながら大手企業と比べると、やはりスタートアップは業務フローや社内ルール、ドキュメンテーションなどが整備されていないことも少なくありません。私は「スタートアップは期待しているもの以外は何もない」と割り切って考えるタイプなので、そこまで気にならないのですが(笑)。

ただ、見方を変えれば「足りないものは自分で作れる」ということなんですよね。一定の規模になると、自身がコントロールできる範囲は小さくなり、ある程度決められた枠組みの中で成果を出すことが求められます。一方で、Micoworksは仕事の進め方から定義できるため自由度が高いです。これから大変なことも多いと思いますが、それも含めてワクワクしていますね。

グローバルで戦うには、開発組織のグローバル化は必須

Micoworksがとらえる市場の可能性

ー 小越さんの目線から、Micoworksが捉える市場の可能性について教えてください。

私たちはCコマース(会話型コマース)という会話を通じたオンラインでの購買体験を作ろうとしています。このCコマース市場のポテンシャルを消費者とブランドの2つの視点からお話ししたいと思います。

まず消費者側についてはみなさんご存知のとおり、スマートフォンが普及してから目に触れる情報量は年々増えています。その結果としてブランドが発信しているメッセージが必要だったとしても埋もれてしまって見逃してしまう可能性があります。

その中でCコマースはその性格上「チャットプラットフォームで行われる」、「消費者が自分から会話の開始を許可している」ために必要な情報を手に入れやすいという特徴があります。

また、スマートフォンはかつては若者世代に使われていましたが現在は60歳以上の人もスマートフォンを所有しているように、Cコマースが幅広い世代で使われる可能性は高いと思います。

次にブランド側についてです。ポイントは3つあって、1つ目がCコマースでは双方向性のあるコミュニケーションツールが使われるということ。先に述べたように、消費者側は日々多くの情報を浴び続けており、欲しい情報を探すのに苦労しています。その一方でブランド側も、自社のメッセージが本当に消費者に届いているか確認できないという課題を抱えています。

この双方の課題を解決するのが、双方向型のコミュニケーションを起点としたCコマースです。きちんと消費者のアテンションが得られて、双方向型のコミュニケーションを行えるLINEなどのコミュニケーションツールを活用すれば、ブランドは少なくとも消費者に話しかけるチャンスが生まれます。

2つ目が2024年後半に予定されているChromeのサードパーティCookieの廃止です。モバイルブラウザとして高いシェアを持っているのが Safari と Chrome で、Safari では先行して起こっていた事ですが、Chrome でもこれが起こります。サードパーティCookieが廃止されると広告効果に少なからず影響します。すると、新規顧客の獲得コストが高くなるため、既存顧客の維持や見込み顧客のナーチャリングといったCRM(顧客関係管理)の必要性が増すでしょう。

そこでファーストパーティデータの活用に注目が集まり、顧客のエンゲージメントを高める手段として我々のようなプラットフォームの需要が増える可能性が高いと考えています。

3つ目が生成AIの進化ですね。ChatGPTの登場を皮切りに実用性に優れたプロダクトが登場してきています。全てをGenAIに任せる事は当然できませんが、ConversationはGPTなども得意としているタスクで、自然文の解釈と応答がだいぶ自然に可能になってきています。また当然ですが機械学習を用いてまだまだ効率化・改善できる余地があると思っています。

グローバル展開に必要なこと

ー Micoworksがグローバルで挑戦するためには、どのようなことが必要になると思いますか。

グローバルに事業展開するうえで、開発組織のグローバル化は必須だと思っています。なぜなら、マーケティングプロダクトは機械学習などを筆頭にオートメーションテクノロジーが重要なアセットになるから。そうなると、機械学習エンジニアを数多く採用する必要がありますが、世界で戦えるレベルでの組織化を進めようとすると世界中から優秀な人をできるだけ多く採用しないと実現できないんです。その点、Micoworksはすでにグローバルな開発組織をつくる意思が固く、実際に組織化を進めているので、進めやすい状態にいます。


ー 今後の展望について教えてください。

短期的な展望では、台湾の機械学習チームの立ち上げ・安定運用を実現させることですね。機械学習はモデル単体でどうにかなるものではなくて、機械学習タスクをこなすシステムに合わせて、サービスや取り扱うデータをチューニングする必要があります。
土台を作ったうえで早期に機械学習によってパフォーマンスを上げていきたいと思っています。

