植田幹也

ボルダリングからビッグウォールまで幅広いジャンルのクライミングを楽しんでいます。 クラ…

植田幹也

ボルダリングからビッグウォールまで幅広いジャンルのクライミングを楽しんでいます。 クライミングブログ「mickipedia(ミキペディア)」筆者。→https://micki-pedia.com/

マガジン

  • 全4回 クライミングジムの経営・業界分析シリーズ

    クライミングジムに関して ・業界の競争環境 ・ビジネスモデル ・多店舗展開の可能性 ・多角化の方向性 等を分析したシリーズです

    • 全4回 クライミングジムの経営・業界分析シリーズ

最近の記事

医学部受験に年齢差別はあるのか

こんにちは、植田幹也です。(受験アカウント:mic) 今年受験をしてみて、いわゆる再受験差別に関して私が把握した事実と自身の受験経験から感じたことを述べます。 結論を先に書くと以下になります。 ・少なくとも私が受けた3校(慈恵、慶医、医科歯科)では、年齢差別を一切感じなかった ・全体として属性による差別は緩和傾向にあるのではないか ただ、あくまで私が経験したことだけの話ですし、一括りに医学部と言っても多種の学校があるので一概には語れない、という点を差し引いて読んで下さい。

    • 東大卒30代からの医学部再受験

      こんにちは、植田幹也です。(受験アカウント:mic) 2023年に受験をして、東京医科歯科大学医学部医学科から合格をもらいました。進学をする予定です。 その受験記録をここに記します。   前提この記事は ・(主に再受験生のために)私の医学部受験記録をありのままに残したい  という目的で書きます。 なのでそれ以外のこと(再受験の社会的な是非、私の動機、将来の目標、等)は省いています。 一人の男の医学部受験記録以上でもなければ以下でもない(空集合)、ということを念頭に読んでいた

      • "他人と比べるな"と言うのは簡単だけど

        "人生は他人と比べるものじゃない" "何事も自分との勝負" とはよく聞く話だが、その通りに生きることは難しい。 他人と比較し羨むことはよくある僕自身、他人の成功をSNSで目の当たりにして羨ましく思うことはある。 同時に羨んでいる自分にげんなりすることもある。 例えばクライミングなら、自分が怪我をしていたり停滞しているときに、周りがどんどんと成果を出していくと比較し焦りを感じる。 逆に去年の4月~5月あたりの多くのクライマーがStay Homeを守りクライミングをやっていな

        • 大きな流れに愚痴を吐く無意味さ

          変えようがない大きな流れに愚痴を吐いたり文句を言うことは無意味だ。 本当に覆したいなら、SNSという虚空に向かって声を張り上げている場合じゃない。 当事者になるか、周りを動かすその流れに心から憤りを感じているなら、取るべき行動は 1. 当事者になる 2. 周りを動かす のどちらかだ。 決定された政策はあなたのつぶやきでは覆らない。 世の中の大きな時流は僕らでは止められない。 本気で世界を変えたい使命感があるなら、選挙に出る、真剣にビジネスで取り組む、など当事者として抗

        医学部受験に年齢差別はあるのか

        マガジン

        • 全4回 クライミングジムの経営・業界分析シリーズ
          植田幹也
          ¥980

        記事

          第4回 クライミングジムの事業領域の集中と拡大。バリューチェーンの視点で捉える

          前回noteから期間が空きましたが、クライミングジムの経営・業界分析シリーズ第4弾です。 今回で一旦このシリーズは完結。 第1~3回の内容を理解していなくてもこの第4回だけで理解できるように丁寧に書いたつもりなので、興味のある方は是非読んでみてください! これまでの流れは、 第1回では、経営戦略の基本要素である3C(自社、競争、顧客)の内、競争(Competition)と顧客(Customer)に着目し、 ・クライミングジム業界の競争環境や収益性はどう変わってきたか を、

          有料
          480

          第4回 クライミングジムの事業領域の集中と拡大。バリュー…

          「悪しき利益」を上げない

          世の中には「良き利益」と「悪しき利益」がある。 端的に説明すると、悪しき利益とは ・顧客、ファン、読者、視聴者との関係を蔑ろにして上げた利益 である。 (詳しく知りたい人は参考文献を読んで欲しい) 悪しき利益は決して追い求めるべきでない。 一時的に悪しき利益で儲けることは簡単最近活動の幅が広がり、読者や視聴者からお金や時間をいただく機会が増えた。 つくづく思うことは、悪しき利益によって一時的にお金を稼ぐことは難しくはないということだ。 ・正しくない煽りタイトルやサムネイル

          「悪しき利益」を上げない

          第3回 なぜクライミングジムに大型チェーンは存在しないのか

          クライミングジムの経営・業界分析シリーズ第3弾。 第1回では、経営戦略の基本要素である3C(自社、競争、顧客)の内、競争(Competition)と顧客(Customer)に着目し、 ・クライミングジム業界の競争環境や収益性はどう変わってきたか ・新型コロナウイルス感染症の影響も含め今後どうなるか を、 第2回では、自社(Company)に着目し、 ・クライミングジムという固定費ビジネスの理解 ・固定費ビジネスで収益性はどう高めるべきか ・Withコロナの時代にジムビジネス

          有料
          580

          第3回 なぜクライミングジムに大型チェーンは存在しないの…

          積み上げる面白さ

          "岩を登ることの何が楽しいの?" "クライミングでいったい何を目指しているの?" こう聞いてくる人はきっと、積み上げる面白さを知らない。 一瞬の悦び僕も学生時代は瞬間的な熱狂を求めていた。 音楽ライブでのモッシュ&ダイブ。 酒池肉林のごとき飲み会。 役満をアガる瞬間。 バンジージャンプ。 エネルギーがほとばしるその一瞬に生きている悦びを感じた。 クライミングでトップを取った瞬間の興奮はこれらと似てはいる。 だが、クライミングの真髄は積み上げることにある。 ち

          積み上げる面白さ

          第2回 クライミングジムのビジネスモデルを理解する

          前回のnoteでは、 ・クライミングジム業界の競争環境や収益性はどう変わってきたか ・新型コロナウイルス感染症の影響も含め今後どうなるか 等を、経営コンサルタントとしての知識とクライマーとして考えてきたことを動員して論じました。 予想以上に多くの方に読んでいただけて本当に嬉しいです。 <前回のnote> 前回の内容は5フォース分析であり、あくまで業界の競争環境や顧客や仕入元との関係を論じただけなので、経営戦略という観点からは3C(自社、競合、顧客)の内の2つに触れたに過ぎ

          有料
          380

          第2回 クライミングジムのビジネスモデルを理解する

          第1回 クライミングジム業界の収益性を、5フォース分析で考える

          クライミングジムは日本に何軒あるのか数えてみたところ2020年5月現在で666軒あることが確認できました。 ・2008年の96軒から12年で6~7倍 ・2014年の343軒から6年で約2倍 と考えると、近年急速に成長し店舗数を増やしてきた業界であると言えます。 一方で昨年あたりからジムは飽和し、店舗数も純減に転じたというデータもあります。 詳しくはブログ「クライミングジムは何軒あるか (2020年5月)」をご覧ください。 このnoteでは少し踏み込んで ・クライミングジムの

          有料
          480

          第1回 クライミングジム業界の収益性を、5フォース分析で…

          今なぜ、岩に行かないか

          多くのクライマー同様、しばらく岩に行っていない。 でもそれは、緊急事態宣言が出ているからとか、自治体や山岳団体等から自粛要請されているから、というのが理由ではない。 宣言や要請は、僕が岩に行かない一因にはなっているけれど直接的な原因ではない。 また、岩に行くことに法的罰則が伴うか否かの問題でもない。 仮に岩に行くことが罰せられたとしても、無思考にそれに従うのは違うと考える。   なぜ人を殺してはいけないか永井均さんの『これがニーチェだ』に、若き日の僕が衝撃を受けた文がある

          今なぜ、岩に行かないか

          浴びるクライミング、探すクライミング

          サカナクションの山口一郎さんのこの動画が大好きで定期的に観ている。 <Forbes JAPAN U30> 登場する印象的なワードに「浴びる遊び」「探す遊び」があり、山口さんは以下のように説明している。 ■浴びる遊び ・東京で求められたこと ・ミーハー ・ライスワーク ■探す遊び ・北海道でやってきたこと ・美しくて難しい ・理解できない難しい本を何度も読んで、徐々に分かってくる ・ジャケ買いしたCDを聴き込む ・ライフワーク あらゆる分野で、浴びる遊びは

          浴びるクライミング、探すクライミング

          ボルダリングジム間のグレード差を比較してみた(20年1~2月)

          今年の1月~2月頃に都内を中心に8つのボルダリングジムに遠征しました。 目的はコンペ対策だったのですが、あわせて兼ねてから気になっていた「ボルダリングジム間のグレード比較」を自分が感じる範囲でやってみようと思い記録を付けました。 そこから得られた示唆はブログ「ボルダリングジム間のグレード乖離はどの程度起きているか」を見てください。 ブログの方に主張は全て書いているので、このnoteはあくまで補足です。 というのもブログに詳細を全て書いてしまうと、少し歪んで受け取られて "x

          有料
          300

          ボルダリングジム間のグレード差を比較してみた(20年1~2…

          noteの指針っぽいもの

          こんにちは。 クライミングブログmickipediaの筆者、ミキペディアこと植田幹也です。 (ブログ名がmickipediaで、自分の通称がミキペディア、と今決まったらしい) ブログでは、どこかの誰かのためにそして何より自分のために、 ・上達方法/心構え ・データやルールの分析/深堀 ・科学的な視点からの考察 ・自身の記録 などを、ボルダリングからビッグウォールに渡って書いています。 基本的に多くのクライマーにとって有益になりそうなことや自身の記録などはオープンにしたいので

          noteの指針っぽいもの