次に中長期的な展望では、2030年の中期ビジョンとして掲げている「Asia No.1 Brand Empowerment Company」を達成すること。そのために、具体的に行っていくこととしては、まず1つはLINEだけでなく、他のチャネルにも対応し横展開していくことです。

もう1つがプロダクト機能のアップデートとUXの改善です。お客様の課題解決のために必要で、実現できる機能は全て盛り込むのが理想です。ただ、それによってお客様が不便を感じたり、手間が増えたりすることは本末転倒ですよね。お客様は、当社プロダクト操作のプロフェッショナルになりたいわけではありません。あくまでもマーケティング目標やコミュニケーション目標を達成するために当社のツールを使っています。そのためには、機能は増えるけど操作は簡単になるプロダクトにしていくこと。実現は容易ではありませんが、機能改善や技術的要件などをクリアして着実に理想に近づけていきたいと思います。

日本から世界へ!これからグローバルに挑むタイミングだからこそ得られる財産

全社総会にてプレゼンする小越

Micoworksで働く意義

ー Micoworksに向いている人はどういう人か教えてください。

先ほどもお話ししたように、当社はスタートアップで整備されていない部分も多いです。ですので、自ら環境を整備していけるクリエイターマインドをもった人が向いています。

また、大きな組織だと他の候補者と1つのポジションをかけて取り合いになることも。しかし、スタートアップはその逆で、次々と新しいポジションができて人手不足が起こることさえあります。

かくいう当社も2026年に社員数500名と現状の3倍強の規模への拡大を目指しています。エンジニアだけでなくリーダーもマネージャーもディレクターも含め、ポジションが増えていくフェーズです。経験が十分でなくても、手を挙げればリーダー職やマネジメント職にもチャレンジもできる環境です。自ら貪欲にさまざまなことにチャレンジしたい気概のある人に来てほしいですね。

ー Micoworksだからこそできる経験・身につくスキルはありますか?

当社のユニークな点は、開発組織のグローバル化が進んでいく段階にある会社であること。前職のスマートニュースでも、ダイバーシティーの高い組織を率いていましたが、入社の段階ではすでにグローバル体制はある程度進行している状態でした。この「グローバルな組織がすでに成立している環境」と「今後グローバル化が進む環境」は似ているようで大きく異なります。

会社がグローバル化する過程を間近で体感できることは、メンバーやリーダーやマネージャー、どの立場であっても大きな財産になります。私自身も、グローバルな開発組織をゼロから組成するのは初めての経験で、やりがいが大きいんだろうなと感じています。

現状では、当社で働くメンバーの大半が日本語話者なので、英語力に自信がなくても安心です。希望をすれば、マニラや台湾などの開発組織のメンバーと英語でコミュニケーションをとりながら仕事をするチャンスもあります。
また、毎週イングリッシュスピーカーのメンバーと雑談しながら仕事のことを英語で話す機会があるので、そういう意味でも良い環境だと思いますね。

英語を使って仕事をしたい、いつかグローバル企業に行きたいけど、その一歩を踏み出せない人はグローバルで働くキャリアの最初の一歩を描けると思います。

ー 最後に、Micoworksへの入社を迷っている方へメッセージをお願いします。

「こういうことを成し遂げたい」というビジョンを探すことは尊いことですが、すぐに見つかるものでもありません。もちろん、強烈なビジョンがあるなら、そこに向かって突き進むべきだと私は思うんですね。ただ、そこまでの強いビジョンや志を持てる人はごくわずかです。

目の前にいるお客様や仲間の期待に応えることを繰り返すうちに、見つかることもあると思っています。当社は、顧客志向がカルチャーとして根付いている会社です。 人と一緒に何かを成し遂げるのが好きな方、人のためになることにやりがいやうれしさを感じる方は、ぜひ応募してもらえればと思います!

イベントのお知らせ

"グローバル資金調達35億円の裏側と”Asia No.1 Brand Empowerment Company”の実現に向けた戦略"
開催日時:2024年1月16日(火)18:30 - 20:00
イベント申込URL:https://micoworks20240116.peatix.com
開催形式:オンライン
登壇者:
Micoworks株式会社 代表取締役社長 山田 修
ジャフコグループ株式会社 西日本支社長 パートナー 高原 瑞紀氏

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